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とある本格派フェミニストの憂鬱

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2010年代前半の全盛期Tumbrに滞在した経験を最初の足掛かりに国際SNS社会の未来について考えていきたいと思います。
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2024年1月の記事一覧

【とある本格派フェミニストの憂鬱11パス目】技術革新と認識革命②「1859年認識革命」仮説からの再出発。

【とある本格派フェミニストの憂鬱11パス目】技術革新と認識革命②「1859年認識革命」仮説からの再出発。

前回の投稿を大胆に要約してみましょう。

統計学の入門書的記述の多くが「手持ちの標本データのみで統計表現を試みるのが記述統計、背後に大きな母集団を想定するのが推計統計」と説明している。

しかし実際には「背後に大きな母集団を想定する」という意味合いにおいては(20世紀に入ってから追加された)分散(Variance)$${σ^2}$$の概念が追加された時点で推計統計の世界に足を踏み入れているとも。

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【とある本格派フェミニストの憂鬱12パス目】技術革新と認識革命③「磁力と重力の発見」あるいは魔術由来の技術革新について。

【とある本格派フェミニストの憂鬱12パス目】技術革新と認識革命③「磁力と重力の発見」あるいは魔術由来の技術革新について。

以下の様な流れがあって…

結局、買ってしまいました。山本義隆「磁力と重力の発見」。

大著ですが、大体の内容を把握してると、こちらの方の素晴らしい要約があるので調べたい内容に速やかにアクセス出来て非常に便利です。

特に私の場合、ルネサンスについての基礎教養を主にブルクハルトの「イタリア・ルネサンスの文化」やウォリアム・マクニール「ヴェネツィア東西ヨーロッパのかなめ」などに頼ってきたせいで…

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【とある本格派フェミニストの憂鬱10パス目】技術革新と認識革命①記述統計概念からロジスティック回帰概念を経て単純パーセプトロン概念へ

【とある本格派フェミニストの憂鬱10パス目】技術革新と認識革命①記述統計概念からロジスティック回帰概念を経て単純パーセプトロン概念へ

2023年最後の投稿では、積年の課題だった「ロジスティック回帰に至る数理に到達する」を何とか達成する事が出来ました。

これが出来ると何が嬉しいかって、多くの機械学習入門解説が「どうやって予測精度をロジスティック回帰より引き上げるか?」から出発するので機械学習理論登場以前の数理と、機械学習理論登場以降の数理を連続的に語る事が出来る様になるんですね。

そしてこの2024年最初の投稿では、昨年最後の

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