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大正一二年の魔法少女『忍術漫遊 戸澤雪姫』

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大正一二年に書かれた魔法少女の物語『忍術漫遊 戸澤雪姫』を公開しています。今でいう漫画やラノベにあたる存在です。当時の挿絵も貼り付けつつ、各章の最後に解説もつけておきます。
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Kindle 本にしました

解説がまともになり、少しだけ誤字脱字が減っています。

1年前

大正一二年の魔法少女『忍術漫遊 戸澤雪姫』解説

「忍術漫遊 戸澤雪姫」をノートに掲載していくにあたって、概要と解説を書いておきます。全20…

3年前

忍術漫遊 戸澤雪姫 その1 『雪姫の生い立ち』

今回は風変りな忍術談を紹介する事にする。 何時の世にも悠悠と天下を闊歩し、弱者を助け、強…

3年前

忍術漫遊 戸澤雪姫 その02 『乱暴者』

雪姫と乳母は顔を見合せてニコッと笑い、 道「お姫様、大した腕前でございます。モウこれなら…

3年前

忍術漫遊 戸澤雪姫 その03 『廓通い』

ところが此処には喧しく云う者が誰もいないから、二人は結局良いことにして、 雪「乳母やお出…

3年前

忍術漫遊 戸澤雪姫 その04 『忍術修行』

ある日、虎若丸が別荘に尋ねて来て、 虎「雪姫、その方は毎夜男の姿になって柳原の遊廓に立ち…

3年前

忍術漫遊 戸澤雪姫 その05 『山賊の来襲』

さてその翌朝になったが、乳母のお道の病気は直らなかった。そこで出立をすることは出来ない。その日も仕方がないので頼んで厄介になり、翌日を待ったが、お道は熱が出て起きる事が出来ぬ。主人も奉公人も旅の女を哀れんで親切に世話をしてくれるから、雪姫も喜んで、介抱に手を尽し、隣村の医者を迎えて診てもらうという始末、お道は手を合せて、 道「お姫様、すみませぬ。私がお姫様にご介抱をして頂くとは勿体のうございます」 雪「アア乳母や、心配おしでないよ。主従はお互いだよ。私がまた何時病気になる

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忍術漫遊 戸澤雪姫 その06 『神出鬼没』

頭「コリャコリャ早くしろ。金はいつでもさらえる事が出来るが、これは序でだ。本来の目的は当…

3年前

忍術漫遊 戸澤雪姫 その07 『盗賊二人』

#それよりだんだん備前地へ入り込み 、三石という所へ来て宿を取った。なにしろ女巡礼が二人、…

3年前

忍術漫遊 戸澤雪姫 その08 『また失敗』

権「オヤッ、これはおかしいぞ。俺の胴巻がない。落す訳もないし、布団の下に入れておいたのを…

3年前

忍術漫遊 戸澤雪姫 その09 『偽せ雲助』

間もなく日も暮れて、月はまだ出ない。折柄通った一挺の駕籠、辻堂で人の気配がするからノコノ…

3年前

忍術漫遊 戸澤雪姫 その10 『果たし合い』

乳母のお道も平気なものだ。言わるるままに探し歩いて御飯を夫れへ持って来る。二人は一七人の…

3年前

忍術漫遊 戸澤雪姫 その11 『芸州屋長兵衛』

すると先刻より宿屋の前に佇んで、様子を見ていた一人の男、 男「エエモシ御婦人」 雪「ハイ…

3年前

忍術漫遊 戸澤雪姫 その12 『敵(かたき)の手掛り』

素破こそ一大事と、老女は老体を打ち忘れて、駆け出して行く。夫と見た雪姫は、静かに、 雪「皆様、お騒ぎ召されるな。御城内で狼藉者とはさても合点が参りませぬ。お前様方は奥方のお側を御守り申していられよ」 と、言い様立ち上がって、小妻キリキリと取り上げ、廊下をさして小刻みの爪先走り、雪姫は廊下へ出て、佶(キッ)と向うを見ると、白刄を提げた大の武士が、相手欲しさに刀を振回しては、面白そうに廊下の柱を一々斬りつけて居る。 雪「オヤ、掟厳しき御錠口を破って入り込み、暴れるからは狂人

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