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穴埋めてるだけの外国人材はうまく行かない

20代の時に新卒で3年勤めたサラリーマンを辞め、ワーキングホリデーに行きました。行先はカナダです。ワーキングホリデービザは1年なので、半年はトロント、もう半年はバンクーバーにいました。
 
受験英語しか知らない私なので、英会話は出来ません。出来る仕事と言えば、片言英語の私が一人で切り盛りする道端のホットドッグ屋台とレストランの皿洗い等でした。
 
そんな中でふと疑問に思った事があります。

1.多民族国家でも仕事は回る

カナダは日本と違い多民族国家です。ダウンタウンでは角を曲がれば、イタリア街からチャイナタウン、路地に入れば、ジャマイカの人達はうろついています。
 
それはさておき、飲食店始め、サービス業や販売業では様々な国籍やバックグランドの人達が働いております。
 
私のように片言の英語スキルの人も数多くおり、ましてやネイティブの英語を話す人の方が少ない職場も数多くあります。
 
しかし文化や言語の壁もごちゃ混ぜの中、普通に世の中回っているのです。スーパーに行けば、顔なじみのコロンビア人の黒人の女性が笑顔で迎えてくれますし、住まいの管理人の中国系の人も問題なく、仕事をこなして愛想良く接してくれました。
 
何よりも、ブラジル料理屋で皿洗いをしたのですが、中心となっているブラジル人、カナダ人、中国人、フランス人、イラン人、スリランカ人の他にも色々な人種の人間がおりました。私1人でしたが日本人もおります。
 
その中で、感じたのは、文化、言語の壁等は仕事をする上であまり障害にならないと言う事です。
 
いってみれば、仕事というのは伝達事項が大事なので、それ以外の事はあまり重要性はないのかもしれません。

2.日本の外国人労働者

人材不足という事もあり、外国人材に頼る事も多くなってきました。異文化交流という意味でとても喜ばしいと思う半面、言葉の壁や文化の違いを背景に色々問題が起きているようです。
 
なぜ、カナダのように、上手く回らないのでしょうか。恐らく、求め過ぎだと思います。確かに上で私が伝えた飲食店では片言の英語の伝達事項だけで済む話しでした。あまり難しいビジネス英会話スキルを求められません。
 
しかしながら、そうでない仕事を例えば私が任されたならば口を空いている間に英語で怒鳴り付けられていたでしょう。
 
差別でも何でもなく言葉の壁があるからには、深い仕事等出来る訳がありません。日本で外国人実習生に酷い仕打ちをした業者もそこら辺をもう少し考えた方が良かったでしょう。

3.人員の穴埋めというだけの概念では駄目

言葉もあまりわからない、文化も違う土地で仕事をするのはそれなりに大変です。基本的には本人がその道を選んだので、同情の余地はないのかもしれません。

しかしながら適材適所という事を深く考えると、人員の穴埋めをするのが、外国人ではないと言う事もわかります。
 
上は極端な例ですが、人員不足を埋める為の外国人材という考え方だけだと、あまりうまくいかないかもしれません。
 
本人にとっては、言語が追い付かなかったり、文化の違いや今までの慣わしでスムーズに行かない事が五万とあるからです。



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