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2日間インターン@株式会社パーツワン

自己紹介

1/24(火)午前6時53分、友人のシェアハウスから電車でパーツワンへ!

はじめまして!立命館大学国際関係学部の笠井康弘です。僕は、2018年の入学から4年生の真ん中までは京都にいましたが、2021年の夏〜2022夏は休学して留学(アメリカのテキサス州、ダラス)していました。留学中は、文化人類学と言語学を中心に勉強していました。

元々は4年で大学を出るつもりだったのですが、コロナで立命館大学が留学生の送り出しをストップしてしまったので、学校とは関係なく自分で奨学金を貰って行ってきた形です。留学後も休学をもう半年継続しました。それがこの2022秋〜2023春までの期間です。

最初は、日々に忙殺されてきた感覚が嫌で、休学中はゆっくりしたいという思いでした。しかし、社会人1年目の同い年のみんなを見ていると就活を早めに始めた方が良さそうな気がしてきて、就活を9月くらいから始めました。まずは、友達のオススメで「ジョーカツ」という就活イベントに参加しました。そこで縁があって、パーツワンを知ることになりました。そして、選考途中の「株式会社パーツワン」で2日間の対面インターンに至りました。

なぜこの記事を書いているの?

僕は「就活(社会人として生計を立てていく手段の模索)」を進める中で、実務を経験を通して自分の適性に気付くことが大事だと考えるようになりました。「企業選び」という大きな決断に踏み切る際の不安は「実務経験がなくて想像がつかなすぎる」という部分から来ている気がしています。

その意味でインターンは、選考生(自分)にとっても、パーツワン(企業)にとっても有益なものだと思います。選考生は、実際にオフィスで働く事で企業の現状をリアルに知ることが出来ます。企業は、選考生の業務への取り組み方や言動・行動を見ながら「本質的な見極め」をすることが出来ます。

実務を行う姿を見ないで採用をしないといけない「一般的な就活」には大きな違和感を感じます。しかし、インターン(よくあるインターンと言う名の説明会+座談会ではなくて)を実施すれば企業と学生のミスマッチのリスクを確実に下げる事が出来ると思います。というわけで、この記事は「インターン生、笠井康弘のパーツワン人事部での実務」なんです。「情報を目的・責任を持って発信する初めての経験」になります。とっても良い経験です。(※札幌から飛行機で東京まで来ています)

眠くなったら嫌なので普段はあまり飲まないけど、コーヒー。

目的・業務内容・意義

◇目的
「インターン生から社員になるかどうか?」「最終選考前だけど、パーツワンが最適なのか?」このように、揺らいでいる学生の背中をひと押しして、パーツワンで働くという決断をする際の判断材料を作りたい。

◇この記事を読んだ人にどう思ってもらいたい?
長倉代表の価値観をより深く知り、共感してもらった上で「この代表のこの組織で働きたい!」と思ってもらいたい。

◇業務内容
①長倉代表にインタビューし、「学生の判断基準」を言語化した記事(※これが、今回のこの記事)を作成
→学生に長倉代表の考え方をより深く知ってもらうことで、自分と合うのか合わないのかの判断をより自信を持った上でしてもらいたい。
②採用基準チェックリストの作成
→採用チームの判断基準統一のため

◇笠井が書く意義
①実際にパーツワンのオフィスで2日間、合計約20時間を過ごした(秋から約半年に渡って選考フローでパーツワンのメンバーと関わってきている)就活中の大学生目線で、パーツワンについて伝えられる。
②社員ではないからこそ、メリット・デメリットともに忖度なく伝えることが出来る。
③就活の中でパーツワンと自分が合うのかどうかを深く考えている笠井自身が気になる事を聞くためにインタビューを実施して執筆しているから、皆様の意思決定の役に立つ可能性が高い。

インターン中のスケジュール

インターン初日は、朝イチで長倉代表へのインタビューを実施しました。その後は、インタビューから得られた情報のまとめ、記事の目的の確認、録音データの振り返り、等を行いました。

二日間を通して、情報の整理に特に苦しんでいました。業務なので、時間の使い方を定めて、優先順位をつけて「記事作成」に必要な細かい作業を進めていく必要があります。今までの大学での論文作成とはかなり異質な部分が多くて手間取っていましたが、良い「成長痛」になりました!

長倉さんの大切にしている考え方

長倉さんは、「上流・下流」という考え方を大事にしています。これは、何をするにも大事です。長倉さん、そしてパーツワンという組織がとても大事にしています。長倉さんの中で、この「上流・下流」を前提にした思考が出来るかどうか?は、学生を判断する時の大きな基準の1つです。だからこそ、この考え方について詳しく説明する記事を作成しています。

まずはネットの情報をベースにこれがどういう意味なのかを以下で説明します。

【上流・下流】
川の流れの意味から来ている、IT業界で使われる表現。

◇上流
プロジェクト前半のシステムや更新の全体像を決める上で重要な業務。計画を立てたり、商談でお互いが求めているものの擦り合せをすること等。

◇下流
プロジェクト後半の実際にプログラミングを行う工程、システムの構築や実装など。エンジニアの現場の仕事。

なんとなく、言葉の意味は分かって頂けたと思うのですが、ニュアンスがすごく大事なので補足説明をしていきます。「上流」は、抽象度が高く、「下流」にあたる「目の前の具体的な行動」からはかなり距離があります。「上流」は、目的・目標・理念とも言い換えられます。そして、「下流」はアルバイトのマニュアルに書いてあるような業務内容の1つ1つとも言いかえられます。具体的に実行できるアクションのことです。

河野さんと僕のホワイトボードでの思考の整理の過程

パーツワンのやりたいことの「上流→下流」を世界規模で考える

◇世界・人類レベル
環境問題の解決。持続可能な社会の実現。

◇産業レベル
1970年代から続く、古い物流システムを変える。リサイクルを「静脈産業」(※下に言葉の解説ありとして強く、拡大させていく。

◇会社レベル
自動車産業に「持続可能な社会」と「イノベーション」をもたらす。
企業理念:「勇気とアイディアで新たな価値観を創造する」を理念に掲げ、社会や地球環境に貢献する

◇事業レベル
「U-zone」(自動車パーツのマッチングアプリ)の拡大
自動車中古部品販売の課題解決のためのコンサルティング

◇個人レベル
営業活動、お客様対応、経理、採用活動

◇社員の個人での営業活動レベル
テレアポでの新規顧客開拓、既存の顧客との関係のメンテナンス

動脈・静脈産業についての復習

これらの言葉は、選考フローで何度か耳にしているとは思うのですが、もう一度簡単に復習をしたいと思います。

◇動脈産業
天然資源を加工して製品などをどんどんと生産して、消費を加速させる

◇静脈産業
使用済み製品を回収し、再使用、再生利用、適正処分を行う

※経済活動を動物の血液循環になぞらえた呼称

具体例を出してもなお、この「上流・下流」を説明するのはとても難しいのですが、「上流」は「〇〇はどこから来ていたっけ?」という部分だと考えることも出来ます。

上記の例で言えば、「社員の具体的な仕事内容」は、「世界・人類レベルでの環境問題の解決」「持続可能な社会の実現」のために必要な、目の前の業務だと言えます。そうした業務に取り組むことで、大きな目標へと近づくことが出来ます。

◇上流
「世界・人類レベルでの環境問題の解決」「持続可能な社会の実現」

下流
「社員の具体的な仕事内容」

「上流」(理想・目標)を実現するためには「下流」(具体的なアクション)が必要です。一見、上記の「上流」と「下流」は乖離しているように思えるかも知れませんが、間の細かいステップを1つずつ確認してみると、しっかりと繋がっているのです。

急に関係ないですが、お弁当。

「上流と下流の考え方」の具体例

「上流と下流の考え方」を他の事例にも当てはめてみたいと思います。

◇ペンの例
ご自身がペンを、目の前にある机の上に向かって投げているのを想像してみて下さい。このシチュエーションでの「上流・下流」について考えてみます。

下流:ペンが机の上に音を立てて着地した(事実)
上流①:手でペンを掴んで投げた(下流の背景)
上流②:脳から筋肉に司令が出されて手が動いた(上流①の背景)
上流③:脳がペンを投げるべきだと判断した(上流②の背景)
上流④:脳がペンを投げようとするきっかけ(上流③の背景)

事実・結果>行動>選択>思考>背景

こんな風に考えているとキリがありませんが、下流(結果・事実)から遡って考えていくと、どんどんと階層が上(上流の方)に上がっていくのです。要約すると、目の前の事象(「下流」で発生している)に対して「なんでこれってこうなってるんだっけ?」と考えると、その「上流」の沢山の背景に気づけるということです!

パーツワン、そしてパーツワンの長倉代表は、この考え方を大事にしています。この考え方があれば、「目の前のタスクをやる意義」を常に忘れずに働くことが出来るはずです。ここでの「意義」は「どこに繋がっているのか」
とほぼ同じ意味です。パーツワンの目指す世界に共感できていて、「上流と下流」が綺麗に頭の中でリンクしていれば、大きな仕事の原動力が生まれるはずです。

河野さんと「思考」について思考していた時のホワイトボード

長倉さんが「上流」を大切にしている理由×3

①仕事を楽しむため
作業をただこなすのではなくて、上流にあたる仕事の意義を理解しておくと、腹落ち感がまして、仕事にさらにやり甲斐や楽しさが見い出せる。

②コミュニケーションのズレを無くすため
背景まで深く理解し、食い違いを無くすことで、良い人間関係(良い組織)を作れる。

③全体像を見据えた事業計画のため
株式会社として、企業には利益を生み出す責任があるが、変化の激しい時代の中で事業を成功させるための「これさえやれば良い!」は存在しない。だからこそ、上流を見据えた上で、目標達成のための手段が上手くいかなかった際には修正することが求められる。

パーツワンの面白さ

パーツワンは、小規模なベンチャー企業であり、マニュアルは存在していません。つまり、「上流と下流」(目標と、目標達成のための具体的なアクション)の間の「目標達成のための道筋」は決められていないのです。

だから、パーツワンはその道筋を同じ志と熱量を持った仲間と共に徹底的に思考しながら働く環境です。ワンフロアのオフィスで、代表も社員も上流概念(判断基準)を共有しているからこそ、下流にあたる作業にも「なぜやるのか?」という意味付けが出来ます。

同じ目標を達成するにはどうすればいいか?を逆算して、事業部ごと、そして社員ひとりひとりが業務に取り組んでいるイメージです。

パーツワンのオフィス

あなたが、リサイクル産業を担っていくべき理由

【新しい産業としての静脈産業(リサイクル産業)が必要な理由】

静脈産業
今後の日本を支えていく産業。すなわち、限られた資源を再利用するリサイクル産業のこと。

静脈
(=動脈によって身体中へ運ばれた血液を、心臓に戻すための血管)
「循環という仕組み」:人間の生まれながらの仕組み
「循環」=生きること、持続することの本質

◇世界の課題
「地球温暖化×人口増加」
大量生産・大量消費の時代は終わらなければならない!
歴史的に、日本は戦後、製造大国として発展。
現在の製造業は、新興国中心。
世界が工業化(動脈産業)を推し進める限りこの先の資源不足は不可避。

地球も人間も、血液を供給する動脈だけでは生きていけない。
だから、「モノを供給する製造業」(動脈)に対して
それを「循環させるリサイクル産業」(静脈)が必要。

パーツワンの仕事の意義(上流概念)を上で要約しました。今のままでは限界を迎えてしまう現在の産業構造において必要とされるリサイクル産業(静脈産業)を拡大して行くのがパーツワンです。

もっと「上流」の話をすれば、この記事の」の項目で触れた通り、「世界規模での環境問題の解決」がパーツワンの「実現したい社会」です。ここまで強調してきたように、パーツワンではこの「原点(目的)に立ち返る考え方」を非常に大切にしています。これは、「本質思考」とも言えます。

「執筆作業」の上流概念である「目的」を忘れないように目的に立ち返ること、そして本質を忘れないことは本当に大事だと感じます。

本質と社会問題

本質を忘れてしまって、目先の利益に目がくらんだ結果、何か大切なものを
知らずしらずのうちに犠牲にして、自分の首を締めてしまっているケースは
この世の中に数多くあると感じています。環境問題はもちろんのこと、
他のジャンルでも課題は山積みです。

食における遺伝子組み換え作物による健康被害。売上促進を追求したがゆえに起こってしまっている、ファストフードや炭酸飲料の中毒症状。それに付随する糖尿病患者の問題。教育において、仕組みやルールに固執するあまりに、生徒1人1人にとっての最善の教育から遠ざかってしまっている問題、などなど。

2日目夕食後、頭が疲れたので糖分を摂取してました笑

仕事と社会貢献〜大学生の葛藤〜

この世界には、ポジティブな側面もたくさんありますが、課題は山積みです。そんなこの世界から、たくさんの恩恵を受けて育ってきたからには、
ある一定の「果たすべき責任」があると感じます。その意味で、僕は仕事選びの価値基準の1つとして「社会貢献」を大事にしています。それが、僕がパーツワンに興味を持った大きな理由の1つでした。

「環境問題」は目を背けたくなってしまうほど壮大な課題かも知れませんが、人生において、かなりの時間を割くことになる仕事を通してこの課題にアプローチ出来るということには、大きな意義を感じます。

そう言っても、自分の人生を楽しく幸せに過ごしたいというのは、自分の中で極めて大事な価値観です。権利と義務、自由と責任。ここは、非常に揺らいでいる部分です。ですが、就活は結局「自分の心の声」によく耳を傾けて、自分で自分の選択を正解にしていくしか無い。そう強く感じます。

2日間の学び・感じたこと

学んだこと

①仕事には、時間のお尻を決めて、集中して取り組んで完了させること(時間をかけて100点を出すのではなく)の重要性
②目の前の取り組むべきことを極めて具体的に決めないと、素早く動き出せないということ
③自分の中での「深く考える」のさらにもう1段階深い部分で考えないといけないということ(プレゼンテーション・文章・発言の意図、伝えたい内容、それは誰に対してなのか?等)
④「なんのための作業?」を常に念頭に置く(目的を忘れないことの)難しさと大切さ
⑤相手の話を曲解しない事の難しさ(自分なりの解釈にも価値があるが、インタビューの時は仇となる。)

感じたこと

①ワンフロアのオフィスでの仕事の一体感、スピード感
②全員(社長、社員、インターン)の真剣な空気感
③お客様という相手ありきの仕事の責任と厳しさ
④売上を立てているのが社長と先輩の営業の方という環境での焦燥感
⑤人数の少ないスタートアップのリアルな緊張感

最後に

この記事では、1学生としての笠井康弘という人間からみた「パーツワン(長倉さん)の大事にしている価値観」について説明してきました。繰り返しにはなりますが、この記事の内容を「パーツワンと合うのか合わないのか?」の本質的な判断に役立ててもらいたいというのが今回の記事での意図です。

今回の記事でも、僕は人事の河野さんにたくさん意見・指導を頂きながら

「記事を書く目的は何だったか?」
「読者にどのような感情になってもらいたいのか?」

という「執筆活動の上流」を常に意識しながら書いてきました。

1/25。河野さんと寒空の下、電車に乗らないで、歩きながらたくさん喋ってました。こういう時間が1番好きです。

この執筆活動の「上流」(背景)は以下の通りです。

「上流・下流」という考え方について記事を通して伝えることで、選考生の方の意思決定の背中を押せるような良質な判断材料を作りたい。

この「上流にあたる思い(意図)」があるからこそ僕は今こうしてnote上で
文章を書いているんです。このnoteは「上流・下流の考え」を体現しています。

このように、本質をとにかく大事にするパーツワンのこの考え方は、記事の執筆活動においても重要です。全ての作業には(作業に限らず、言葉や事象においても)背景、すなわち「上流」があります。僕は2日間のインターンで、上流(目的・本質)を見据えて本当に深く考えることの重要性を再確認しました。

7000文字近い長い記事にはなりましたが、最後まで読んで下さった方にとって価値ある内容だと思って頂ければとても嬉しいです。最後まで読んで下さって、ありがとうございました!

僕のnoteを読んでくださって、ありがとうございます!お金という形でのご支援に具体的なリターンを提示することは出来ないのですが、もしサポートを頂いた際は、僕自身の成長をまたnoteを通して報告させていただけるように頑張りたいと思っています。