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毎週コーチング面談をしている生徒が変わってきた話

まんまタイトル通りだ。
去年の後半からコーチングを使った面談を生徒にしているが少しずつ変化が出てきている。

ある生徒の話。
その子は高校生で本当に自分に自信がなかった。

最初の面談でも、自分が今できていることを聞いても

「そんなのあるかなあ・・・・・・。んーないなあ。」

と言った感じでなかなか出てこなかった。

また、できていることがようやく出てきて話し出したと思ったらいつのまにか自分のできていないことを話し出していた。
自分に対してダメ出しするタイプ。
随分自己肯定感を失っていた。
昔の自分に少し似てると感じた。

それから毎週面談を繰り返した。
面談は毎回真剣に取り組んでくれていた。
自分を変えたいと気持ちがとても伝わってきた。

それから2ヶ月経った面談でのこと。
テストが終わった直後の面談だった。


「テストどうだった」

その子
「いつもより手応えありました。でも、もう少しできたところあったんでそこは悔しかったですね。今回のテストでは〜〜はできていたのでよかったのと・・・・・・」

そう言ってできていたところを自分から話はじめた。
びっくりした。
続けて、その子が言う。

「反対に、××が今回できていなかったので、それはー、どうしたらよかったんだろう?んー、あっ、・・・・・・」

そう言いながら、こちらから問いかける前に自分で自然に振り返りをしていた。
自分からできていたところ、できていなかったところ、そして次どうすればいいかを考えるようになってきていた。
振り返りを話す姿は楽しそうで前向きさは以前のその子とは別人だった。

面談の成果を見た瞬間だった。
嬉しかった。

今まで自分のできているところも見つけられなくて自信を失っていた子が自分でできているところを見つけ、次に繋げようとしている。
まさに自分が塾でやりたいことだった。

自信を失った子、自己肯定感が低い子

うちの塾にくる子で自信を失っている子が一定数いる。

中学受験で大手塾でついていけなくて自分は勉強ができないと思っている子
今までいろんな塾に通ったけど成績が上がらなかった子
国語は好きだったのに点数が伸びなくてどんどん苦手意識が出てきてしまった子

中には、もともと勉強が楽しかったはずなのに、できない自分が嫌になって、

「自分なんてどうせ・・・

と自信を失った子もいる。

塾をやっている者がこんなこというのもあれだが、たかが『勉強』だ。
1つの能力だ。
できたことに越したことはないが、勉強ができなくても活躍している人は世の中にいっぱいいる。
勉強ができないことはその子の価値を否定することではない。
だから勉強ができないだけで「自分なんて・・・」と思うのはとてももったいないと思うし見ると悔しい。

自分で体感、実感するしか自己肯定感は上がらない

そういう子は「自分はやったぞ!」と少しずつ自身で自信を勝ち取るしかない。
それは、結果かもしれないし、充実感かもしれない。
自分が実感するから腑に落ちる。
腑に落ちるからこそ自信になると私は思う。



2ヶ月前の面談を始める際、その子は私にこういった。

「自信が持てたらいいな。」

あれからもう2ヶ月経った。
面談始まってから最初のテストが来週返ってくる。
点数が良かろうが悪かろうがテスト結果が本当に楽しみだ。

どちらでも確実に前よりも前に進んでいる。
もう以前のその子ではない。
欲しかった「自信」はすでにその子のポケットの中に入っている。
これからもその「自信」を一緒に育てていきたいと思う。



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