2019年に観た映画 短文感想

2019年に見た映画の感想を備忘録程度に。観た順に記載。

『アクアマン』感想

お気に入り度：★★★★・ 4 / 5　

神秘に満ちた海が舞台のDCヒーロー映画。海底はマーベルヒーロー映画でも扱ったことのない場所で、目新しい映像を楽しめた。けれど、個人的には海底パートよりも、地上で半海底人のアクアマンとフルアーマー海賊のブラックマンタが戦うパートの方が好きだったりする。映像は凄い迫力だし、メラは凄い美人だし、コミック以上にコミックな映画だ。

『スパイダーマン：スパイダーバース』感想

お気に入り度：★★★★★ 5 / 5　

アニメーションとしても、スパイダーマンというヒーローの物語としても、究極。「先代の意志を継ぎつつも、先代の真似っ子ではない新時代のスパイダーマン」というマイルスのことは好きになるしかないし、そのことを先代のものを塗り替えて作ったマイルス専用コスチュームが端的に象徴していて尚好き。

『キャプテン・マーベル』感想

お気に入り度：★★★・・ 3 / 5　

サスペンス仕立てのスーパーヒーロー誕生譚自体は面白いが、戦闘場面となるとからっきしで、山場ですら盛り上がりに欠ける。ただ、「私を素手で倒せば一人前だ」とよくわからない挑発をしてきた敵のオッサンを、「知らんわボケ」と主人公が光線でぶっ飛ばす場面は痛快だった。

『レゴ ムービー2』感想

お気に入り度：★★★★★ 5 / 5　

個人的史上最高の映画である『レゴ ムービー』の理想的な続編。監督が変わってギャグが若干くどくなったものの、作品の持つ底抜けな前向きさや優しさはそのまま。前作のことを大事にして、前作で描いたテーゼを更に発展させている。エメットとルーシーのロマンスは、前作ではバットマンの損な役回りが雑味だったけど、今作では素直に夢中になれた。

『シャザム！』感想

お気に入り度：★★★★★ 5 / 5　

ヒーローとヴィランに個人的な因縁がなく、双方とも普通の人々の中から生まれているのが良い。それと、ヒーローが民間人を救いながら敵と戦ってるのも良い。感動的な脚本や大迫力の映像は勿論のこと、他のDC作品の小ネタや今後の伏線も盛り込まれてて、これからのシリーズ展開に期待が高まる。

『アベンジャーズ：エンドゲーム』感想

お気に入り度：★★・・・ 2 / 5　

コールソンは出ず、ペギーはキャプテン・アメリカの退職祝いにされる。これがアベンジャーズの一旦の完結作かあ……。

『プロメア』感想

お気に入り度：★★★★・ 4 / 5　

相変わらずの今石・中島コンビだな～。ただ、ドリル賛歌な『グレンラガン』と裸vs衣な『キルラキル』と比べると、主題や世界観にそこまでの独自性がなくて、この2作ほどは惹き込まれない感じがする。それにしても、青髪の裸男が出るのがこのコンビのお約束なんだろうか。

『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』感想

お気に入り度：★★★★・ 4 / 5　

ハリウッドの最新VFXで現代に蘇った東宝怪獣たちによる大怪獣プロレス映画。人間ドラマは前作『ゴジラ』の方が好きだけど（というか今作の人間は共感しづらいヤバい奴ばかりで呆気にとられる）、作り手の怪獣愛がこれでもかと伝わってきて、怪獣サイズの大満足をした。槍か何か持ったゴジラの石像がかわいい。

『スパイダーマン：ファー・フロム・ホーム』感想

お気に入り度：★★★★★ 5 / 5　

究極のスパイダーマン映画たる『スパイダーマン：スパイダーバース』に勝るとも劣らない出来。こんな調子で6部作くらいやってほしい。

『騎士竜戦隊リュウソウジャー THE MOVIE タイムスリップ！恐竜パニック！！』感想

お気に入り度：★★・・・ 2 / 5　

何度もタイムスリップを繰り返す必要は脚本的にあるのか？

『仮面ライダージオウ Over Quartzer』感想

お気に入り度：★★★・・ 3 / 5　

平成仮面ライダー大喜利映画。100回くらい「いいかげんにしろ！」と思った。漫画版クウガとか平成キックとかいろいろ絵面がギャグすぎて、自分の好みでは全くない。ただ、唯一無二のスーパーヒーロー映画なのは認めざるを得ない。

『アナベル 死霊博物館』感想

お気に入り度：★★★・・ 3 / 5　

前作までと打って変わって、ビックリ演出で怖がらせにくるアトラクション型のホラー映画となった『アナベル』シリーズの第三作。いろんな呪いのアイテムが見ていて面白い。ただ、子供が主役のジュブナイル映画としては今ひとつ盛り上がらない。騒動の発端でもあるダニエラを仲間の足を引っ張る役回りに終始させたのはどうかと思う。

『ジョーカー』感想

お気に入り度：★★★★・ 4 / 5　

その辺の負け犬がジョーカーという世界的キャラクターに変貌していく邪悪な成功譚。ブルース・ウェインがバットマンになるのはバッドエンドと云われるのに、こいつの場合はハッピーエンドになってしまうんだな。ジョーカーに同情しやすいよう、ジョーカーが殺すのが観客から見ても腹の立つ人間しかいないのは、作りとして些かズルい気がする。

『牙狼〈GARO〉-月虹ノ旅人-』感想

お気に入り度：★★★★・ 4 / 5　

正直、前半は冷や汗をかくくらいつまらない。『スノーピアサー』みたいな内容にすれば良かったのに。でも、後半は最高だった。そうだ、これこそ観たかった冴島牙狼シリーズの集大成だ。

『X-MEN：ダーク・フェニックス』感想

お気に入り度：★・・・・ 1 / 5　

ミュータント vs 殺人エイリアンという題材自体は面白かったけど、シリーズ的には蛇足。前作『X-MEN：アポカリプス』でシリーズ完結しといた方が絶対に良かった。

『LUPIN THE ⅢRD 峰不二子の嘘』感想

お気に入り度：★★・・・ 2 / 5　

小池監督のルパン三世シリーズの起承転結の転くらいの作品。「私をママだと思って」と云って孤児の男の子と一緒に入浴したりする今作の峰不二子のキャラクターは、別に峰不二子に母性は求めていないので、かなり微妙だった。男の子、全く可愛くないし。

『IT／イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』感想

お気に入り度：★★★・・ 3 / 5　

ちゃんと盛り上がれるし胸を打たれるんだけど、痛快さも熱い音楽も前作と比べると全然ない。まさかリッチーが同性愛嫌悪の田舎者をぶん殴る展開がないなんて。脚本を整理すれば2時間くらいの映画にまとめられそう。それにしても、イットを罵倒で倒すとはなあ。肉体面から倒すのは前作でやったから、今作では精神面から倒しました、ってことかね……。

『ドクター・スリープ』感想

お気に入り度：★★★★・ 4 / 5　

心霊版『ローガン』だ！ 主人公 ダニーが父のように狂気に囚われるという恐れていた事態になるも、狂気を払い除けて、元凶たるホテルに一矢報いる山場が熱い。アブラちゃんは格好良いし、何となく予告編で惹かれて観ただけだったが、観て良かった。