血が通ったメールとは
入社して数ヶ月、仕事を回せるようになってきたある日、先輩に言われた。
「お前のメールには血が通ってない」
正直これを根に持っている。
誰だって、イケメンとか美人と言われるのはテンション上がるけど、ブサイクと言われたらテンションが下がる。
誰だって、言葉遣いが綺麗ですねは嬉しいけど、滑舌が悪いですねは恥ずかしい。
誰だって、いい匂いですねは気分がいいけど、くさいですは凹む。(というかもし言われたら一生気になってしまう)
こんな風に、突如 ブルーセンテンス(と僕は呼んでいる)にランクインしたのが、冒頭の「メールに血が通っていない」だった。
帰り道ふと考える。考えても仕方ないから、メールアプリを開き送信済みBOXを読み返す。
......分からない。
試しにご覧ください。以下僕の当時のメールを再現したものです。
シンプルでつまらないと言われればそんな気もするけど、血通ってないですか?(本当に根に持っているんだろうなあ)
そこから僕は本屋でメールの書き方に関する本を読んでみたけど、いまいち自分のものにできなかった。
そして気付いた。お手本ならすぐそばにいたじゃないか!
「メールに血が通っていない」と言った張本人である。
今まで僕をCCに入れて社外とやり取りしていた先輩のメールを見返す。感覚的なものだけどなんとなく分かった気がした。
①感情を伝える
当たり前といえば当たり前だが、嬉しい時に嬉しい、悲しい時に悲しいと言える人の方が素直で人としてモテる。
例えば僕のメールの「先日は大変お世話になりました」は、丁寧だし社会人として普通だけど、もらった人が 喜ぶメール ではない。
それをこんな風にしたら気持ちが伝わるのではないだろうか。
「先日は楽しかったですね。改めてありがとうございました。」
②ひらがなを使う
これは業界や人によって好き嫌いが分かれると思うが、僕はとても効果的な手法だと思っている。
例えば僕のメールの「引き続き何卒宜しくお願い致します。」は、締めの言葉としてそつがないものだとは思う。
ただ、少しひらがなを使うだけで柔らかい印象でメールが終えられる。
「引き続き何卒よろしくお願いいたします。」
③「、」と「!」の偉大さ
「、」は息継ぎしてほしいタイミングで入れるといい。前に本で読んだ。
「!」は顔文字や絵文字を使わないメールでは、感情を表現する上で主役。
②のポイントにこの③を加えると、僕の ”引き続き感” が伝わる。
「引き続き、何卒よろしくお願いいたします!」
そして先輩から学んだその3つ以外に、たまにメールのやり取りをして素敵だと思うメールに共通するポイントがあった。
”最近買って失敗したものの話” や ”子供の話”、”自粛期間で始めた趣味の話” など、人の数だけ小話はある。
俳句で言うところの季語のようなもの。
最近僕がメールに入れた小話は、こんな感じ。
ほら、こうやって聞くと大したことないでしょ。
でもこれを読んだ相手は僕を知ってるから、僕がバランスボールに座ってる姿とか、僕の声でこの文章が脳内再生されたりする。
冒頭でその印象を与えられればその後に続く仕事の話も、そんなに堅苦しくなくいい雰囲気で読まれる。
今では 血が通った生きたメール を送れている気がします。
それでも日々勉強。上手なメールを送ってきた人がいたら真似ます。自分のものにします。
......と書いてみましたが、実際このポイントが使えるかどうかは、業界にもよります!
お堅い会社でやって注意されても責任は取れないです。ごめんなさい。
でも、もしある程度関係ができている方とメールのやり取りをする機会があったら、少し意識してみてはいかがでしょうか。
ちなみに ブルーセンテンス の反対で、言われると顔がほころんでしまうものは オレンジセンテンス と呼んでいます。
レッドセンテンスだと思ったあなた、オレンジの方がなんとなーく、しっくり来ませんか?
まったくの感覚論で言っています。
幼稚園で絵を描く時、オレンジで太陽を描いていました。たぶんその感覚です。
今日も読んでいただいてありがとうございます!
また明日も、あなたを待っています。
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