カブトムシをゲットだ! 〜男2人よるの旅〜
小学1年生の息子が夏休みに入って2週間。
夏休み初日こそ花火大会を観たものの、その後息子は風邪をひき、ほぼ家の中で過ごした。
夏休みも中盤なのに、夏休みらしいことを何もしていない!何かさせてあげたい!
でも、「夏休みらしいこと」ってなんだろう?
思案した結果、息子と一緒にカブトムシをとりに行くことを思いついた。
最近の息子は、セミなどの昆虫に興味津々。
公園に行くとセミの抜け殻を持って帰るようになった。
まあ、激しく動く昆虫は苦手なので、動かない抜け殻を持って帰るわけだが。。
(虫かごの中に24個の抜け殻がある…)
それから、妻が極度の虫嫌いなので、お家で飼うにはハードルが高い。
その妻が唯一大丈夫なのが、カブトムシなのである。
カブトムシならば激しく動かないし、じっくりと観察できる。
なにより、カブトムシはカッコいい。
大人のわたしでもそう感じるので、子どもならなおさらだろう。
ということで、息子にカブトムシ採りを提案。
「え!?行きたい!クワガタも捕まえられるかなぁ」
息子の反応はまずまず。
よし、決定だ。
ただ、問題なのは採りに行く時間である。
カブトムシは夜8時から朝5時までが活動期。
朝に行く場所は、遅くても4時くらいに家を出る必要がある。
息子が朝起きられない可能性を考慮し、夜8時に行くことにした。
次にカブトムシの捕獲場所だが、近くの公園にはクヌギやコナラなどの木が無い。
ネットで調べ、車で20分ほどの公園に探しに行くことを決めた。
先週土曜日。カブトムシ採りの当日。
夜7時過ぎ、晩ごはんを食べ終えると、楽しみにしていたのか息子はソワソワ。
「もう7時だから早く行かないと!」
そんなに早く行っても、カブトムシは出てこないんだけどなぁ。
でも、やっぱりカブトムシ採りってワクワクする。
子どものころ、父親と一緒に車で出かけ、街灯にカブトムシやクワガタが群がっていないか探したことを思い出す。
そして、カブトムシを発見した時の嬉しさは格別だった。
よし、今日ぜったい見つけるぞ!
そう思いながら準備を終え、7時半過ぎに家を出発。
公園に到着すると、あたりは真っ暗。
アピタで新調した懐中電灯2本を点灯し、捜索を開始した。
しかし、事前に下見をしていなかったので、どれがクヌギ、コナラの木なのかわからない。。
仕方なく、片っ端から見て回ることに。
すると、木をよじ登っているセミの幼虫を発見。
「これが幼虫?はじめて見た!」
抜け殻になる前のセミの幼虫を目の当たりにし、息子もしばし興奮。
近くにクマゼミがとまっていたので、観察しようと近づいたところ、突然「ジジジィー!!」とけたたましい鳴き声をあげ、飛び立った。
夜の公園の暗さと、突然のセミの鳴き声のせいで「お父さん、こわい…」と弱気になる息子。
それが影響したのか、公園の奥のほうに入ろうとすると「こわいから行きたくない」と嫌がるようになり、捜索は難航した。
そんな中、ドングリの実が落ちているのを発見!
ようやくコナラの木々を見つけることができた。
懐中電灯を照らし、舐めるように黒いかげを探す。
…
…あ、いた!!
遂にカブトムシ発見か、と思い、近づいてみると、ついていたのは黒々とした"ゴ●ブリ"。
うへぇ…マジかよ。。
それから粘って探すものの、黒いかげはことごとく"ハズレ"で、当初の意気込みもだんだん萎んでいく。
捜索開始から40分。
息子の「もう帰ろう」が出たので、戦果なく捜索を打ち切った。
帰りの車のなか、
「何か捕まえて帰りたかったな」
と息子。
カブトムシでも、クワガタでなくてもいいから何か捕まえて帰りたかったみたいで、とてもガッカリしていた。
カブトムシ、田舎ならたくさんいるんだろうけどなぁ。
簡単には見つからないと思ってたけど、やはり難しかった。
うん、お父さんも悔しいぞ。。
「今度は違うところに行ってみよっか」
息子とリベンジを約束し、家路についた。
まだ息子の夏休みは終わってない。次だ。
次こそゲットするぞ!
待ってろよ、カブトムシ!
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