【日記】転職で身元保証人が必要になったけど、親と勘当していて困っているゲイの話
転職をすることになった
僕はこの3月を中ごろからとてものんきに過ごしている。
というのも、3月から父親がやっていた介護事業所を辞めることとなった。そして4月から新しい会社で働くことになり、現在有給消化中。(辞めた理由などは、また機会があったら、noteに書こうと思う。)
せっかくの長い連休なのだから、仕事のあるツレを残し、久しぶりに東京にでも2~3日遊びに行こうかと考えていた。
しかしツレにどういうわけか反対されてしまい、地元大阪で過ごしている。
朝起きて、朝ごはんを食べて、少し勉強してもう一回朝ごはん。
その後のんびりしたら昼ご飯を食べて、昼寝。
掃除などを済ませると、夕方ごろ帰って来てキッチンに立つツレと話をしながら、夕食を食べてテレビや動画を見た後、noteを書くなど用事がない日は贅沢にのんびり過ごす日々だ。
お陰で普段スポーツ観戦をしない僕が、どういうわけか先日のWBCを韓国戦あたりからテレビで観ることになり、アメリカ戦で優勝する瞬間に涙した…。これまで生きてきてこんなに野球が面白いと思ったのは初めてだ。
とくにメキシコ戦とアメリカ戦は、下手なB級映画をみるよりはるかに見応えがあった。リアルタイムで観れる機会があったことに心から感謝している。
そんな長い連休ももうすぐ終わりだ。
新しい職場との雇用契約
先日、4月から勤務予定の新しい会社でお世話になる上司との顔合わせや、大阪支社での雇用契約などに出掛けてきた。まずは配属先の事業所に行き新しく上司になるだろう男性と面談をする。僕と歳がそんなに変わらず、とても話しやすそうな良い感じの男性だった。
その後、雇用計画のため電車で大阪支社に向かう。とても立派なビジネスビルの高層階に大阪支社がある。面接の際もこのビルに来たが、立派な佇まいに少し緊張してしまう。労務担当の方に挨拶を済ませ、雇用契約を行う。
父がこじんまりとやっていた、従業員50名程度(といってもほとんどがパートさんだが)の会社とは違って、雇用に関する書類はとても多かった。説明を聞いて、日付、住所、署名、捺印という作業を1時間近くひたすら繰り返した。
身元保証書への親族の署名が必要だが…
新しい会社で雇用契約を結ぶとき、毎回困ってしまうのが緊急連絡先と身元保証書を誰にするかだ。
会社はたいていここに親族の連絡先などを求めてくる。
以前のnoteにも書いたが、僕は一人っ子育ちで母は統合失調をとことんこじらし、今でもおかしなことを言う精神障碍者だ。父はというと、紐の切れた風船のようにどこにいるのか、連絡がついたりつかなかったりする。その上、高齢により耳が遠い。電話で話すのもなかなか難しい。
緊急連絡先は業務中に倒れるなど。僕の身に何かあった場合に会社側が連絡をする相手を指定欲しいというものだろうから、彼らはあまりに不適当だ。
事情をある程度話すと、担当者は「親族でなくても良いですよ」と話す。僕はツレの連絡先を書いた。続柄は“友人”とした。会社にカミングアウトをしていないので、“夫(見届)”とも書けないから、これは仕方ない。とりあえず、友人で届をだせて安心した。
次に身元保証書だ。
これは僕が「会社に迷惑や損害を与えるような人物ではないですよ。」「何かやらかしてしまった場合は、連帯責任として損害賠償などの保障をします。」という書類になる。これは保証人になる本人の署名が必要とのことで一旦持ち帰ることになるが、問題は誰に書いてもらうかだ。できればツレにお願いしたい。
担当者に聞いてみる。
「この書類への署名は親族じゃないとだめですよね?」
「そうですね。ご親族でお願いします。」
母が恐らくこの書類の意味を正しく理解することは少し難しいだろう。
父はというと、これも難しい。
以前ならお願いできたのだが、去年父とは絶縁しているからだ。
父と勘当している
話せば長くなるので、一部割愛するが、以前父の事業所で働いていた際、父は僕の当時の上司であるアカネさん(仮名)に酷いパワハラやセクハラを行っていた。アカネさんは僕が務めていた事業所の隣の市にある別の事業所の責任者を任されいた。アカネさんのいる事業は父の家から目と鼻の先ということもあり、父は頻繁に立ち寄っていた。
そこで何か気に入らないこと(ほとんどがほんの些細なこと)があると、利用者さんがいる前でも、大声で職員らに怒鳴り散らしたり、気に入らなければ「明日から来なくていい」とクビにすることもあった。父のハラスメントは、あることをきっかけに日に日にエスカレートし、アカネさんのいる事業所の従業員全員が退職届をアカネさんに渡す事態にまで発展した。
僕がなんとか説得し、全員退職の自体には至らなかった。
このことをきっかけに後日、父は創始者であるにも関わらず、株式を全て持っていなかったこともあり、役員を事実上解任される。
父が解任されたことについて、発端は自身のハラスメント行為にあるが、大きなきっかけを作ったのは、僕がアカネさんのいる事業所の従業員を説得して、労働組合を発足させ株主らの心を動かしたからだろう。
(話が長くなるので、そのことはまた機会があったら、noteに記すとして…)
父は恐らく、今でもそのことを根に持っていて、僕に対して恨みがあるようなことを周りに話している。
僕はアカネさんの介護に対する思いや、仕事ぶりをリスペクトしていた。
そんなアカネさんの仕事ぶりにケチをつけては怒鳴りつける、父の人間性が嫌いだし、できれば親子の縁を切りたいとさえ思っている。
日本で親子の縁を切ることは法律上できないらしい。これは、とある機会に法律家に聞いたので間違いないだろう。できることと言えば“分籍”という手続きぐらいだ。分籍とは父の戸籍から抜けることで、自分ひとりの戸籍を作ることだ。手続きはとても簡単で先日、分籍の手続きを行った。しかしこの分籍という手続きを行ったとしても、法律上親子の縁は切れないし、相続などの際も親子として扱われる。ただ戸籍が別々になるだけなのだ。
だいぶ話が逸れたが、そんな根深い問題が去年あり、今父とは断絶状態だ。
腹違いの兄と同性のパートナーについて思うこと
どうしようか考えたがひとつだけ、良い案がある。
父と母は再婚で、父は母と結婚する前、別の女性と結婚し、僕以外に子供が二人いる。腹違いの兄とその妹(僕から見て姉)がいて、兄とは父を交えて会ったことがある。姉は僕が幼少期の頃に一度会ったことがあるそうなのだが、全く記憶にない。それ以降は祖母の葬式などでしか会っていない。姉は父や僕と会いたくないと話しているという。父については、何かひと悶着あったそうで、会いたくないとのこと。僕とどうして会いたくないのかはよく分からないが、ひと悶着あった父の子となんて会いたくないのかも知れない。そして兄とは葬式などを除けば、今までの人生で4回程度しか会ったことがない。
去年、父のハラスメント問題がある前の話。
兄の務める会社が大きな会社に吸収合併され、新たに雇用契約を結ぶ必要ができた。
その際、兄は今回の僕と同じく“身元保証書”の署名が必要となった。厳しい会社で、署名を行う人の条件は“親族であり、独立して生計を立てていてる人”というものであった。だったら父に頼めば良いじゃないかと思ったが、どんなに収入があっても、年金受給者はこの条件に当てはまらないらしく、僕に署名をお願いしてきた。実印での捺印も必要で、僕は実印を持っていなかったので急いで準備し、身元保証書に添付する印鑑証明まで用意した。
だから今度は僕が身元保証書に署名してもらおうかと思っている。別に新しい勤め先は、実印や印鑑証明まで要求していない。本人の署名があればOKなのだ。
だから今夜兄に連絡してお願いしてみようと思う。
ただ、兄が父から何か聞いているかも知れない。それも事実を捻じ曲げて...。
もし断られたらどうしようと少しばかり心配だ。
同性のパートナーがもっと公に認められていればこんな面倒くさいことにならずに済んだのに…
と感じている。
今夜兄に電話して、どうなったかは、気が向いたらまたnoteに記録しようと思う。
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