今年買ってよかったレシピ本
2021年、まだ3ヶ月あるけどもう振り返る。
今年は結構レシピ本買った〜。DMMの70%オフがありがたかった。
▼買ってよかったもの8選
①ウーウェンの蒸しおかず/ウーウェン
・前半:素材の蒸し方と味付けの仕方(ソース)
野菜だけじゃなくて肉、魚、豆腐も!
後半:中華の蒸し物レシピっていう構成
・黒酢使うレシピ多め
・味付けが最低限で、すっきりしてるのが多い
→なすのごまだれとかでも、【練りごま、黒酢、しょうゆ、粗びき黒コショウ】だけ。シンプル。
→豚肉とピーマンの回鍋肉も、【しょうゆ、黒酢、酒、砂糖、コショウ】!豆板醤も味噌もみりんも使わない回鍋肉初めて見た。でも不思議とおいしい。
・かぼちゃのねぎ焼き、さつまいもと豚肉の重ね蒸し、蒸しナスと牛肉のごまだれかけ、豆腐の鶏団子蒸し、蒸しハンバーグ、蒸しチンゲン菜のねぎ油ソース、サワラともやしの蒸し物 ねぎソースが個人的によかった
②つまみサラダ100/ワタナベマキ
・サラダといっても、あえる、炒める、焼く、揚げると4つの章に分けて調理方法が紹介されてる。サラダというか野菜おかずって感じ。
→イメージは見栄えのいい、よそゆきなお惣菜のレパートリーが増える感じ。
・つまみっていってもごはんに合うものも結構多い!多分、辛味、酸味があるようなものが多いからおつまみっぽいのかと。
・アクセントになる調味料や香味野菜を使うレシピが多い!
→しかもそれが【かいわれ、スプラウト、みつば、春菊、青じそ、ニラ】とか、【マスタード、からし、ゆずこしょう】とか馴染みのあるものが多いので助かる。
・リピしてるのは、キャベツとささみのわさびあえ、せん切りキャベツとにらの豚バラ巻き(辛子ぬるのがうまい!)、鶏肉のゆずこしょう焼きサラダ、もやしと細切り豚の青じそ炒め、れんこんのたらこ炒め、きのこのゆずこしょうソテー、オクラとのりの辛みあえ、エリンギとみつばの白あえ、たこと春菊のにんにく七味あえ!
・個人的には三つ葉を使うレシピが多くてよい!
→レシピでいうと、エリンギとみつばの白あえ、焼き油揚げと大根 みつばの梅サラダ、揚げワンタンのみつばサラダ!
※ちなみに③のそうざいサラダの方にも、みつばとわかめのナムル、揚げなすといんげんの梅おかかサラダ(みつば入り)、にんじんとほたての山椒サラダとかがある。よい。
③そうざいサラダ/ワタナベマキ
・つまみサラダの方は調理方法で分かれてたけど、こちらは味付け(和洋中エスニック)で章分けされてる。
・「デパ地下の量り売りサラダ」っぽい。肉魚を使ってるものが多いからボリュームは主役級だし、彩りも華やか。おもてなし料理って感じ。
・でも食材ひとつひとつは馴染みのある野菜や食材なので不思議。組合せで楽しんでる感じ。
→ひき肉と大根でこんなおしゃれなサラダが…もやしとわかめの春雨サラダ、地味素材なのにこんな垢抜け顔に…みたいな驚きがある。
・あ〜これうちでも作るわ〜ってレシピはない!(わたしはなかった)。
・生野菜だけじゃなくて、干したり蒸したりマリネした野菜のレシピが多くて幅が広がりそう。
・基本のマリネ液とかドレッシングを作っておけば、いろいろ作れそう。白ワインビネガーと白ワイン買うハードルはあるけど。
・そのハードルゆえ、今のところ眺めてるだけ……
④「ラ・ベットラ」落合務のパーフェクトレシピ/落合務
パスタとか洋食でよくある、「オリーブオイルににんにくを入れて火にかけ、香りが立ってきたら〜」の部分、難易度高すぎません?
にんにくは薄切り?みじん切り?火加減は?にんにくは取り出すの?っていう。
あとパスタは乳化が大事!とかよく聞くけど、オイルと茹で汁を合わせるのは分かる。でもイマイチうまくいってる感じがなくて。
調理の流れは知ってるけど、いざやってみるとうまくいかなくて、やっぱりレトルトとかお店で食べるのが正解だわ〜となる。
これは、その基本をめちゃめちゃ丁寧に解説してくれる本です。料理の理屈を教えてくれる。前書きでもう痺れたもん。
※この前書き含めAmazonで割とがっつり試し読みできます。
冒頭の「オリーブオイルににんにくを〜」のところも、この本は、7つの手順に分けて(写真付きで)めちゃめちゃ丁寧に解説してくれる。
しかも、大事なことは、レシピごとに言い方を変えて、何度も繰り返し言ってくれる!
だから一見、単発のレシピ集みたいに見えるけれど、読み進めるとレシピを通して「コツはこうだよ!」ってしつこいくらい声をかけてくれるのが分かる。
そのおかげで、つきっきりで教えてもらってるみたいな安心感がある。学び。
他にも、トマト煮込み系、クリーム系、カルボナーラ、ミートソースの基本と、おいしく作るための調理の理屈を教えてくれる良本。神さま。
しかもこれに加えてサラダとグリルとデザートレシピもついてる。情報量〜!Amazonで電子版199円〜!マストバイの一冊です。
⑤四季を味わう ニッポンのパスタ/スズキエミ
・なんかパスタって結構自由にやってもいいのかも?となったきっかけの本。
・落合務に言わせたらこれは焼きそばなんだろうけど!にしてもおいしそう。
・豚肉、れんこん、梅、まいたけ、ごぼう、かぼすとかが好きだから個人的にはヒットだった。
・基本的にオイル系が多くて、トマトやクリーム系の味付けは少ないから、レシピ本として物足りない人はいるかも。
・いざこの中から作ってみよう!となると参考になるのは正直少ないと思う。
・でも、組合せとかが自分に思いつかないようなものが多いし、和風パスタ=たらこorほうれん草きのこベーコンくらいな私にとっては、広がりがあってよかった!
自由につくるようになったパスタ。うまい。
kindle unlimitedの読み放題で読めます!
⑥「こつ」の科学―調理の疑問に答える/杉田浩一
ごはん作る時、なんでなんで?ってよくなる人におすすめ。レシピっていうか教科書?辞典?みたいな感じ。
ゆで卵をつくる時はなんでお湯に塩入れるの?とか、じゃがいもを水から茹でるのはなんで?とか、れんこんを酢水につけるのはなんで?とか。そういうことの(易しい)科学的な理由が書かれてます。
例でいうと最近、今井真実さんの胸肉ソテーがすきでよく作るんですけど。
下処理で、「お肉の重さの1%分の塩を振って、15分置いてからキッチンペーパーで水気を拭う」ってところがある。胸肉って味なくてパサパサなイメージなんだけど、これですごくおいしくなる!
なんで塩ふるんだろう?と思ったら、これに書いてました。浸透圧の関係で、濃くなった表面の塩分を薄めようと内部の水分が表面にでてくるから、身が引き締まって型崩れがしないこと。表面のたんぱく質の組織が変化して、熱を通した時に表面がすぐ固まるから旨みが逃げ出さないこと。
まあ、知ってたから何よ?ってなる人もいるだろうけど、こういう手間の積み重ねでおいしくなると信じてる派なので……。
逆に言うとレシピの手間が、見た目のためなのか、おいしさのためなのかが自分で分かったら、省いていい手順も見抜けていいと思う。
ネットに載ってあるレシピはおいしくなる手間がごっそり抜けてるような手順のレシピも多いし。
でもあれです、そんな面倒なこと毎回やってる訳ではなく!一方で「にんにくの芽が苦いなんて気にする人いないっしょ!ガハハ!」っていう平野レミも心にいる。両方いるよねみんな。
⑦ドーンと元気弁当―食べざかり、伸びざかりに/ケンタロウ
このツイート見て買った。
前書きにある「なんせそのころ、僕のアタマの中は肉一色だったので、もっと肉がドーンと入っていてくれないものか、とひそかに思っていた」という言葉を示すように、どのページも肉ドーン!弁当ばっかりで笑ってしまう。
でもさすが小林カツ代の息子、お弁当の基本ルールがしっかり載ってある。汁気がないようにする工夫とか、メインと野菜は味がうつってもいい組み合わせで!とか!勉強なった。
再現してるこのブログも熱量高くてすき。
鶏塩焼きステーキ弁当うまそう。のりが散らしてあるうえのチキンステーキ。明太子いんげん。ビジュアルも味も百点だよなあ。
⑧じゃがいも・ブック/坂田阿希子
じゃがいも好きとしては夢の本。
角切りフライポテト、生ハム、黄身がとろっとした目玉焼きのページとか夢。こんな朝食たべたい〜。
BLTPサンドとかグラタン・ドフィノア、コテージパイ、スタッフドポテト(牛ひき肉のチリとチーズがつめこまれたやつ!)、テイタートッツ(一口サイズのハッシュドポテトみたいなやつ)、岩のりやパセリをまぜたかき揚げ、揚げ焼きにしたごろっとしたじゃがいもの入ったキーマカレー!
眺めてるだけでしあわせです。今年はじゃがいも不作で小さい&高いものが多いから、来年またつくりたい。
長い!次はエッセイとマンガと学術本書く。