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子供の痴漢被害届

こんにちは。

しがない美大生やみこです。

今回は痴漢の怖さについてお話ししていきます。

字面で見るとそこまでの恐怖を感じるようには見えませんが実際に心的外傷後ストレス症候群を発症している人もいますし、被害者になって初めてわかることが多いと思いました。

そこで感情の根拠まで表せるよう渾身しました。

さいごまでお付き合いいただけると幸いです。


1. 痴漢とは


痴漢について明確な具体例をみつけられなかったのですが、定義として「相手の意に反して性的な言動や嫌がらせをすること」です。

典型例としては身体的な抵触行為が挙げられます。

これ以外にもAirDrop痴漢なども流行っています。

(AirDrop痴漢は東京都の迷惑防止条例で6ヶ月未満の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。)

しかし、痴漢という言葉は主に身体的接触行為を指します。

今回は広義に「性的な嫌がらせ」と定義して話を進めたいと思います。


2. 痴漢の恐怖


ここからは痴漢の恐怖についておはなししていきます。

はじめにお伝えしたいのは、言葉じりだけで判断してはいけないということです。

言われた言葉がもつ恐怖よりも圧倒的に大きい恐怖は環境にあります。

これをふまえて読み進めていただけると幸いです。


3. シチュエーション


痴漢の何が怖いか。

私のシチュエーションについてお話ししていきます。

23時過ぎごろ、駅から歩いて帰路についた私はAirPodsで音楽を聴きながら道を歩いていました。

二つ目の曲がり角を曲がったところで進行方向から黒色のインプレッサのような4ドアの車が向かってきました。

遠くから向かってきた車。

完全に住宅街です。

もともと道幅も広いわけではないので近くで徐行してくれました。

徐行の仕方からもしかしたら道を聞きたいのかもしれないなと思いました。

すると何か音が聞こえました。

ふと車を見ると窓が開いています。

窓からこちらを見ている顔はニタっと笑っていました。

そして何回か言っていたのでしょうか。

AirPodsの音量を下げて真顔で口元を見つめました。


「ー... まんこ見してよw」


聞かなければよかったと本気で後悔しました。

そしてこれまでのこの平和な住宅街が形成してきた私の善意を呪いました。

怖い。

ただそれだけでした。

そのまま走って車の進行方向とは逆に逃げました。

30mほど走って振り返ると車はいませんでした。

少し安心したのと同時に車のナンバー控えておけばよかったなと思いました。


4. 痴漢の怖さについて


まず挙げられるのは車に乗っている男の人という点についてです。

連れ去ろうと思えば連れされる自分の力の及ばない武器を持っていることについて言ってみれば拳銃を向けられているような恐怖でした。


次に挙げられるのは見知らぬ汚い人に性的な目で見られる不快感です。

こぎれいな人ならまだ心的外傷はすくなかったのかもしれません。

たしかに以前も車から若い男性にからかわれたことがありましたがそのときはすぐ走り去ったことと、どちらかというと清潔感があったことが幸いしたのか今回より全然気になりませんでした。




小汚い人だと怖い。

清潔感がないと怖い。


なぜかを考えてみました。


性的な行為はボディタッチが絡むので

・自分も汚くなりそう
・様々な部分で総じて制御できなそう
・結果物理的に傷をつけられそう

このような理由が思いつきました。

また、知らない人の性的な笑顔が怖い。

東京は特に他人に関心を持ちません。

にもかかわらず自分に向けられる性的な根拠からくる笑顔は、向けられることが少なく慣れていなかったということもありますが、そのような異質な行為を向けてくるという面でも大変恐怖でした。



実害の可能性の低いネット上で他人を性的に興奮させるのは快感の要素が強いかもしれません。

しかし目の前で実態のある生身の人間ににやけながら言われること、またその先何をされるかわからないことは恐怖であると断言できます。

自分がこれまで見てきた小説やノンフィクション・彼らが見ているであろうネットサイトの動画の最悪のシーンの選択肢が目の前に広がっているのですから。



5. 痴漢被害にあった子供にできること


痴漢被害にあったこどもにできることはなにがあるでしょうか。

また、どのような言葉をかけてあげればいいでしょうか。

私は大学生ですがこれがもし中学生や高校生だったら心的外傷後ストレス症候群になっていたと思います。

本当に近所の中高生じゃなくてよかったです。



話を戻します。

実際にされてみて、その心で想像して思ったことは、よくかけられるような言葉たちはかえって被害者を傷つける可能性があるということです。


言わないで欲しい言葉は以下のような言葉に代表される言葉です。

・もう大丈夫だよ
・心配しなくていいからね
・落ち着いて

このような言葉はかえって不安を煽ります。

大丈夫かどうかを決めるのは保護者ではありません。

また、いままで大丈夫じゃなかったところに放っておいてたんだという疑心につながります。

だからといって謝られてもその言葉は被害者の耳に届きません。

謝っても何も解決しないからです。


それではどのような言葉をかけてあげられるでしょうか。

私が一番しっくり来たのは

・怖かったよね

この言葉です。

辛かったよねはキモいのでダメです。

何が辛かったのか言ってみろよ、となります。

びっくりしたよね、はグレーゾーンです。

びっくりしたよりも不快感が強いと嫌悪感に繋がります。



不快感と恐怖が行き場をなくしているときに浄化してあげることが大切だと思います。


6. 痴漢被害届け子供にどこまで聞いていい?


基本的には蒸し返すことになるのでなにも聞かないほうがいいと思います。

被害者が自発的に使命感をもって伝えたいという風にならない限り聞き出そうとも落ち着いたら話してね、とも言わないでください。

それは目の前で刃物を持った強盗に身体を切られ「絶対言うなよ」と口止めされたあとに事情聴取で犯人の顔を話させるようなものです。


被害者に安全な場所はありません。



「不審者がでた」

この情報だけで十分だと思います。


7. まとめ


いかがだったでしょうか。

されてみないとわからない、言語化されていない恐怖があること、実感しました。

被害者に接触する際は細心の注意を払いたいと思います。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。



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