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天皇家探すはお門違い⁉倭の五王まとめ

やまとみずほの国に生まれて  第三十六話

第三十五話「狭穂姫忘れ形見復讐に現る八幡神は秦氏」第十五代応神天皇は第十一代垂仁天皇皇子の結論になった。第十三代成務天皇に皇子はおらず、第十二代景行天皇皇子の日本武尊と第十四代仲哀天皇皇后の神功皇后は幻。日本神話は各世代の成果をまとめ、超絶英雄を創る。王権確立には必要だ。第二十五話挿話「長髄彦討つ物部氏!神武東征最後の戦い」も同じである。

第三十四話「応神天皇を解かす前に倭の五王を特定」、倭王讃は応神天皇、倭王武は第二十一代雄略天皇が有力だ。倭の五王欠史八代の時代とするのに躊躇うが、倭の五王より前に矛盾がないかまとめる。中国の歴史書に刻まれる最古の伊国漢委奴国王印後漢書東夷伝は光武帝奴国からの朝貢が57年と記す。「委」は伊国の「伊」。奴国は伊国の極南界である長国だ。

107年には倭面土國王師升等が生口を献じた。倭面土は伊面津、伊面津は長国首都の阿波橘にて伊邪那岐が禊をしたのは鵠川である。鵠は白鳥の古語から第ニ十八話「鵠の倭建から白鳥の日本武尊へ飛翔」を語った。伊邪那岐が辿ったのは第六話「黄泉比良坂は墳墓ハウツー物語」だし、魏志倭人伝が記す狗奴国は、第九話挿話「狗奴国がまさかの邪馬台国連合国」も長国だ。

魏志倭人伝が記す奴国は長国が征服した。征服した奴国と区別した狗奴国は聖なる意味を込めた御長国。倭国を訓読みした邪馬台国が、へ二度三度と朝貢するのは、57年と107年、長国の朝貢に倣って卑弥呼は実行した。邪馬台国への道程は、中国へ安全に朝貢するための版図拡大。中国の後押しを利用するため、朝貢しようなんて考える国は邪馬台国、即ち伊国だけだ。

倭の五王の朝貢も同じ。記紀に邪馬台国も倭の五王も書かないのは、中国と対等な立場を望む以上に、阿波が皇都だったことを隠すために必要だった。第ニ十七話「万世一系詔の崇神天皇が四道将軍派遣?」、第九代開化天皇の異母兄弟武埴安彦の反乱は開化天皇の後継者争い。第十代崇神天皇倭王武を討った。武埴安彦が阿波ご本家、奈良出先機関の崇神天皇の王権奪取だ。

実権が奈良に移り纏向遺跡で国会を開くが、まだ阿波と奈良の二拠点生活、女性天皇の多くは奈良には行かず阿波に留まる。だが欠史八代まで伊の五王が実権を握り、第三十二話「白鳥神社を特定したら倭の五王が出現」にて、倭王興を開化天皇皇后の伊香色謎の同母兄の伊香色雄。雄はコウと読むし、二人のととさん大綜麻杵のソはセイと発音が似ているから、倭王済とした。

そして讃岐を賛支とも書くことから、梁書の系譜を採用し倭王彌を大綜麻杵ととさんの大矢口宿禰。「彌」は宿禰の「禰」だ。そして大矢口宿禰の兄の大水口宿禰が倭王賛。その理由は讃王だから。讃王は瀬戸内海の悪魚を退治したと記紀は記す。悪魚は海賊、退治したのは針間灘を渡り吉備を征服した木眉津彦和歌岳彦。二人のお姉ちゃんの夜麻登登母母曽比売も召喚した。

瀬戸内海の島生みや三人の活躍は、第二話「吉野川は邪馬台国のナイル川」第三話「桃太郎は木眉津彦か和歌岳彦か」に書いた。伊王賛の先祖を辿ると出石心大臣命彦湯支命宇摩志麻遅命饒速日命。饒速日命は瓊瓊杵尊と兄弟だから、第十四話「神武は瓊瓊杵の子?瓊瓊杵は台与の子?」としても 天皇家と三世代違うが、宇摩志麻遅命兄弟の天香山命尾張氏は一世代だ。

第二十話「八咫鏡が偽りなら草薙剣は裏切りの剣?」にて、物部氏の始祖は建御雷神と述べた。藤原不比等が建御雷神を始祖にとったから改竄された。第二十三話「阿波本家を断絶した綏靖天皇の殺人」第二代綏靖天皇が殺めた手研耳命は、神武天皇阿波夫人の阿比良比売との息子だが、殺人は偽装にて阿波本家は瓊瓊杵尊から手研耳命に受け継がれ、あくまで実権は阿波本家。

手研耳命に子ができず、阿波本家に婿入りしたのが、第三代安寧天皇皇子の息石耳命。娘の天豊津媛は第四代懿徳天皇皇后となるが、アマとトヨから、第二十四話「阿波から麁服を下賜する片鱗が見えた」に天豊津媛は阿波本家と語った。手研耳命から息石耳命へと続き、息石耳命の跡継ぎは消された。物部氏始祖を饒速日命にするため。息石耳命の子が彦湯支命でピッタリだ。

建御雷神は阿波本家に通っていた?阿比良比売は建御雷神の娘か?孫娘か?

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