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「つくる喜びと食べる幸せを世界にめぐらせる」をパーパスに、 体にも地球にも優しい食材・情報が手に入るECメディアを通して、社会課題の改善につなげる。サステナブルの輪 Vol.020 cotta

皆さまこんにちは。ヤマト運輸公式note編集部です。
 
 ヤマト運輸公式noteがお届けしている「サステナブルの輪」では、ヤマトグループとともにサステナビリティへの取り組みを推進しているパートナーさまに、サステナビリティに関する活動や想い、狙いについて語っていただいています。 
 
今回は、日本最大のお菓子・パン作りのサイト「cotta」を運営するcottaさまのサステナビリティへの取り組みをご紹介します。
 
1998年にお菓子を湿気から守り、鮮度を保つ乾燥剤や菓子用資材を小ロットで提供する事業からはじまり、2006年に菓子用資材のECサイト「cotta」をスタート。2023年5月には、プラントベースフードなどを展開する新ブランド「cotta tomorrow」を開設し、体にも地球にも優しい食材・情報を提供しています。
 
今回、cotta tomorrow事業部の事業部長・中村悠季さまにお話を伺いました。
※所属は取材当時のもの。


製菓・製パン業界最大級のプラットフォーム「cotta」

私たちcottaは、「たくさんのつくりたいをかなえる」を企業ビジョンに掲げ、「わくわくしよう」「プロであろう」「前に進もう」の3つの価値を行動指針としています。

私たちが提供するサービスには、個人向けサイト「cotta」と、法人向けサイト「cotta business」の2つがあります。

「cotta」は、お菓子、パン作りにまつわる器具や包装資材、製菓材料などが揃っているサイトで、ご家庭でお菓子・パンを作ることが趣味な人を中心に、1点からでもご購入いただけるサービスです。現在、会員登録数は160万人に上り、業界最大級のプラットフォームとなっています。

「cotta business」は、街の小さな和・洋菓子屋さん、パン屋さんをはじめとして、カフェ、飲食店、お菓子教室などに、仕入れサイトとしてご利用いただいており、「小ロット」「短納期」「低価格」でお届けしているサービスです。現在、会員登録数が16万社(店)に上っています。

私たちの強みは、有名シェフやインフルエンサーとの繋がりであり、10年以上前から開拓を行ってきました。お菓子・パン作りに関するさまざまなコンテンツを、有名シェフやインフルエンサーと一緒に積極的に発信しているところが特徴で、現在約1万点のレシピを掲載しています。多くの方がレシピを探しにサイトに辿り着くというケースが多いのですが、その際にレシピに必要な資材が一緒に購入できるというのもcottaの特徴です。

体にも地球にも優しいサステナブルな新ブランド「cotta tomorrow」

ここからは、サステナビリティにつながる新ブランド「cotta tomorrow」についてお話ししたいと思います。

cotta tomorrow」を立ち上げるきっかけとなったのが、代表取締役社長・黒須綾希子のある想いからでした。黒須はコロナ禍が落ち着き始めた頃、「かわいい」や「映える」が重視されることに、世間が少し飽きているのではないか、体が本来求める健康的なものを食べたいと欲しているのではないかと感じるようになりました。

実際、売れるものにも変化が生じ、カラフルな商品よりも、米粉やオーガニック製品などへの問い合わせが増え、売り上げの比重も変わってきました。

こうした想いを背景に、ビジネスを通じて社会が抱える課題を少しでも改善できないかと考えたのが「cotta tomorrow」を立ち上げたきっかけです。

「食の課題ってなんだろう?」と考えた時に、「健康問題」と「地球環境」という二つの大きな課題に辿り着きました。この二つを解決すべく注目したのが、植物由来の原材料を使用した食品、プラントベースフードでした。

これを軸にビジネス展開をすることで、「健康問題」にも「地球環境」にも寄与することができるのではないかと思う一方、プラントベースフードに商品力はあるのかと不安もありました。

プラントベースフードって何だろうと模索する中で、業務用の食品素材のメーカーである不二製油さまが、プラントベースフードをより広げて社会課題の改善につなげていきたいという想いを持っていることが分かりました。

不二製油さまは業務用メーカーですので、お客さまに直接発信する機会が少ない一方で、cottaは情報発信力に大きな強みを持っています。両社が連携し協力し合うことで、社会課題の改善を経済的価値に変えることができるのではないかという思いから、資本業務提携を行いました。

体にも地球にも優しい食材・情報が手に入るECメディアというのが「cotta tomorrow」が目指す姿です。体に優しいという点では、食物繊維やアレルギーに関わる商品にも注力しています。

現在、cotta tomorrow開設から1年が経過し、月間PV数約70万、フォロワー10万人を超えましたが、それでもまだまだプラントベースフードの認知度は低いというのが現状です。いかにプラントベースフードの認知度を高めていくか。「cotta tomorrow」は集客方法として、健康がテーマのショッピングモールをイメージしています。

これまでも様々な企業がサステナブルな取り組みとして、プラントベースフードを広めていこうという動きがありました。ですが今までの動きは、郊外の住宅地の中にプラントベースフード専門店が置かれているイメージでした。

つまりプラントベースを知っている人は専門店を訪れるが、そうでない人は辿り着けない状態です。これでは中々認知度は広がりません。そこでプラントベースは知らないが、今後興味関心を抱く潜在層ってどんな人だろうと調査を重ねた結果、「健康」がキーワードとして浮かび上がってきました。

ですので、プラントベース専門店にはせず、取扱商品として、オーガニック、グルテンフリー、アレルギー、たん白質、低糖質、食物繊維など、体に優しい様々な素材が揃うショッピングモールにし、健康に関心のある人が多く集まる場を作る。その中で認知度の低いプラントベースも知ってもらうきっかけを作るということが、「cotta tomorrow」のコンセプトです。

「cotta」では、製菓・製パンの素材を取り扱っていますが、「cotta tomorrow」は、調理素材や、大豆ミート、完成品のカレーなど、製菓・製パンとはジャンルの違う健康志向の製品を販売するなど、取扱商品の幅も広がってきています。

健康に少し興味がある、この食材が気になるなど、現在は”ついで買い”が多いですが、「cotta tomorrow」を通じて健康志向の方々に商品の認知を広げたいと思っています。

「cotta tomorrow」はレシピにもこだわっています。「cotta」のレシピとは少し違い、管理栄養士にレシピ制作を依頼し、アレルギー情報や栄養価計算などを掲載しています。企画・情報発信という面では、料理家やシェフとのタイアップ企画で、昨年は、商品を購入するとプラントベースのクッキーをプレゼントしたり、シェフにプラントベースフードの魅力を語っていただくなど、認知を広げる活動をサイト内で行ってきました。

最近では、プラントベースに特化した国内No.1のレストラン検索サイト「Vegewel(ベジウェル)」が当社グループに加わりました。「Vegewel」は観光庁の「飲食事業者におけるベジタリアン・ヴィーガン対応ガイド」に国内サービスとして唯一掲載されているサイトです。ベジタリアン、オーガニック、低糖質・ロカボ、ヴィーガン、マクロビオティック、グルテンフリーの6つのカテゴリーで飲食店を検索することができます。

ここで目指しているのは、プラントベースを広げたいメーカーと、プラントベースを求めているお店のマッチングです。メーカーのメリットは、直接コミュニケーションを取れないお店にアプローチできることです。

「cotta tomorrow」を通じてお店に商品を購入していただくことができ、「Vegewel」に登録しているお店にサンプリングなども行うことができます。お店のメリットは、新しい仕入れ先・商品に出会うことができることです。

ここが一貫して購入できるサイトが今まで存在しなかったので、将来的には商品の売買、情報発信や収集、店検索など、プラントベースフードに関わる領域のプラットフォームを構築していきたいと思っています。

「美味しいからたどり着いたプラントベースフード」へ。

「cotta tomorrow」はある意味当社の理念から出発したところがありますが、体にいいもの、地球に優しいものだから、値段が少し高くても…、味が少し落ちても良い…とは考えていません。

当社のパーパスは「つくる喜びと食べる幸せを世界にめぐらせる」ことです。まず何よりも美味しくなくてはなりません。美味しいのが当たり前を大前提にプラントベースフードも考えています。

プラントベースフードを全面的に打ち出した商品だから購入するのではなく、食べて初めて「プラントベースだったのか。」と気づく商品、美味しいものを探していたら「cotta tomorrow」にたどり着いた、というサイトを目指したいですね。

そのためにも、単に体にも地球にも優しい食材を紹介するのではなく、美味しくて健康にいい食材、安心して食べられる美味しい食材、美味しく食べる工夫やレシピ、つくる喜びも感じることができるサイトを目指したいと思います。

私個人は「cotta tomorrow」の立ち上げから関わってきていますが、もともとは大豆ミートなどの事業に携わってきた経験もあり、プラントベースフードへの関心を持っていました。「cotta tomorrow」を立ち上げるにあたっては、まだまだ日本にはプラントベースフードを簡単に・気軽に購入できるお店が少ないというのが実感でした。

サステナビリティという観点からも、プラントベースフードがもっと拡大してもいいのではないかと思っています。今まであまり馴染みのなかったプラントベースフードを、料理家やシェフの方々に多くのレシピを通じて身近な存在にしていくこと、一般のお客さま、お店の方もプラントベースフードを購入しやすいサイトにしていくこと。取り組むべき課題は多々ありますが、「cotta tomorrow」を活用してもらいながら、社会全体にプラントベースフードが広がるような役割を果たしていきたいですね。

体にも地球にも優しい食材が流通していけば、プラントベースフードの認知度は上がり、価格も下がってくると思います。

現在、社会全体が体や地球に優しいを求めはじめていると思います。プラントベースフード市場は2025年度には3,000億円規模に拡大するとも言われていますので、「cotta tomorrow」が、プラントベースフード市場拡大の障壁の一つとなっている、認知度の低さや美味しい使い方の不明さなどを解消する役割を担えればと思っています。


今回は、cottaさまのサステナビリティへの取り組みをご紹介させていただきました。

次回からも引き続き、パートナーさまのサステナビリティへの取り組みをご紹介し、「サステナブルの輪」を広げていきたいと思います 。

次回の配信もお楽しみに。

編集・著作:ヤマト運輸株式会社

cotta tomorrow
https://www.cotta.jp/tomorrow/

Instagram
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