ナポリで僕が感じたこと。
到着初日
ブルガリアからイタリアのナポリに到着した。Ryanairという格安航空会社で移動しているから、いつもフライトの時間はとっても変。だから安いのだけれども。まあ、そんな訳で夜の23:00近くという時間に空港に到着して、ナポリの中央駅までのバスに乗った。
その時は、e-SIMを購入していなかったときだった。いつも自分は旅行するときは結構舐めたスタンスで、人に聞いたりFree Wi-Fiでなんとかなるだろうといった感じ。そしてそれで今まで上手く行ったことしなかかった。ただ、今回は夜ということ+乗り換えがかなり複雑そうで困った。でも、結局ばったりATMの前で出会った旅人と話しているとGoogleマップが言う乗り換えなんて大嘘で、一本のバスで街中までサクッと行けるといういい情報を手にした。感謝。こういう風にいつだって人の助けで俺の旅はなんとか上手くいく。だから、日本で困ってる観光客には俺は優しい笑
まあそんなことで到着したナポリの中心部だった。感想としては、怖すぎた。多分、駅の周辺は貧しいエリアで、アフリカ系の同い年くらいの集団がめっちゃ酒・タバコ・ドラッグをやって盛り上がっている。その前をスーツケースを石畳の上で大きな音を立てながら通過するのはなんだか怖かった。イタリア語が出来たら絶対仲良くできると思うけど、英語が通じる確証がないのがなんだか少し怖かった。
ホステルに到着
ただ、無事宿まで石畳に苦戦しながらも到着。しかし、ホステルの前のドアが開かない。メールを確認しても、パスコードはどこにも書いていない。0:00くらいだった。うわ、これ入れなかったら終わりやん、と思った。先程書いたように、SIMカードがないからインターネットは使えない。この時間だからカフェなんかにも入れない。困った。
そこで、近くのケバブ屋さんの前でたむろしていた兄さん二人に話しかけた。英語が話せる人たちで助かった。携帯が繋がっていない事情を説明して、マジでごめんけど、あのホステルのレセプションに電話一本かけて「ゲストが下にいるから出てきて欲しい」と伝えて欲しいと頼んだ。そりゃ困ったな笑 みたいな顔しながらすぐ電話してくれた。電話越しで何を言っていたのかはイタリア語だからわからなかったけれど、「ゲストが遅く着いても自分でちゃんと入れるようなシステムにしないとダメじゃねえか!笑」みたいなことを言っていたらしい。そしたら、ホステルの受付の若い兄ちゃんが出てきた。そこで、その助けてくれた兄ちゃん二人にお礼をして、ハグをして、別れを告げた。ほんとありがたい。
だがしかし、彼がまたイタリア語しか話さない人だった。アクセントがキツすぎて、英語で話してくれているんだろうけど、全く理解できなかった。気まずい空気が流れるなか、エレベーターで6階の受付まで。何も聞こえない中、入口のパスコードなどに関しては「携帯でメモを取って」と言っていたのがかろうじて聞こえて、なんとか控えられた。一通りの説明を終えると彼はタバコ休憩に戻っていった。
ナポリで一番安い、お世辞にもキレイとは言えないホステル、なんだか面白いスタートだった。ブルガリアを18時に出てからかなりの長旅だったので、シャワーを浴びた。パンイチでテラスで涼みながら携帯をいじっていたら、さっきの受付の兄ちゃんがきた。一緒にタバコとかウィードが吸いたかっただけらしい。でも、自分はタバコは酔った時に友達から貰うくらいで、全然吸わない。ウィードも、今は疲れているし、初対面の人と一緒にそんな吸うもんじゃないと思っている。だって、安心出来る環境じゃないと、嫌な感情が増幅されたりするから。まあ、全部は言わなかったにしても、そう伝えたら、「わかった、まあ一緒に座ってのんびりしよう」的なことを言っていた。
あまりにも僕らの英語での会話が壊滅的だったから、Google翻訳を使い出した。彼は髭がもさもさでオールバックの7七三分けでで大人っぽい見た目。絶対に26とかだと思ったが、しばらく話していると、21歳だとわかった。(一緒に写真でも取っておけばよかった)言語は通じてないのに、人懐っこくて良いヤツだった。香水の販売と、このホステルの夜勤の二本立てで生計を立てているらしい。まだビジネスが上手く軌道に乗っていないから、ドラッグは程々に、らしい。ナポリの宿のテラスから街を眺めつつ、良い時間だった。
そして、寝ようと思ったら、また長身の大学生?が話しかけてきた。自分のベッドの横に、使われなくなったベッドフレームが横たわっていたのを、「邪魔だろうけどしゃーないね。なんでかここにずっとある。受付に聞いても置き場がないらしい。」みたいな会話から始まってちょっと話していた。1:00を過ぎていて、周りは寝ているのに、割とお構いなしだった。彼は英語が普通に話せてよかった。
彼は実は高校を卒業したばかりで、ナポリの大学で学生生活を始める直前で、ナポリには家を探しに来ていたらしい。ということで、明日は8時には起きて色々回らなきゃいけないらしくて、お互い大人しく寝ることにした。
ホステルにいつも泊まるのだが、こういう一緒に生活する仲間がいる感覚が非常にありがたい。1人で旅をいつもするけれど、実際俺は寂しがり屋だし、ずっと1人なわけじゃない。でも、写真をやるってなると1人がいい。どれだけ仲が良い友達でも、ストリートフォトに丸一日付き合わせたくない。基本的に自分の行動パターンは、1人のほうが都合が良いのだ。だから、ホステルで出来る程よい距離感の仲間と時折食事をしたり、飲みに行ったりするくらいが丁度いい。
ナポリの第一印象について
ナポリの街としての第一印象は、「町並みが典型的なヨーロッパって感じがしてとっても素敵なのに、ゴミが多くてちょっとカオスな感じがして、とてもガチャガチャしている」だった。信号のない道路を渡らなければならなかったが、それが人生有数のビビった瞬間だった。ローカルの人間は、多少車が近づいてきていてもお構いなしにずんずん歩いていって車を止まらせながら横断していくが、俺はタイミングを伺いながら、ちょっとの間、立ち止まっていた。
まさにカルチャーショック。クラクションの音が凄いし、石畳の上をフィアットみたいな小さな車がすごい勢いで通り過ぎていく。しかも車間距離が異常に狭い。なんだか、落ち着かない。町並みは本当に綺麗なんだけど、どうしてもここだけは好きになれなかった。余裕がなくて、せかせかしている雰囲気に感じてしまった。ナポリ中心部で生まれ育った人がどう感じているのかは気になる部分だ。
イタリア人の友人のアレッシオは、ナポリから1時間ちょっと離れたところが実家だ。彼は日本から一時帰国していた。また京都に戻る直前だったから、忙しかったのに車で街中での用事を済ませるついでに会いに来てくれた。本当は、タイミングが良ければ一緒にのんびりしたかったが、タイミングがタイミングだから本当にしょうがない。ただ、日本で出会った仲良しの母国で会えるのはなんとも素敵な瞬間だった。その日は地元民にも大人気のピザ屋で本場のナポリピザを堪能し、エスプレッソを立ち飲みし、グラニータ(シャリシャリのかき氷みたいなドリンク)を飲み、街を歩き、大充実だった。
あ、そうだ、イタリア人がナポリの中心部の交通状況についてどう思うかについて書こうと思ってアレッシオのことを書こうと思ったんだった。アレッシオ目線でも、やっぱり街中はカオスだから絶対に運転したくないらしい。良かった。今回は行けなかったけれど、次は絶対に少し田舎の落ち着いた南イタリアを満喫したい。
いきなりちょっとマイナスなイメージについて書いてしまったが、ナポリの雰囲気が大好きな自分もいる。良くも悪くもすごく下町っぽいからだ。インスタに投稿したのだが、こんなストーリーがある。
これらのストーリーから感じ取ってもらえるかと思うが、すごく人情味のある地域だと感じた。ローカルの人々が集うカフェ、スイーツ屋さん、レストラン、バー、どこをみてもみんな和気藹々と楽しそうにしている。爆笑している人が多かった気がする。言語的に楽しそうに聞こえるのもあるのかも知れないが。
イタリアの南部の魅力
こんな記事をナポリに居た時に読んでいた。なんだ、良いなと思った。第一印象は、どちらかといえばネガティブだったかも知れない。でも、こういう田舎の人の暮らしが見えるくらい遠くまでカメラをぶら下げてあるいて、素敵な人との出会いを経験して、トータルで言えば俺はナポリがすごく好きだと思う。自分が住みたいかと言われたら、言語的にもあまり現実的ではないけれど、すごく素敵な街だったと思う。
旅のラスト2日では、パリからきていた素敵な夫婦とも仲良くなって、料理をお裾分けしてもらって、一緒に食べながら楽しい会話が出来た。すごくいい思い出になると思う。ナポリ、良い。
さいごに
自分の旅はブルガリアのソフィア、そしてВраня стена(ブリャナステナ)から始まるちょっと変わった旅で、また次の目的地もいきなりナポリという、なかなか珍しいパターンだとは思う。でも、すごく満足している。友達に現地で合うことを最優先にプランした。もちろん、航空券代とかは余分にかかってしまっている部分はあるけど、それ以上の価値を感じている。だからとても幸せだ。
今回は気づけば、ハンブルグ→コペンハーゲンに向かうFlix Bus(格安バス)の中で6000文字もnoteを書いてしまっていた。でも、爆睡したあとで頭が冴えた状態でサクサク書いていたから楽しかった。でも、もう1時間以上打っていたから疲れてきた。ここでやめようと思う。でも、これからも旅の記録は丁寧に続けていきたい。
最後まで読んでくださってありがとうございます!また次回のnoteでお会いできるのを楽しみにしています👋
僕のnoteを読んでくださって、ありがとうございます!お金という形でのご支援に具体的なリターンを提示することは出来ないのですが、もしサポートを頂いた際は、僕自身の成長をまたnoteを通して報告させていただけるように頑張りたいと思っています。