越野 泰徳

リタイヤしました。 今は、どこにも属さず、何者にもならず、来し方と行く末について思索し…

越野 泰徳

リタイヤしました。 今は、どこにも属さず、何者にもならず、来し方と行く末について思索しています。 https://twitter.com/yasunorikoshino https://www.instagram.com/koshinoyasunori/

最近の記事

このごろの食卓 夏至 16品

じゅんさい 毎年、秋田県の三種町から取り寄せています。 酢の物やお吸い物などもいいですが、ボクは断然、わさび醤油です。しかも本わさびではなく、チューブわさびを溶いたしょう油をじゅんさいにチョロッとかけるのがいいです。 カプレーゼ 直売所でバジルが出はじめました。 昔はプランターで栽培してましたが、虫と格闘たり、毎朝水やりするよりも、旬の時期に安くで買うのがいちばん! と気づきました。いい香りで、癒やされます。 アジの塩焼き アジを焼くって干物が一般的ですが、生のアジ

    • このごろの食卓 芒種 12品

      マッシュルーム、パクチー、赤玉ねぎとサラダチキンのサラダ スーパーの見切り品のカートにマッシュルームと紫玉ねぎとパクチーがあったのでカゴに入れ、冷蔵庫にあった茹で鶏と合わせました。 オリーブオイルに山椒の実を入れるというレシピを真似てみましたが、初夏らしく爽やかな風味でおいしかったです。山椒の実が冷凍してるのがミソです。 トマトのネギまみれ ごま油、しょう油、砂糖と大量のネギでかき回し、3,4日分をキンキンに冷やしてます。 前菜にすぐに出せて、食べると食欲がますます出て

      • このごろの食卓 小満 12品

        にら玉子焼き にらがいつまでも安くてうれしいかぎりです。 にら玉が大好きですが、今回ははじめて玉子焼きにしてみました。久しぶりの卵焼き器でだいぶ手こずりましたが、まあ、なんとかギリギリ形にはなったかと。 新玉ねぎのレンチン蒸し らくちん料理ですが、やわらかくておいしい。 素材の形をそのままに、しかも火を通して楽しめるところがよいと思います。味付けは、シンプルにポン酢しょう油とかつお節で。 きゅうりのぬか漬け 近所の直売所にも露地もののきゅうりが出まわりだしました。

        • このごろの食卓 立夏 12品

          カツオのヅケ 今回は小笠原諸島風にからしで味付けしました。 カツオはわさびよりからしのほうが合うし、にんにくとの相性もばっちり。 豆ごはん ボクはごはんに味が染むような気がするので、“一緒に炊く”派です。 ニラとわかめのおひたし ボクの好きな“きのした”というお店では、付き出しのお浸しにいつもニラが混ざってて、これが絶妙においしいのです。 今回はおろししょうがを多めに、新物のわかめとニラを同量で合わせてみました。 桜えびのかき揚げ かき揚げファンです。 リタイヤ

        このごろの食卓 夏至 16品

          このごろの食卓 穀雨 8品

          ひとり鶏白湯鍋 春キャベツとニラをふんだんに。 血糖値対策のため、もう半年以上糖質をゆるく制限しています。なので昼ごはんは、だいたいいつもこんな感じ。 ほたるいかの炊き込みごはん もう少しおこげをしっかりつくっておけばよかった。 イイダコのやわらか煮 秋田県からイイダコを取り寄せたので、まずは明石の名店“立ち呑みたなか”のレシピでつくってみました。 新玉ねぎとじゃこのチーズグラタン 少し味がもの足りないので、このあとに禁断のマヨネーズ&バーナーを施すことに。

          このごろの食卓 穀雨 8品

          このごろの食卓 清明 8品

          たけのこのお刺身 旬の時期のたけのこは、まずはなによりお刺身で。 せっかくなので今回は本わさびを起用。これでおいしさも幸福度もグッと向上します。 甘夏と鯛とミントのナンプラー和え 春の暖かい色を備前焼の上で。 ナンプラーで和えると鯛の舌ざわりがシルキーになります。 ハタハタの一夜干し ベランダで一夜干しにしたハタハタは少し塩がきき過ぎて、ごはんがとても進みました。 にしんのお刺身 寿都町から届いた新鮮ニシンは、骨切りをしっかり目でお刺身に。 にしんの切り込み

          このごろの食卓 清明 8品

          『悪は存在しない』 ~ 革新的探究で生まれたシン・映画 ~

          濱口竜介監督の『悪は存在しない』を見てきた。 圧巻。こういう映画大好き。もうこれは、「シン・映画」と呼んでしまってもいいのでは? 「自然と開発」という社会的課題をストーリーの柱に置く意識の高い作品として世界的映画祭受賞へのきっぷは周到に手に入れつつ、実は監督が撮りたい映画を撮りたいように撮ったなという印象。 のっけからゴダール。 音楽の使い方、タイトルの出し方、息・水・鳥・足音に和むかと思えば、耳をつんざくような物音・・・。 絵と文字と音楽と物音のコラージュ的な使用

          『悪は存在しない』 ~ 革新的探究で生まれたシン・映画 ~

          春に聴く “Both Sides Now” 。

          おはようございます。 さて、今日は “both sides” ということについて話をしようと思います。 “both sides” というのは、「両側」とか「両面」「双方」とかいう意味ですね。 さっき、着任式で、このたびこの学校に来られた先生方をご紹介しました。先生方はみな、これまでそれぞれの場所でさまざまな経験を積み、この春、この学校にやってきました。 今日、みなさんとこうして出会い、これからのステキな日々を思って期待に胸をふくらませていらっしゃることと思います。

          春に聴く “Both Sides Now” 。

          ちょっと変な旅 敦賀・金沢 4

          森山1丁目。西方寺。 前にこの場所に来たのは、もう45年前。高校1年生のときだった。その頃の父は羽振りもよく、年に何回か家族旅行に出かけていた。たしか、お正月に能登にある会員制のホテルに泊まっていたんだと思う。 能登に泊まった帰り道、金沢を観光することになり、最後に寄ったのがこのお寺だった。ここにはボクのご先祖さまで、当然父のご先祖様でもある越野家のお墓があるとのことだったが、ボクだけでなく、じつは父もはじめてこの寺を訪れたのだった。 しかし、残念ながら、そのときは大雪

          ちょっと変な旅 敦賀・金沢 4

          ちょっと変な旅 敦賀・金沢 3

          【3日目】2/11(日) 百萬商店 近江町市場店 → 近江町市場 → Vacation Rent 金沢 → PETRA BAKE&COFFEE → SAKE SHOP 福光屋 → 東山茶屋街 → 鮨処 あさの川 → Vacation Rent 金沢▲ 連泊は寝坊ができるからよい。せっかく金沢まで来たのに寝坊とはいかがなものかという気もちも少しはあるが、最近はそういう贅沢もいいもんだと思えるぐらい、生き方に余裕が出てきた。 しかも、起きてからはベッドの上で11時まで清水義

          ちょっと変な旅 敦賀・金沢 3

          ちょっと変な旅 敦賀・金沢 2

          【2日目】2/10(土) 敦賀09:26 --- しらさぎ1号 --- 10:48金沢 季節料理 おでん 黒百合 → 金沢海みらい図書館 → 金沢温泉金石荘 → Vacation Rent 金沢 → 尾山神社神門 → 長町武家屋敷跡 → 大衆割烹 魚吟 → バー 漱流 → だいぬき屋 → Vacation Rent 金沢▲ さて、旅行2日目は敦賀から金沢へ。 サンダーバードに乗って1時間半弱の10時48分に金沢到着。 到着後、大きな荷物をコインロッカーに入れ、11時開店と

          ちょっと変な旅 敦賀・金沢 2

          気づいたら校長になっていた

          平成29年4月7日午後4時、ボクは少しあせっていた。 4月に入ってあれこれ忙しくはあったが、あいさつまわりも、ホームページの更新も、校長会も、職員会議も順調で、校長としてのスタートはまあまあうまく切れている。ただ一つ、問題は宴会だ。 その日の夜、学校を転入・転出した教職員のための歓送迎会が催されることになっていた。 当然、開会のあいさつは校長であるボクがしなければならない。そして、どうせなら校長らしく、少しは気の利いた、人間味と教養あふれるあいさつをしたい。しかし、校長

          気づいたら校長になっていた

          ちょっと変な旅 敦賀・金沢 1

          2月に金沢へ行ってきた。 もともと「金沢へ行きたい」という明確な動機はなかったのだが、元日の地震の影響で観光客のキャンセルが相次いでいるということだし、とりあえずは、雀の涙ではあるけれど少しお金を落としてこようと思い立ち、金沢を訪れることにした。それに、北陸応援割がはじまってしまうと、人々でごった返すことになるだろうし・・・。 【1日目】2/9(金) 京都17:09 ーーー サンダーバード3号 ーーー 17:59敦賀 まるさんや → ビジネスホテル スイートピー▲ 金沢

          ちょっと変な旅 敦賀・金沢 1

          アタマのおかしな校長

          先日、ある方から「アタマのおかしな校長」と言われ、ナノ(10⁻⁹)レベルのショックを受けたのですが、よくよく考えると、かのスティーブ・ジョブズ氏も“ STAY FOOLISH ”と言っておられるとおり、世の中に変革をもたらすのはだいたいアタマのおかしな人たちだし、成果と知名度はともかく、これまでの常識にとらわれず学校改革に励んでいるつもりの私としては、ギガ(10⁹)レベルの励ましを受けたものと、大変光栄に存じている次第です。 社会は進化してきました。生物が突然変異を原動力と

          アタマのおかしな校長

          「教え込む教育」から「引き出す教育」へ

          学校は人に物を教うる所にあらず、ただその天資の発達を妨げずしてよくこれを発育するための具なり。 これは、福沢諭吉の著作『文明教育論』の中の一節です。 明治時代がはじまり、欧米のさまざまな知見を取り入れるで、“education”という英語をどう日本語に訳すかという論争が巻き起こりました。 日本の近代教育を設計した三傑による主張は次のとおりです。 大久保利通は“education”に「教化」という日本語をあてました。一方、福沢は「発育」を主張しますが、受け入れられません。

          「教え込む教育」から「引き出す教育」へ

          忍耐と時、この二人の戦士ほど強いものはないのだよ

          “忍耐と時、この二人の戦士ほど強いものはないのだよ” これは、トルストイの『戦争と平和』に出てくるクトゥーゾフ将軍の言葉です。 1812年、大陸封鎖令に従わないロシアに対して、フランス皇帝ナポレオン1世は64万人の大軍を率いて敵地に攻め入ります。一方、連戦連敗でひたすら退却を続けるクトゥーゾフ将軍は、ついにモスクワを放棄してまたも退却。しかも、その愛する街に自ら火を放って・・・。 このあとのロシアによるドラマチックな大逆転と大勝利、そこから得られる躍動感については、文庫

          忍耐と時、この二人の戦士ほど強いものはないのだよ