![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128795011/rectangle_large_type_2_f0f38931e00ab1857bd2e80323f79a4e.png?width=800)
Awich - THE UNION
2023年作、トラックの音の質感はメジャースケールな一方でAwichのリリックはこれまでと大きく変わることなくその時その時を総括するアプローチ。描かれる世界が少しずつ大きくなっていく様がしっかりと可視化されているように思える。
THE UNIONタイトル曲は例えば以前のシングルTSUBASA等にみられたブロックコードピアノの連打がハードモードに使われている。また洗脳を思わせる鼓舞と高揚が意識され譜割りとAwichの豊かなフロウが活かされている。リリックは前作以降の状況を淡々と描く文体が素晴らしい。
Guerrillaは、タイトル曲に通じるメロディーラインを配したイントロからマイナーコードのループとフックのテーマを連呼するフレーズの質感のギャップがグランジ以降のスタジアムロックに近い感触だ。スタジアムロックが担った感触の一部はヒップホップに継承されているとあらためて思った。
かくれんぼは、Awichのメロウサイドを活かしたメロディーが心地よい。本作全体に言えることかもしれないが、ブリッジを支えるピアノの役割がとても美しい。ブリッジのピアノとフックのメロディーラインの橋渡しがとても心地よい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?