瀬生ゆう子

短歌を作っています。 短歌やその他もろもろ脳内整理のため綴ります。

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最近の記事

雨って呼ぶな

    • 掲載歌まとめ2024~

      こういうのマメに更新することにあこがれています。

      • おかゆな日々を

        すべては結果論。 人は通り過ぎた道のことしかわからなくて、今いる場所についてはほとんど知ることはできないと思う。主語を「人」にするのやめよう。 わたしは、そうだと思う。 ここ数年、正確に言うと2016年からつい先日まで、わたしは嵐の中にいた。 はじめは靴がびしょぬれになるくらいの、次に傘がこわれるくらいの、さらに一晩電気が止まるくらいの被害が出ていたがまだ笑えていたし、嵐を乗り切れる自分に興奮していた。 そのうちに、外は激しい風雨で人の声が聞こえなくなったり、家を無くした人

        • 2024やっていくこと

          ・新聞投稿を1年間頑張る 生活が大変だったり不採用が続くとちぇってなって休んじゃう癖があるのでできれば1年長く休まずにやっていく。 ほかの投稿は今まで通り気が向いて時間がある時に不定期でいい。 題詠がまったくできなくならないように。 ・勉強する 勉強法をいろいろ模索中。勉強というか、木下龍也さんが言うところの「歌人を二人インストール」っていうのをやりたいんだけど、どうしたらインストールできるのかわからなくて、ちょっといろいろ試してみたいと思っている。 ・連作を作ってみる

        雨って呼ぶな

          2024やっていくこと

          ・新聞投稿を1年間頑張る 生活が大変だったり不採用が続くとちぇってなって休んじゃう癖があるのでできれば1年長く休まずにやっていく。 ほかの投稿は今まで通り気が向いて時間がある時に不定期でいい。 題詠がまったくできなくならないように。 ・勉強する 勉強法をいろいろ模索中。勉強というか、木下龍也さんが言うところの「歌人を二人インストール」っていうのをやりたいんだけど、どうしたらインストールできるのかわからなくて、ちょっといろいろ試してみたいと思っている。 ・連作を作ってみる

          2024やっていくこと

          始まりに過ぎない

          アナと雪の女王の予告編を見たのはいつだったか。 let it go の英語版歌唱がそのまま予告編として流されていた。 これは大変な曲が生まれたと思いながら歌詞も分からず圧倒されていた。 さらに衝撃だったのは、本編を見てこの曲が終盤ではなく比較的序盤に歌われるということだった。 主人公のエルサが自分のコンプレックスを隠すのをやめる、自分は自分らしく生きる、そう決めてからあらゆる戦いが始まる。 人生は「決めた」だけでは変わらない。そのことがきちんと描かれていることで、わたしはこの

          始まりに過ぎない

          ひとくぎり

          ナナロク社の「あたらしい歌集選考会」に100首を出した。 その少し前、たにゆめ杯に10首を出した。 そのまた少し前に、NHK全国に課金して8首を出した。 たにゆめ杯はその日に作った10首。 ナナロク社とNは(どっちもN笑)作ってたけど出してない歌も混ぜていて、これで気に入ってるもので隠しているものがなくなった。 なんだかとてもすっきりして、デスクトップに散らかっていた短歌関連のWordファイルをすべて「短歌2023.12.12まで」というフォルダに入れた。 今日から作る

          ひとくぎり

          忘れたくないこと

          桜紐ウラン 「今日お仕事で何つくったの~?」と仕事相手(その人の仕事は創作)に聞いてみる。 「さくらひもうらん」 「さくらひもうらん…?桜紐ウラン…」 「うん」 さくらひもうらんって何だろうと思いながらお風呂上がりの仕事相手の体を拭いて保湿する。その人がしている創作の種類を思い浮かべながら「なるほど~?」と分かっていなそうな返事をする。 私が桜紐ウランを理解していないことを察した仕事相手は、左右の親指人差し指をあわせてまるを作り、「ひも」と教えてくれる。 「ひも…まる…ゆび

          忘れたくないこと

          にんげんに会いに行った話

          昨日、にんげんに会いに行った。 こだまっていうかわいい名前の電車に乗った。 にんげんの棲む場所はおおきなみずうみの近くで、とてもとてもきれいな水面を見せてくれた。 電気じゃなくて、陽の光がきれいに映っている水面。 ほんとうに暗い夜空。 だれのものかわからない原っぱ。 みずうみがすぐそこにある道路。 わたしにないものばかり。 あまりにきれいでみずうみの写真を撮った。 目で見ているとおりに撮れた。 にんげんに見せたら「写真に撮るときれいだね、じぶんにはこうは見えないけど」と言っ

          にんげんに会いに行った話

          10月という月

          自選の画像を作るのがなんとなく億劫に感じられてsuiuの連作機能で10月に作った短歌をまとめた。 新聞等で掲載していただいた歌もあったが、それはそれとして、suiuの短歌が生活そのまんまだったのでこれらの短歌で自分を振り返ろうと思う。 振り返りたい気分だから。 こういうのかっこ悪いのかなとも思うけど(そして話はそれるけど)、やっぱりわたしは今のところ自分の気持ちや人生の整理のために短歌をしていて、文芸や創作をしているかと言われるとそうは思えないというかわからない。 まだそこ

          10月という月

          脳内会議録

          先日、ひとつの短歌に大きな反響をいただくことがあった。 その短歌が自分的にセンシティブ系だったこともあり、それはそれは取り乱しまして(自分比)、 ことばの怖さ、いかに世の中に言葉を出す覚悟が無かったかということを思い知った。 わたしが短歌にはまって、短歌界隈に心地良さを感じるのは、そこにいる人々が考えすぎ感じすぎ人間だからだと思う。 歌を作る人々は自分のすべてが題材なので、自分の心で遊んだり向き合ったりすることにどこか慣れている。(痛くないわけではない) そして多くの人はお

          脳内会議録

          KとSって②Sのこと

          先日、荻窪メリーゴーランドのKのことを書いた。 いろいろ滅裂だけど直してない… あの文章を読んで荻メリの感想を話し合ったり、読んでみたいと言ってもらったり したので書かないより書いてよかったなと思う。 恐ろしいのは別に文章に落としたところでKや自分のなかのKじみた部分と向き合うことはきっとこれからも続くこと。こわいこわい。 自分のことは③で書こうと思う。 今日はSのことを書く。 前回同様、大体前半からの引用になる。 Kは精神と人生が壊れていくのでわりと状況を知らせる歌が多

          KとSって②Sのこと

          近況いくつか

          ①生命体が元気に 足を痛めていた生命体が元気になった。 痛みは少しずつなくなってきているのかなという様子ではあったけど、 ごはんを変えてからの回復がすさまじかった。 ちいさな体にごはんの与える影響はおおきいんだなと思う。 生命体の名前は「希(のぞみ)」。由来は、わたしがのぞんでここに来てもらったことを忘れないため、そしてあなたは希望であるという思いから。 出会ったとき、すでに「のん」という名前があって、それにあてたところもあり。 さいきん普段呼びは「のんのん」 長い留守を頼

          近況いくつか

          KとSって①Kのこと

          9月に発売された「荻窪メリーゴーランド」。 恋人同士のKとS。二人の恋の顛末が美しく鋭い短歌で描かれていく。 ふつうの歌集は書いている人は一人でも「主体」がばらばらだ。 この本はひたすらKがKとして、SはSとして短歌を通して話したり思ったりしている。 一首で人間を想像するよりも情報も多いし、その分空白も多い。 情報と空白をもとに想像しすぎて、もはやわたしの中にはKとSが実在している。 距離感的には、「職場で起きた痴情のもつれ」くらいの感じ。 本当のことはわからない、でもふたり

          KとSって①Kのこと

          今すごく話したい事

          すごく話したい。話すことで解決するとは思ってない。 でも話したい。 ただし、書き始めると全部書きたくなって全部書くとぐちゃぐちゃの文になって「変なの」って思って消してしまうので、今日は話したいことの目次と概要だけ書いてみることにする。 ①しごとのこと②生命体のこと③短歌のこと④荻メリのこと ①しごとのこと 今の職場は11年目。立場の変化はあったけど部署の異動なくやってきた。 それがこの10月から異動になった。うちの職場ではわりと異例のタイミング。社会的客観的な考え方をすれば

          今すごく話したい事

          豪運の持ち主として生きる

          わたしは豪運の持ち主である。 元々かなりの強運を持っている自覚はあったが、ある人に「豪運だね」と言われて字面がしっくり来たので豪運の持ち主として生きていくことにした。 元々はギャンブル、麻雀界隈で使われる異常に運のいいことを指す言葉らしい。でも謂れは気にしていないし正しいかもわからない。単純に、字面が気に入っている。 わたしのなにが豪運か、というと。 わたしという存在に用意される環境、起こること、出会うひととの相性が果てしなく良い。怖いくらいに。 あとから思うと人生が悪くな

          豪運の持ち主として生きる