山下泰平

私について https://ichibeikatura.github.io/watas…

マガジン

  • 簡易生活

    「簡易生活のすすめ」を実用的に使用したい人向けの文章です。

  • 大正一二年の魔法少女『忍術漫遊 戸澤雪姫』

    大正一二年に書かれた魔法少女の物語『忍術漫遊 戸澤雪姫』を公開しています。今でいう漫画やラノベにあたる存在です。当時の挿絵も貼り付けつつ、各章の最後に解説もつけておきます。

最近の記事

綺麗で使いやすい部屋にする的な本を何冊か読んだのでまとめておく

住居を改善しようと思ったので少し勉強することにして、綺麗で使いやすい部屋にする的な本を何冊か読んだ。ちなみに装飾や掃除の技術に関しするものはほとんど読んでいない。 快適な部屋にする方法は、基本的に次のようなメソッドとなる。 物質を減らす あるべき所にあるべきものを置く あとは表現が変っていたり、方法論が違ったりといったところ、書いている人の専門領域によって多少の違いがあったりする。というわけで詳しくまとめておく。 全ての基本 物の総量を減らすのはあくまで手段に過ぎ

    • 汚部屋ブログ的なものを読んだ

      部屋の一部に乱雑なところが発生したり、汚れを放置してしまいイライラすることがある。なにが原因なんだろうかとか考えたものの、自分のことは客観的に見るのは難しい。なので他人を参考にすることに、してしばらく汚部屋ブログを読み続けていた。床が見えないくらいゴミをため込むというのは、ちょっと参考にならないので綺麗にしようと頑張っている人のブログを探して読んだ。 なるほどといったところだったというわけで、傾向をまとめてみて感想を書いておくことにした。 だいたいこういう感じ 汚れてい

      • だから女はダメなんだって思ってしまったけど性別は関係なかった

        最近は住む場所について考えていて、部屋が好きな人や整理収納アドバイザー的な人が書いた記事なんかも読むようになった。 参考になりますねっていう感想なんだけど、たまに家電についてそれ無茶すぎないか……みたいな人がいる。小さめの冷蔵庫を2台置いてますみたいな文章を読んだ時には、性能も悪い上に電気代がかかり全く合理性がないという感想であった。ドラム式の乾燥洗濯機を買いましたが電気代がもったいないので乾燥機能はずっと使ってませんでしたみたいなのは、乾燥機能に払ったコストを無視している

        • 捨てる技術的なものがウケる理由

          これまで住環境に興味がなかったんだけど、より生活を効率化させるために、それ関連の本を何冊か読んだりした。どうしたらいいのかは、だいたい理解できた。それと同時に捨てる技術系の本がウケる理由も分かった。一番技術がいらず、部屋自体に手を加えなくてもいいからだ。そしてやれば一定の成果が絶対に出る。 普通の手法で部屋における作業を効率化させるのであれば、まずは利用率などをから割出して物質の配置を考えなくてはならない。部屋も場所によって機能を分けなくてはならないし、そうこうするうちに不

        綺麗で使いやすい部屋にする的な本を何冊か読んだのでまとめておく

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        • 簡易生活
          20本
        • 大正一二年の魔法少女『忍術漫遊 戸澤雪姫』
          22本

        記事

          Kindle 本にしました

          解説がまともになり、少しだけ誤字脱字が減っています。

          Kindle 本にしました

          かなり昔に他人が他人にしたどうでもいいアドバイスから今も影響を受けている

          まだ SNS がなく、掲示板やブログのコメント欄で人々がコミュニケーションを取っていた時代のお話である。 詳細は覚えていないのだが、太宰治はなぜ自殺したのかというブログ記事があった。当時のブログとしては、わりと真面目に論考されている印象だった。そこに「太宰の年齢を越えた今だから分るけど、太宰はまだ若くて馬鹿だから馬鹿みたいなことをして自殺した」といったコメントがついた。コメントした人に悪意はなかったのだろうが、記事を書いた人にしてみると、まぜ返っされた気持になったのだろう。

          かなり昔に他人が他人にしたどうでもいいアドバイスから今も影響を受けている

          パッケージのようなチキンラーメンを作るのは止めてチキンラーメンを作った

          私はパッケージに近いチキンラーメンを作る活動に勤しんでいた。 それなりの結果は出たものの、私が好きなのはお湯をかけて1分弱のチキンラーメンだと思い出してしまった。 別に卵もネギもいらない。ただチキンラーメンの味をした固めの麺を食べられたらそれでいい。 実はパッケージに近いチキンラーメンを食べながらも、俺が好きなのはこれじゃないんだよなと何度も思っていたのだが、それでもパッケージに近いチキンラーメンが正解なのだから、これが正しい美味さなのだと自分を騙しているようなところが

          パッケージのようなチキンラーメンを作るのは止めてチキンラーメンを作った

          私が書いた読書関連の記事まとめ

          私は明治30-40年あたりの雑多なことを勝手に調べて、たまに発表なんかをしている人である。 普通の人よりは本が好きなので、読書にまつわる記事をいくつか書いていて、わりとたまってきたのでここで一度まとめておく。ずいぶん昔に書いたものもあり、これ文章が下手くそだなとか、これは屁理屈だろとか思うような記事もあるわけだけど、それはそれでまあいいかといったところである。 かなりの分量があるので、面倒くさい人向けに読書のポイントをまとめておく。 - 最初に乱読して1分間に2000文

          私が書いた読書関連の記事まとめ

          あまり読まない人が古典だけを読むのは最高に面白くて効率がいいと思う理由を長々と解説する

          私はわりと本を読む人で、たまには読んだことをまとめたりしている。 そういう人ではあるけれど、日常生活を送る上で実用的かつ頻繁に活用している考え方は100冊分くらいかなと思う。 それは習得した資格などではなく、もっと抽象的なもので、個別の事例に対処するというよりは、もう少し普遍的でだいたいの場所で使うことができる。例えば「技術は知識で生れるものだから、これをするためにあれを学んでおこう」だとか、「これはなにも生み出さないものだけど、美しいから知っておこう」だとか、そういった

          あまり読まない人が古典だけを読むのは最高に面白くて効率がいいと思う理由を長々と解説する

          作業環境を広げた話

          良いキーボードが使いたいこれまで私は 60cmx47cm の折り畳み机を使い作業をしていた。狭いので MacBook 12inch とコップとビールくらいしか置けない。 ただ私が使っているのは、エディタと画像表示ソフトとブラウザくらいだ。全てのアプリケーションを画面ギッチギチにして使っているため、物理的な場所が狭くても問題はない。 昔と違って今はソフトウェアもデジタルアーカイブもすごいことになっていて、この程度のスペースでも大量の資料を扱いながら本を書いちゃったりできてし

          作業環境を広げた話

          もっとパッケージのようなチキンラーメンを作る

          あれはパッケージではない 以前にパッケージのようなチキンラーメンを作ろうと思い作った。 これでいいかと満足していたのだが、後日チキンラーメンのパッケージを眺めるうちに、以前に作ったものはパッケージと全然違うだろがッ!! と突如として怒りが湧き上がり、私はパッケージのようなチキンラーメンを作り上げるため、幾度も5つ348円のチキンラーメンを買うこととなったのであった。 ルールとしてはパッケージに書いてある通りの作り方でなるべくパッケージに近いチキンラーメンを作るというもので

          もっとパッケージのようなチキンラーメンを作る

          だいたいのことに応用できる明治の上達法

          大正時代にジイさん(かなり偉い人)が書いた自伝を読んでいたら、少年時代のジイさんが漢詩の作り方を先生に質問するというエピソードが出てきた。先生は善教寺で私塾を開いて義導(天外)という人で、その解答は次のようなものであった。 先生の前に出でて、先生詩を稽古するにはどうすれば宜しいか教えて下さいと願った。スルト先生日く、詩を作らんと欲せばまづ「唐詩選」の五絶と七絶とを暗唱するやうになれ、さうしてどんな詩でもよいから、とにかく一千首を作れ、そうすると熟字韻字、平字仄字(高低抑揚)

          だいたいのことに応用できる明治の上達法

          自宅で食べるショボい飯

          私はどちらかというと、美味しいものを食べるのが好きなんだと思う。外食はあまりしないけど、家で自分が美味いと思いそうな飯を作って、美味い美味いと食べるようにしている。 それとは別に、なんとなく自宅でショボい飯を食べたくなる時がある。インスタントラーメンと甘ったるいイナリ寿司だとか、スーパーで売ってるイカリングとおにぎりだとか、278円で買えるノリ弁とカップラーメンだとか、そういうものを食べながら、実際にやると別に美味くないなと思ってみたり、状況によってはこれだよこれって考えた

          自宅で食べるショボい飯

          簡易生活の概要

          簡易生活とは明治から大正昭和という長い時間をかけて、簡易生活者たちが作り上げたものである。そこに至るまでに、簡易生活者たちがなにを考えどう行動したのかを「簡易生活のすすめ」で描いた。 簡易生活は面白い考え方なのだが、残念なことにそれらの活動を集約し体系化する人が当時はあらわれなかった。次に掲載するのはいくつもの文献を読み込んだ上で、おそらく彼らが実現したかったことを推測し、個人的にまとめたリストである。 01. 悪いより良いほうが簡易であるから「良くなるように心掛ける」。

          簡易生活の概要

          簡易生活的にチームで仕事をするコツ

          コロナ関連が原因で、チームを作って仕事をすることになった。 私は一人でなにかするのは好きなんだけど、集団でなにかするのはあんまり好きじゃない。だから経験もなくてヤベーってなったんだけど、簡易生活の考え方を元にしてやってみたら、そこそこ上手くいったのでコツを書いておく。 今回主に使ったのは簡易生活の次のような考え方である。 悪いより良いほうが簡易であるから「良くなるように心掛ける」。 「自分と他人の能力も最大限に活用する」ことで生活が楽になる。 他人の能力を発揮させるため

          簡易生活的にチームで仕事をするコツ

          パッケージみたいなチキンラーメンを作る

          暇なのでパッケージみたいなチキンラーメンを作ることにした。 なんでパッケージみたいなチキンラーメンを作りたいのかというと、パッケージみたいなチキンラーメンを作りたいからである。 普通にやってもパッケージみたいにならず、白身でグチャグチャになって汚くなったり、全然固まらなかったりする。ここをクリアすればパッケージみたいになるはずだというわけで、まずは公式のサイトを見てみる。 ところが直感的にこの方法では失敗しやすいような気がするというか、パッケージの写真と、公式の方法に掲

          パッケージみたいなチキンラーメンを作る