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【後編】大学で「食文化の伝承と発信」をテーマに講義しました
令和6年6月24日、滋賀県立大学「地域教育プログラム」地域基礎科目
【近江の美】の一コマ
「食文化の伝承と発信」をテーマに講義させていただきました。
後半は伝える、つなぐをテーマにお話ししました。
前編はこちらから ↓
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02 伝える 展示
noteでは、過去のYOBISHIプロジェクトで開催した展示イベントについてあまり紹介出来ていませんでした。
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foodscape
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料理開拓人 堀田裕介さんが提唱された foodscape フード食とランドスケープを掛け合わせた造語。多賀町のカタチに、2019年4月までに堀田さんと調査した地産食材を配置した大作。270×270㎝に多賀の食を凝縮した展示です。米や小豆、蕎麦など、スプーンを使って丁寧に敷き詰め完成したのは当日の午前2時。
オザキマサキ 佐藤初女 写真展
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丁寧にむすんだ、初女さんから学んだおむすびを作るワークショップは、食の根底から見つめなおすイベントとなりました。
お米にまつわる展示
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お米にまつわる多賀町の情報をまとめて展示。昔の稲作道具も展示しました。屋外ではJAさんによる最新の農機器が展示されました。
昔の作業量と現在の省力化を「見える化」した展示も作りました。この展示は、地元小学生のお米づくりや、昔のことを学ぶ授業にも活用しています。
たがの たべるを つなぐ 展
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食にまつわる方言展
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食にまつわる方言は、母から子にその地区で伝わった独特の言葉が多く、町内でも多様なのに驚きます。言葉が降りてくるイメージで天井から吊るしました。寺子屋机には、方言を並べ、参加者に付箋で描き込んでもらい、さらに情報収集しました。
おとなだって夏休みを
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初期の(~no.15)よびし通信は、イベント告知のみのチラシで、
イベントが終わると処分するしか方法がありませんでした。
カラフルなチラシを活用、リメイク、コラージュして作品を作るワークショップを上田三佳さんを講師に迎え開催しました。
稲わらから はじまる 循環 展
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小学校5年生で学ぶ稲作ワークショップに関わったのをきっかけに、お米を採ったあとの藁の活用、藁を燃やしたあとの灰まで使えることを、見える化して展示しました。
よびしの 道具 展
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よびし、(人が寄ったとき)に使っていた道具を展示しました。お講箱、右下写真は、浄土真宗のお講に朝食前に行くときに持って行ったもの。マイ茶碗を入れる箱です。お茶碗にはご飯を入れ、汁物茶碗で蓋をしてお寺に行きます。お講当番の家の人が、大量のお講汁を作り、お寺でのお勤めが終わったら、皆で朝食をいただく。今、お講箱を使うことは、町内ではほぼ途絶えてしまっています。
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郷土料理の名前だけでも子どもに知ってもらう事を考え、遊んで知ってもらえる展示を作りました。おままごとセットでは、「ふなやき作り」が出来ます。また、パズルを合わせると、多賀の食の写真が完成します。
食べものめぐりすごろくは、現在改良されて2代目が出来ています。より方言を盛り込み、遊びながら方言と食文化が学べます。
02 伝える 七十二候と共に発信
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郷土料理と暦はリンクしている
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よびし通信は不定期に発信しています。多賀町内は全戸配布されています。SNSを見ない人にも伝わればと、紙媒体での発信です。年配の人には懐かしいレシピを一つ載せると、うちはこんな作り方をするよ、と連絡をいただくようになりました。地元年配の方には当たり前で、多賀町独自の食文化と気づいていないことが多いです。
noteでは「よびし通信」マガジンを作っていますのでご覧ください。
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『おうみネット 122号』
02 伝える イベント主催・協力など
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琵琶湖博物館 「湖国の食事」展示資料提供
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牛乳でスマイルプロジェクト
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牛乳でスマイルプロジェクト キャンプ飯 掲載
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多賀町シャインマスカット宣言
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02 伝える 03 つなぐ YOBISHIの行事
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1月・2月 みそづくりワークショップ
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4月 よみやだんご 取材
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4月 ごぼう種まき 山菜料理記録
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5月 ぼんがら 記録
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6月 ちまきづくり ワークショップ
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7月 梅しごと
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9月 草木染ワークショップ 稲刈り
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10月 イベント出展
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11月 よびし市 など
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11月 ごぼう収穫
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12月 しめ縄ワークショップ
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03 つなぐ 研修・地域学習
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YOBISHIメンバー研修
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地域学習支援 おくどさんでご飯を炊く
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おむすびを自分でむすんでいただきまいた。
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地元老人会の方々の指導をいただきながら縄編みしました。
03 つなぐ 担い手・町外へ発信
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「世代を越えて受け継がれ、長く地域で愛されてきたもので、地方自治体が、100年続く食文化として継承することを宣言するもの」
地元の人にとっては当たり前のこと、かけがえのない「宝」を記録し継承を目指して活動したいと考えています。
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大阪からニッポンフードシフト、多賀の食紹介ブースも作りました
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和食文化継承のための基礎、実践、実施研修を受け認定されています。
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関西地方では、古くから商業や物流の発達とともに、全国から様々な食材が集まり、地域ごとの特性を活かしながら多様で豊かな食文化が形成されてきました。 近畿農政局では、このような食や食文化の振興と次世代への継承、これを生み出す農林水産業や食品産業の振興を図ることを目的に「関西 食の「わ」プロジェクト」を立ち上げました。地域における多様で裾野が広い関係者が将来の食文化の担い手となるよう、関係者の「わ」を広げていきたいと考えます。
これからの課題・目標
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継承できる仕組みを早く作りたいと考えています。
今後の予定
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レポート課題
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108枚レポート提出いただきました。全部読ませていただき評価を付けさせていただきました。
1
滋賀の食文化で知っているもの、興味のあるもので、多かったのは、鮒ずしでした。前回の近江の美の講義が鮒ずしだったそうで、そのインパクトが大きかったようです。
糸切餅を知っている、可愛いお菓子だ、と、県外から来た学生の回答が多かったです。
県内出身の学生は、学校給食で赤コンニャクを食べた、との回答が多かったです。
また、県内外問わず、近江牛の回答が多かったです。
2
同世代に伝えるには、SNS発信、綺麗な画像のショート動画が興味を持ってもらいやすいのでは、という回答が多かったです。
実際にワークショップなどで作って食べる。学食で提供する、スーパーで販売するという回答も多かったです。
イタドリ煮の動画を最後に見てもらったので、その印象が強かったのか、多くの学生に興味を持ってもらえました。食べてみたいとの回答も多かったです。
講義後に、活動に参加したいです!と申し出てくださった方が数名おられて、想定外の出来事で大変嬉しかったです。
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