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ASARI NOTE

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ASARIによるライナーノーツのような音楽紹介です。
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#邦楽

The Stalin - 虫

スターリンはアルバム単位で全作それぞれが話題作で、それ故に全作中、本作は比較的地味な印象…

ASARI
4か月前
15

Awich - THE UNION

2023年作、トラックの音の質感はメジャースケールな一方でAwichのリリックはこれまでと大きく…

ASARI
5か月前
9

Like This Parade - A celestial globe will be illuminated palely

Like This Paradeによる2014年のミニアルバム。アルバムは「A celestial globe will be illumi…

ASARI
5か月前
12

Boredoms - SUPERROOTS 9

山塚アイは、ノイズ、スカムからレイヴを経てポストエブリシングにいち早くたどり着いた人とい…

ASARI
5か月前
8

CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN - tradition

作曲/映像、ベース、サウンドエンジニア/DJの3人によるユニットという編成が非常にコンテンポ…

ASARI
6か月前
13

高橋幸宏 - tIME aND pLACE

1984年に発表されたライブ盤。1980年代前半の高橋幸宏の代表的な曲が収録されていることと参加…

ASARI
6か月前
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HOME - S/T

以前、その時点で配信されていた唯一の曲「Lucy」とそのMVについて書いた。HOMEはその後、いくつかの楽曲を発表したのち5曲入りの本作を2023年に発表した。最初に配信されたLucyを含めてどれもポストパンクからの流れを感じさせるインディーシーンの良さが凝縮されているが、一方でそれらに留まらない、あるいは元々持っていた要素かもしれないが、音楽的な幅広さも感じさせる素晴らしい仕上がりだ。 冒頭のLucyは以前紹介した通りだがあらためて聴いても衝動と繊細さを併せ持つ美しい楽曲

Ruins - Tzomborgha

ドラムとベースだけでここまで表現し尽くすとやり切った感もあったのかもしれない、2002年の本…

ASARI
6か月前
6

Shi-Shonen - 2001年の恋人たち

1986年リリースの本作がセカンドアルバムになる。戸田誠司の幅広いアレンジが素晴らしい。カバ…

ASARI
7か月前
12

VIDEOTAPEMUSIC - The Secret Dub Life of VIDEOTAPEMUSIC

VIDEOTAPEMUSICは忘れられたビデオテープの音声や映像をサンプリングして作品を構築するという…

ASARI
7か月前
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オーニソロジー - 101

辻村泰彦によるソロユニット、オーニソロジー名義のアルバムで2018年リリースになる。菊地成孔…

ASARI
7か月前
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細野晴臣 - Undercurrent

この人の持つアメリカーナからマーティンディニーなどエキゾチカを経由して環境音楽を抽出する…

ASARI
8か月前
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sphontik - Good Day

木原健児によるsphontik名義2021年作。ラウンジ色の強い作風はそのまま、バレアリック感溢れる…

ASARI
8か月前
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ENOLA QUINTET - ENOLA QUINTET plays YELLOW MAGIC ORCHESTRA

YMOのジャズアレンジカバーという明確に企画色が強くおそらくは敬遠されがちなテーマに挑戦したピアノトリオの2011年のアルバム。プロデューサーはギタリストだがJpop周辺のライブサポートを数多くこなした草間信一のピアノがとても心地よい。その点を照準に合わせているのであろう、選曲も必ずしも代表曲にこだわらないセットになっていて興味深い。 冒頭のPrologueは、ピアノを軸にすることでフランス印象派アプローチが原曲よりも色濃くなっている。この曲を選ぶということ、それを冒頭に持