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最古の招き黒猫「檀王法林寺」京都と琉球の架け橋【京都ツウシリーズ/京都岡崎シリーズ/京都通常非公開シリーズ】

「栴檀王院無上法林寺」が正式名称で、京都では沖縄と繋がりが強い面白い歴史を持つ寺。2023年「京都浄土宗寺院 特別大公開」へ!!過去には「京都非公開文化財特別公開」でも公開されたようですね。
長谷寺(私のNOTE)とも繋がる歴史もある寺でもあり、保育園など近代神社仏閣経営をしている。

変更履歴


▼HP

▼アクセス

京都市左京区川端通三条上る法林寺門前町36

▼祭神・本尊と脇時

阿弥陀如来

▼見どころ

  • 「栴檀王院無上法林寺」が正式名称

  • 通称「だんのうさん」と呼ばれている

  • 境内には保育園?幼稚園?や子ども図書館などがある

  • 1272年、亀山天皇から帰依を受けた了恵が「悟真寺」という寺を開山したのが始まり

  • 応仁の乱などの戦火で焼失

  • 1611年、悟真寺があった所に、琉球に念仏を広めた袋中上人が「無上法林寺」という寺院を建立

  • 開祖・袋中は、渡明を望んでいたがその願いは叶わず、琉球王国で3年間
    滞在することとなり、浄土念仏の布教活動に努めた

  • 琉球の民衆だけでなく、琉球王国の尚寧王も深く帰依したようで檀王法林寺には尚寧王の親筆である『袋中上人図像』がある

  • 1619年、弟子・團王上人に『法林寺什物帖』を作成し、無上法林寺を譲り受ける

  • 袋中上人弟子・團王(だんのう)が「だんのうさん」の由来

  • 東海道五十三次の東玄関としても多くの参詣者が訪れるようになったよう

  • 三条通に面した門前はサルスベリの花がある

  • 「熊野権現影向図@重文」「日吉山王祭礼図@重文」「佛説七知経@重文」と宝物があるが京都国立博物館に寄贈している

→川端門

 鴨川の横にある川端通に面している門で、「赤門」や「開運門」とも呼ばれている。

 1766年、有栖川音仁親王の 寄進によるもの。

→三条門、楼門

 1888年に建立され、1988年に修繕された。門の左側の柱には『子供の家』『子ども図書館』などと書かれている。
 楼門があり、表と裏に2体ずつ四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天)が安置されています。

 明治時代に建立されたが、安置された「四天王像」は推定平安〜南北朝時代のものとされる。って、幅広いな・・・。

→本堂外

 楼門の右奥にあるのが本堂。團王上人は現在の御本尊である阿弥陀如来像を建立する阿弥陀堂(本堂)を建立した。また人徳が厚く町衆から親しまれていたところから『だんのうさん』と呼ばれ、これが現在の檀王法林寺の由来となっている。

→庫裏から本堂へ

→本堂内:本尊・阿弥陀如来立像

 恵心僧都・源信作「阿弥陀如来坐像」が安置されており、本堂は江戸中期創建らしく、西本願寺・東本願寺などと同じように内部が広く、極彩色の装飾が残る豪華な造り。阿弥陀如来坐像は、白河法皇の隠居した三十三間堂脇にとして建てられた「蓮華蔵院」の旧仏と伝えられており、天皇とのご縁も深いよう。って、九体阿弥陀如来像のところだっけ・・?九体阿弥陀如来像と言えば、唯一無二で残っている浄瑠璃寺(私のNOTE)ですよね。

 ちなみに脇侍は観音菩薩と勢至菩薩なので阿弥陀三尊ですね。

→本堂内:長谷寺式十一面観音立像

 平安時代後期の作の長谷寺式十一面観音立像である。奈良の長谷寺の本尊は何度か焼けているので、ある意味最古の長谷寺式十一面観音なのかも??
 この十一面は大和・長谷寺(私のNOTE)と同木同作で、大和笠山・竹林寺の本尊(私のNOTE)だったとか。東山・安井門跡(蓮華光院)に一時遷された後、建仁寺・興雲院に遷された。1771年に当寺12世・良妙がここに遷したそうな。

→本堂内:秘仏「加茂川龍神立像」

 加茂川龍神のようだ。現在本堂に「加茂川龍神立像」は安置されているが秘仏です。年1回公開されます。某テレビ番組で紹介されていましたね。というパネルも堂内にありました。

 別名を「八大龍王尊」という。日照り、水難を治める霊験があり、晴雨を司る神とされる。古来より、水害などの天変地異が起こる原因は、鴨川の東に棲むという大蛇の仕業とされた。この大蛇を斬って成敗し、その霊を祀るという龍神信仰が生まれた。かつて、法林寺建立以前に、鴨川の大氾濫があり、下鴨神社の糺の社(私のNOTE)がこの地まで流されたという。以来、加茂大神宮が祀られた。
 また、1666年、相次ぐ鴨川の氾濫に対して、第112代・霊元天皇は勅令を発し、龍神が勧請された。加茂川龍神が祀られた。
 最後に公式HPをどうぞ!

→本堂内:招き猫

主夜神信仰
 
華厳経に説かれる主夜神は、もとの名を婆珊婆演底主夜神(ばさんばえんていしゅやじん)といい、「守夜」と転じ、盗難や火災などを防いでくれる神様で、日本ではあまり例がみられない珍しい神様です。
 当山縁起には、慶長8年(1603)、袋中上人が念仏をしていたところ、主夜神尊が光明の中に現れ、「修念仏の行者を擁護すべし」と袋中上人に告げ、符を授けたことが我が国での初見であると伝わっています。
 江戸中期には御開帳祭礼が始まり、多くの民衆の信者を集めていました。この祭礼はしばらく途絶えていましたが、1998年に50年ぶりに復活。毎年12月の第1土曜日に主夜神法要を行い、秘仏である主夜神像を開帳しています。
日本最古の招き猫伝説
 当山では、古くから猫は主夜神様のお使いであるとされていたため、江戸の中頃より、主夜神尊の銘を刻んだ招福猫が作られ、民衆に受け入れられていたことが伝わっています。この猫は、右手を挙げ、黒色をまとった珍しいお姿で、この「右手招き猫」は他が模作することを禁じられるほどの信仰を集めていました。寺社関連の招き猫としては最古のものとする説があります。

由緒より

→本堂内:阿弥陀如来坐像

 本堂向かって左手には阿弥陀如来坐像が安置されている。実はこの阿弥陀如来坐像が気に入った。平安時代の定印×結跏趺坐のオーソドックスな阿弥陀如来坐像である。

 この仏像は、1114年に白河法皇の「法勝寺」の西にあった「蓮華蔵院」の旧仏である。法勝寺の仏像たちの一部は「西教寺(私のNOTE)」に流れていますね。

→本堂内そのほか

 この寺を建立した「袋中上人像」と「團王上人像」、「聖観音」、「虚空蔵菩薩」、「大黒天立像」なども安置されている。

→鎮守堂

 加茂川龍神のようだ。現在本堂に「加茂川龍神立像」は安置されているが秘仏です。年1回公開されます。

→そのほか

▼オマケ(動画など)

▼メディア情報

→【京都産業大学】檀王法林寺を通して琉球文化の魅力を知る企画展「檀王法林寺と沖縄」を開催

→琉球と袋中上人展 - エイサーの起源をたどる -

これ以降は本NOTEの下にあるコメント欄で追記します。

▼旅行記

▼セットで行くところ

▼仏像展


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