見出し画像

Like This Parade - A celestial globe will be illuminated palely

Like This Paradeによる2014年のミニアルバム。アルバムは「A celestial globe will be illuminated palely, a party will not be missed if you find yourself(淡く照らされる天球儀、パーティは踊る。見失わない限り)」という長いタイトルが付けられている。童話の世界とエレクトロニカを散りばめつつのコンパクトなギターポップやネオサイケというような印象だ。

冒頭はギターのストロークとシャッフルドラムが牽引する短いオープニングを経て、Raindrops Touch Me and Hide All Facts Under Coverにつながる。ドノヴァンのメローイエローを思わせるハイハットにElephant6直球の不思議な和声とビーチボーイズを連想するファルセットの組み合わせが心地よい。ここでは”A Trailer”と副題がついており楽曲もワンコーラスのみの提示になっている。

Flying waltz never make you feel alone pt.2は、タイトルの通り賑やかなワルツでSEを背景に演奏されるトイピアノやリコーダーとユニゾンのボーカルからは童話的世界観も連想するが、シンセベースとリズムボックス、エンディングのサウンドコラージュはベッドルームアヴァンポップ寄りのアプローチで両者のバランスが面白い。

リードトラック、A Movie Star Songは、シンプルなリズムに絞り込んだピアノと逆回転効果が印象的なギターを軸にした楽曲だ。軽快さの中にメランコリーを感じさせる憂いが心地よい。その後、ワルツ同名曲のインストをはさんで多幸感溢れるStep Right Up and Look Up Heavenly Joyでアルバムを締めくくる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?