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2024年2月の記事一覧

うつくしい世界

うつくしい世界

この夏愛で救われたはずの地球で誰かが死んだ
今週最も聞かれた曲は私を救ってくれはしない
出生率の議論で今日の自殺者数には目もくれず
10桁の番号最後に伝えて優しいふりする箱の中

いつからこんなふうになった
歯が溶けていく夢を見たんだ
電話の音すれ違う人の笑い声
全部自分を殺す凶器みたいで
皆こっちを見ながら笑ってる

苦しくても辛くても絶対に生きなきゃダメだと
感じさせるこんな世界を平和だと笑う

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世間話という拷問

世間話という拷問

世間話ほど
優しさを向けられているつもりの拷問はない。

恋愛 仕事 趣味 人生 
誰もが普通に持っていると思われていて、
どう足掻いても、逃げられない攻撃が続く

貴方の人生に関係のない私を知らないでほしい。
そんなことを思いながら、目線を合わせられずに、少し遠くを見ながら、愛想笑いを繰り返している

普通も、可哀想も、大丈夫も、
誰かのものさしで決められることではないのに、
勝手に決められてし

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私の好きな本10冊

私の好きな本10冊

自己紹介というものが苦手なので、
好きな本を並べていこうと思います

身の上話より、影響を受けて育ってきたものを
知る方が人間性が垣間見えるような気がするので

1.中村文則『迷宮』
中村文則作品は全て読んでいるくらい好きなのですが、特に迷宮が好きです

互いの闇と、性と死が呼応しているような歪さ
今にも壊してしまいそうな、壊れてしまいそうな
狂気を、不安を、抱えながら生きているふたり
静かに人間

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普通に生きてみたかった

普通に生きてみたかった

小学生の頃に書いたプロフィール帳
結婚したい年齢もとっくに通り過ぎてしまった
子供の頃思い描いてた大人はこんなんじゃなかった

何者かになりたかった
いちばんにならなくても、一度くらい誰かに認められたかった。必要とされたかった。

好きだった音楽も聴く気になれず、眠るだけの日々と眠ることすら怖い日々の憂鬱を繰り返している

夢は叶わなくていいから
せめて、普通に生きてみたかった

過去の思い出 

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自分のことなんて、自分でも分からない

自分のことなんて、自分でも分からない

昔から、自分の話をすることが好きじゃない
自分に興味のある人なんていないと思っていたし、誰かに内面を理解されることが怖かった

自分のことなんて、自分も分からない

自分がなにを考えているのか、なにをしたいのか、よく分からずに、たまに後ろで、もう一人の自分が私を見ているような感覚で過ごしている

誰といる時もずっと聞き役、同調するだけ
誰かの傍観者として生きてきた。今も、ずっと

誰かに必要とされ

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