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好きなことでもサボりたい時はある

「へー、読書が趣味なんですね!」
「最近も何か読まれたんですか?」

「いや、実は最近全然読んでなくて...。」

趣味ってこんなもんだよな、とふと思う。

趣味だからといって時間の許す限りそれをするわけではないし、いわゆる「好きなこと」にも熱量の波やモチベーションの浮き沈みはある。

本当にずっとやっていられる趣味や好きなこと、というのはごく稀なように思う。

「好きなこと」と聞くと、ずっとやっていられるイメージを持つし、一生飽きない気がするし、それを仕事にできたら最高なのではないか、と盲目的に思ってしまう。

好きなことの「好き」のハードルって、そんなに高かったっけ。

「好きなことはありますか?」と聞かれると困ってしまう。

読書やカフェに行くこと、散歩をすること、文章を書くこと、美味しいお店でご飯を食べること、動画を観ること、体を動かすこと、どれも好きだけれど、自信を持って言えない。

どれだけ好きなことでも、もっと好きなことが見つかって飽きてしまう時はあるし、それから離れたい時だってある。それに、仕事にしてみたら嫌いになってしまった、なんてことさえある。

好きなことで生きていく、って難しいのかな。

好きなこと、自分の強みを発揮できること、お金になること、これらのスイートスポットを見つけるのは難しい。もちろん、お金になること、強みであることを求めるかどうかは人それぞれだけれど。

それなら、これから自分が好きになれるかもしれない、そんなまだ触れたことのないことに触れてみるとか、挑戦をしてみるとか、そうして新たに見つけていくことの方が簡単なのかもしれない。

今自分が好きなことだって、生まれた瞬間好きだったわけではないだろうし、やってみたら好きになったとか、ひょんなきっかけでハマっていったとか、そんなところだろう。

進学でも就職でも、「好きなこと」を軸にすると無意識に選択のハードルが高くなってしまったり、余計に“自分”が分からなくなってしまうことがある。

だから、好きになれそうなこと、嫌いではないと思えること、どちらかといえば好きなこと、それくらいハードルが低くても良いのかもしれない。

案外、「好きかも?」くらいで選んだ方が、その後段々好きになっていったり、愛着を持てたりする時もあるくらいだから。

もちろん、それでもサボりたくなる時はきっとあるけれど、好きなことってそんなもの。

好きなことでもサボりたい時はある。

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おがたのよはく
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