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【教訓】SNSと向き合いながらも距離をとる
ネット社会と言われてもう20年以上が経つ。
インターネットが普及したことで昔よりも便利になったことは多いが、その反動が大きいことは多々ある。
例えば、Twitter。
140字という制約があることで真意が伝わらないことは多いが、俳句と同じで制約があるが故に趣を感じたり思考を張り巡らせられることは多いと感じる。
しかし、人の悪口を書く人が後を絶たない。むしろ増える一方だ。
ここからは、実体験を元に書き連ねたい。
偶然見つけた誹謗中傷
先日、名前は伏せるがとある媒体を通じてとある女性と出会った。
とても美しく魅力的な人で、会うたびに惹かれていった。
残念ながら交際に発展することなく散ってしまったのだが、時間差でとあるものを発見した。
Twitterでの誹謗中傷である。
個人名は書かれていなかったが、見る人にとっては対象となる人物はほぼ確実にわかってしまう内容だった。
さらに読み進めていくと、悪口のオンパレード。
ブサイクだの、だからモテないんだの、自分の価値観があたかも絶対的に正しいような言い方でもう言いたい放題だ。
一般人でも、こんな簡単に誹謗中傷されてしまう時代なんだな、と感じた。
中身は端的に言うと、週刊誌の手口と同じである。
本当の話の中に嘘や盛った要素を取り入れることで、あたかも全て本当の話のように作り上げる。
活用の仕方さえ間違えなければ良いテクニックなのに、活かし方が間違っている。
”心の傷”と”見えない第三者からの視線の怖さ”
心を無にし、全てに目を通した。
読み切った時、言葉にならない感情に駆られた。
「ああ、会っていた時とは違って裏ではこんな風に思われてたんだな。
この人に魅力を感じてしまったことに恥ずかしさと悔しさでいっぱいだ。」
その後、「もしかしたら、他の人も同じようなことを考えているのかもしれない」と恐怖を抱き、外に出るのが少しの間怖くなってしまった。
昨年、某番組での誹謗中傷がきっかけで自ら命を絶ってしまった女性のことを真っ先に思い出した。
当時、私もあの番組を見ていたので鮮明に思い出した。
「1人に言われた、それも間接的に書かれるだけでこんなに心にダメージを負うんだから、毎日100人からTwitter越しに直接死ねだの消えろだのなんて言われたら、とてもじゃないけど生きていきたくなるのもなんだか納得してしまうな。」
こう思いながら、自然と涙が頬を伝っていった。
まだまだ人間らしいな、と感じた。
誹謗中傷を経験して
自らの軽率な行動によって他者に苦しみを与えていることに気づかず、今日もそいつは平然と空気を吸って生きている
こう思うと、やるせない気持ちになってくる。
もちろん、今回のようにターゲットが絞れるのであれば対処の方法はある程度浮かぶが、複数人が相手となると気が滅入るんだろうな、とも思った。
そんな奴なんて相手にしない方が良いよ!
これは最もな意見であるが、誹謗中傷に寄ってどれだけのダメージを受けるか想像力に欠けるから誹謗中傷はなくなることはないと思うし、想像力に欠けるから使い方次第では便利なSNSというツールをろくに扱えないアホ共がウジ虫のように湧いてくるんだろうなと、いつも思う。
義務教育上で教科書を読んで育ってきたのならば、SNSの使い方にも取扱説明書のような教科書があれば誹謗中傷がなくならないのではないか?というのは少し筋が違うと思う。本質はそこにはない。
結局のところ人の痛みを自らが味わうことで初めて学ぶことに繋がるんだなと日々感じる。
「ひとにされたらいやなことはやめましょう」と、おそらく小学校あたりで担任の先生から習うんだろうなと思うものの、大人になったことでなぜかリセットされてしまう思考回路に果たして価値を見出すことはできるのだろうか。
面と向かって言うことができるのであれば面と向かって言うべきだし(まあたぶん面と向かって言える人もいるのかもしれないが)、それをTwitterに記述するという思考回路はいったい何の価値があってどういう効果が生まれるのかが全く持って理解できない。
では、その頭は何のためにあるのか。
価値が存在しないに等しいその頭を曲りなりにも使って生きるのなら、この分断された社会を良くすることなんて少しもできやしないし、今後も価値を創出することなんてほとんどないだろう。
けど、それも社会の一部なのだろう。
そう弁えて生きていかないとダメなんだ、と結論付けた。
結局のところ、SNSに人の陰口を書き込むようなやつは心の底から軽蔑されるものだし、もしそういう人と友達関係にあるのであれば距離をとった方が良い。
相手に想像力をつけてもらうことより、自分が想像力をつけていった方がメリットは大きいのだから。
そう思えば、前向きに生きていけるのではないだろうか。
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