【noteで使える文章術】Vol.7 上手く書くコツは"二重人格"!?
上手いnoteを書くコツは"二重人格"を持つこと
「何を言ってるんだ?」と思いますよね(笑)
今日は出版界とnoteの世界を比較しながら、noteを書くうえで欠かせない「二重人格」について考えていきます。
この謎なワードを読み解くポイントは「編集力」です。
1 ライターと編集者
世の中には書くことを仕事にしている方が多くいますが、大きく2つの役割に分けることができます。
「ライター」と「編集者」です。
ライターを一言で言えば、文章を書くことを仕事にする人です。
書籍や雑誌、ニュースなどの世の中に出る様々な文章について、依頼に基づき企画から文章執筆などを担う仕事になります。
書く仕事と言われたら、一般的にはライターの仕事を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
一方、編集者とはどういった仕事でしょうか
編集者は、「どうやったら売れるのか」「どうしたら多くの人の目に触れるのか」考えながら、ライターの作成した文章を編集することが仕事になります。
つまり、主張や情報など文章の中身を決めることが「ライター」の役割であり、その中身をいかに多くの人に伝えるかが「編集者」の役割になります。
このように、ライターと編集者がそれぞれ役割を果たすことで、「読みたくなる文章」「上手い文章」として世の中に送り出されるのです。
一方、noteはどうでしょうか。
noteでは1人で1つの記事を仕上げることが普通です。ライターと編集者がそれぞれいるようなnoteは滅多にないでしょう。
つまり1人で作る以上、ライターと編集者の役割を1人で果たさなければならないのです。
これがnoteを書くうえで欠かせない、ライターと編集者の「二重人格」です。
2 編集者の視点とは
とはいえnoteを書いている以上、あなたは立派なライターです。自分で企画して、一つの文章を仕上げています。
一方、編集者としてはどうでしょうか。書いた文章をそのまま投稿していないでしょうか。
自分1人でnoteを仕上げると、どうしても編集者の視点で文章を俯瞰することを忘れがちになってしまいます。
では、「多くの人の目に触れる文章を作る」という編集者の役割を果たすためにはどのような視点を持つことが重要なのでしょうか。
僕が重視しているのは「読みたいと思えるか」そして「読み続けられるか」の2つの視点です。
■ 読みたいと思えるか
「相手が読みたいと思えるか」は非常に重要なポイントです。
世の中にはたくさんの文章が溢れています。
多くの文章の中から自分の書いたnoteを読んでもらうためには、「読みたい」という素直な気持ちを引き起こす必要があるのです。
では、どのような時に「読みたい」と感じるのでしょうか。
「この文章には自分にとって役に立つ情報が書いてありそうだ」「自分の興味がある内容が書いてありそうだ」「なんとなく面白そうだ」
このような時に「読みたい」と感じるのではないでしょうか。
つまり、この文章は「自分にとって関係がありそう・面白そう」と思えた時、「読みたい」という思いが呼び起こされるのです。
一方、実際にその文章が自分に関係あるのか、本当に面白いのかは読んでみるまで分かりません。
読むかどうか決めるときに目の前にある情報は、「タイトル」「前書き」「口コミ」ぐらいです。
そのため編集者としては、タイトルなどの読者の目に触れる情報を工夫することで、多くの人の目に触れてもらえるようなnoteに仕上げていくのです。
タイトルの重要性については、前回の「noteで使える文章術シリーズ」で紹介したので、ぜひ読んでみてください。(このnoteの最後にリンクを貼っておきます。)
■ 読み続けられるか
読者の「読みたい」気持ちを引き起こし、自分のnoteに呼び込めたとしても、途中で読むのをやめられてしまったら残念ですよね。
2つ目の重要なポイントは、「読み続けられる文章か」です。
では、最後まで読みたくなるような文章とはどのような文章でしょうか。
内容が面白いことはもちろんですが、読む負担が少ないことが重要です。
特にnoteはSNSである以上、読者が「読みにくい」と思った瞬間に、そのnoteは閉じられてしまいます。
つまり、編集者の視点としては、いかに「読みやすい」と思ってもらえるかが重要になります。
読みやすいと思ってもらうためには、「文章量」「文章構成」「言い回し」「見た目」「具体例」などが重要です。
特に、ライトな気持ちで読み始めた人にとっては、「見た目」が読みにくいとそれだけで読む気がなくなってしまいます。
見た目の重要性についても、以前noteにしているのでぜひそちらをご覧ください。(これも最後にリンクを貼っておきます。)
3 編集する際のポイントは
ここまで、「二重人格」を持つ重要性と、編集に重要な2つの視点を考えてきました。
では、実際にnoteを書く時、どうやって編集していけばよいのでしょうか。
僕が気をつけていることは、「ライター」としての自分と「編集者」としての自分を切り分けるようにしています。
本当に二重人格を持つようにしているんです(笑)
つまり、文章を書くときは「ライター」として書くことに集中、書き終わった後に「編集者」として文章を書き直すようにしています。
ポイントとしては、書き終えた後、一度文章を寝かせることです。
1人2役をする以上、気持ちを切り替える時間が必要です。
一旦文章を書き終えた後、できれば1日、少なくても1時間程度は気持ちを切り替える時間として確保しています。
そしてその後に、まっさらな気持ちで自分の文章と改めて向き合うようにしているのです。
本来であれば2役必要な文章ですが、時間を空けることで1人で「ライター」と「編集者」の役割を果たす。
手間はかかりますが、せっかく書いたnoteを多くの人に届けるためにもぜひ試してみてください!
実はこの「ライター」と「編集者」の考え方、「才能に頼らない文章術」という本を読んで言語化することができました。
編集する際に重要なポイントが簡潔にまとまった本なので、ぜひ手にとってみてくださいね。(Kindle Unlimited 会員なら無料で読めるようです。)
本日も最後までありがとうございました!
もし良ければスキ&フォロワーになって、これからも繋がっていただけると嬉しいです!
【タイトル決めの重要性について】
【文章の見た目について】
【文章術シリーズはこちらから】