人生の貯金。貯まったら何をすべきか?
私の人生はというと24歳までよく遊びよく仕事をし、25歳から仕
事のみ。30歳からボクシング指導と技術をひたすら追いかけた。
勿論遊びもし尽くしつつ、心理学と人間の体を勉強しボクシングに
取り入れ、教え子は常に平等に扱い一切指導に手を抜かなかった。
40歳からはプロボクシングジムを出したが、会員増大には興味が
なく、頂点を取りたい真面目な子だけに最大限力を注いだ。
所で現在、自社ビル建設により所有権保存登記や建物保険の使途で
アッと言った途端、一千万円のお金が私の通帳からなくなった。
ふと考えると、これだけでは済まない。
設計士の費用や防犯カメラ、建物の登記は銀行融資対象外なので、
自腹での支払いは更に一千万以上あると思う。
そういう訳で、生まれて初めての赤字が続いている。
こういう時、あまりお奨めは出来ないが、節約と倹約を徹底する。
まず自分1人の時、良い物を食べない。
ボクシングの減量も大変だが、21歳時に貧乏で本当に食べれなく
なった自分はというと一月半、水を飲むだけで生き延びた。
当時堕落した、自業自得な自分の行為に起因するから威張る事では
ないが、人はそこ迄落ちると明日や明後日の夢は見ない。
只々、白飯が食べれます様に、という事しか考えなかった
と、そんな訳で現在その頃の経験を活かし、私は納豆卵かけご飯で
月の3分の2を過ごしている。
現在会社が赤字でも、冠婚葬祭や義理ごと、月の支払いは絶対に欠
かせないし遅れない。
そんな時、慕ってくる後輩が来れば、なるべくいい物を食べに行き
困った友人にはお金を出す。貸すのではない。
かの様なおめでたい性格なのだが、これは母親譲りで、人の面倒を
見るのが好きなのは、父親譲りだと思う。
「今から数年は遊んでゆっくり休養しろ」。
最近目上の方々、友達、その他お節介な人から同じ事を言われる。
しかし困った事に、好きな事は頭を使う事と読書しかない。
ラッキーな事に、お金のかかる趣味は若い頃やり尽くした上、暫く
遊んだ事がないので何をすればいいか分からず、ひたすら本を読み
映画を観る。
のんびりしながら俯瞰し、歴史や未来を考え、日本の変化や将来を
考察する。
私は貧乏という宿命を運命に変えたのだから、人生と銀行に少しだ
け貯金ができた。
だから今、その貯金でゆっくり物を考え、ゆっくり今後を考え何を
するか、漠然とだが輪郭が見えてきた。
私は一つの事象を考察する時、事実と歴史と筋に反していないかを
軸に、事を考えるタイプだと思う。
例えばプライド、などと言う言葉があるが、正しくは矜持と言う。
誇りである。
侍が腹を切る、というのは自決なのでこれはいけない事だが、武士
は食わねど高楊枝という言葉は、日本人の矜持だと思う。
この諺を掘り下げ私なりの例えに変え、武士を経営者に置き換え、
農工商を従業員や教え子としてみた。
そうするとトップに立つ者は、自分の部下や後輩が「正しい道で働
いている若者」の場合のみ高楊枝を咥え「自分はお腹いっぱいだ。
君たちが食べろ」と言う粋な歴史も残った筈である。
こういう事が元来日本人のあるべき姿であり、矜持であった。
「正しく働いてる部下」はいずれ経済的にも豊かになるので、公平
な世の中なら、いずれ老いぼれた経営者や自分の部下に同じ事をす
る筈である。
こんな事が、日本の矜持や美徳とし残ってないのはちと勿体無い。
そもそも経営者と部下は同等であり、命令系統が上から下に降り
る、という所が大きな違いである。
何をしても自分の屁理屈や欲の為、上からの指揮を無視しまた自分
が絶対正しいと思う者は、礼節を尽くし出ていけばいい。
それで成功すればその者が正しい。
但し「王道で嘘偽りなくコツコツとそのポジションに就いた場合」
に限る。
アメリカは移民の国なのでそもそも、こういう歴史がない、
歴史や前例がないのだから、その時々で法を作る。
だから「ハンバーガーを売ってるから夫は糖尿で死んだ。と言う事
はハンバーガーを売ったマクドナルドやモスバーガーが悪い」とい
う訴訟が起きる。
日本では自己責任である。こんな訴えは棄却される。
何故か?道徳、常識に反しているのが自明であるからである。
矜持を持ち、悪を挫いて正しい者を助ける、と言った世界に類を見
ぬ歴史や文化が日本には沢山ある。
悪い事をしてもごめんなさいを言わず、最近では思慮浅い大人がそ
れを庇い、マスコミが下らない論調に乗り同調する。
学校でガキが教師に向かい「お前、俺に何も言えないだろう。パワ
ハラだからな」などと言う。この場合弱者は教師である。
こんな者は親を呼びつけ「恥を知れ!」と言えば、誰が何と言おう
と正しいと評価されるのに、何故こんな事になったのか考えない。
体罰は確かに悪い。しかしその対案を考えず、学校はただ保身の為
にマスコミに向かい謝罪し、世間体を気にする。
矜持を教えず、ただ世論形成をリードしてる力の言いなりになるか
ら、世間がおかしく歪になる。
間違った子は間違ってる。
そんな事を今、ゆっくり考えながら、今後こう言う事を考え、どう
するか。そんな事を考える。
勿論、これから皆さんに行動でお見せしていく。
続く。