その名前には、知らない意味がそっと宿ったりするみたい。
「ねぇ別れの時期を春に持ってくるのって不適切じゃないですかー?!」
そんな事を言いたくなる。
この春特有の気候やそれぞれの生活の変化。
いつも通りであればあるほど
心に風が吹き抜けていくような気持ちになる。
別れのない出逢いが欲しい。
そんな事を考える夕暮れ時
自転車に乗って
図書館に寄った帰り道。
日暮れが綺麗でシャッターを切った。
たまたま通りかかった人がそれを見て
自転車から降りてスマホで写真を撮りはじめた。
なんだか
そんな素直さが素敵だなと思って気持ちが和ぐ。
こんな風に同じ空を見上げる事が出来るんだよなって。
スマホを片手に夕暮れの写真を撮る人を眺めて
遥かな気持ちになる。
人は知らないうちに人に何かを教えてしまう。
そんな風に日々を過ごせたって事をその名前と共に覚えていたいなと思う。
知ってる?
君の名前には、君が知らない意味がそっと宿ったりするんだよ。
さよならだけが人生だ。
ならば出逢いのすべてを運命に。
勝手に続きを作り口遊む。
いつの間にか長くなった陽の光。
新しい日々がまた。
始まりますね。
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