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#写真
にっこりと夜空は、笑っていました。
月を見上げて
「またなんか笑っとる」と言う少年が居た。
三日月の夜。立ち寄ったスーパーの駐車場。
「ほら早く行くよ。」と少年は、お母さんに手を引かれていく。
その背中をぼんやりと見送って月を見上げた。
ほんとだ。笑ってる。にっこりと。
猫の爪みたいだという人も居る。
同じ月を見上げて
みんなそれぞれの宇宙に居るんだなぁなんてそんな事をぼんやり想うスーパーマーケット。
「子供の感覚があるか
想い合うってきっと。
「好き」って、気持ちって。
届くとか届かないとかじゃないんだよなぁって思う。
いつだって一方的で、それを許されているかどうかでしかないんだよなぁと。
お互いに許され合っている事を関係の名前で呼ぶんだよなぁって思う。
だから届いたとか伝わったって思う事が傲慢なのだと思う。
許され合っている。お互いに一方的に。
だからこそ
“想い合う”って、成り立つのかもしれない。
好きじゃない人に好意
その感受性を子供の心で遣っていたい。
頑張りたい。
それなのに、頑張れない時がありませんか?
つい
頑張れる。と、思ってしまう。
でも
頑張れない時があるよなぁ。
いつの間にか頑張る為の芯みたいなものが折れてしまってたり、拗ねてしまってたり、現実を知りすぎてしまったりする。
大人になるほどに
先読みして考えてしまう。
これが一体何になるのか。
先読みしてだいたいの事の予測をつけてしまう。
それが良い風に働く時もあれば
頑張
その名前には、知らない意味がそっと宿ったりするみたい。
「ねぇ別れの時期を春に持ってくるのって不適切じゃないですかー?!」
そんな事を言いたくなる。
この春特有の気候やそれぞれの生活の変化。
いつも通りであればあるほど
心に風が吹き抜けていくような気持ちになる。
別れのない出逢いが欲しい。
そんな事を考える夕暮れ時
自転車に乗って
図書館に寄った帰り道。
日暮れが綺麗でシャッターを切った。
たまたま通りかかった人がそれを見て
自転車から降りて
あの頃より美しく見える空の話。
窓越しに、ふと空を見上げて
心が少し軽くなった気がした。
それからぼんやりと雲の流れを見ていた。
家の契約更新の為郵便局へ。
この家に来た日の事を振り返りながら自転車を漕ぐ。
町を眺めていると
卒業式を終えたばかりの学生が溢れていた春の日。
校門の上に登って
証書を片手にポーズを決める女子高生達。
それを今日だけは仕方ないかって感じでにこやかにスマホで写真を撮る親御さん達。
そんな瞬間に
一緒に居られるのは、変わらずに代わり続けていけるから。想いってものを色んな角度から描いていく事なのかもしれんね
今日は、映画「ジョゼと虎と魚たち」を観た。
妻夫木聡と池脇千鶴の。
心って見えないから厄介だね。四角に収まらないから大変だね。数字で表せないから戸惑うね。言葉で確かめようとして切ないね。未来を想像して儚いね。その分今が煌めく矛盾。宝物には、鍵をかけるもの。
試そうとするのは、それ以上預けると引き戻せなくなるから。人って変わらずに居られない。一緒に居られるのは、変わらずに代わり続けていけるから。想