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自宅で食べるショボい飯

私はどちらかというと、美味しいものを食べるのが好きなんだと思う。外食はあまりしないけど、家で自分が美味いと思いそうな飯を作って、美味い美味いと食べるようにしている。

それとは別に、なんとなく自宅でショボい飯を食べたくなる時がある。インスタントラーメンと甘ったるいイナリ寿司だとか、スーパーで売ってるイカリングとおにぎりだとか、278円で買えるノリ弁とカップラーメンだとか、そういうものを食べながら、実際にやると別に美味くないなと思ってみたり、状況によってはこれだよこれって考えたりする。

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もしかしてだけど、美味しいものを食べるのも好きというよりも、自分が食べたいものを食べるのが好きっていう感じなのかもしれない。

このあいだは週末の昼に安い感じのホットドックを食べたいと思い、金曜にホットドック用のパンを買いに出掛けた。なんでそう思ったかは知らないけど、とにかく食べたいって思ったものは仕方ない。絶対にスーパーで売ってるホットドック作る用の安いパンを買うといった決意があったのだが、あれって食べたくない時には無限に販売されているのに、食べたい時には売ってないといった商品であり、結局のところ3軒くらいスーパーを巡りやっとかっとで手に入れたのがこれであった。

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山崎製パンの商品である。変な話なのだが私は職場で山崎製パンのパンを食べるのはなんでもないのだけれど、家で山崎製パンのパンを食べるのは抵抗あるといった気持を持っている。理由は謎だがそう思うものは思うのだから仕方ない。これを買う際にも結構迷って、自分でパン焼いてやろうかなと思ったんだけど、それだと私が食べたい安い感じのホットドックにならない。家で山崎製パンのパンを食べるのは抵抗あるといった気持と、週末の昼に安い感じのホットドックを食べたいといった気持の鬩ぎ合いはあったものの、やっぱりどうしても俺は週末の昼に安い感じのホットドックを食べたいんだッ!!! という気持が優りこのお手軽ホットロールを買って帰宅した。

ところでさっきから安い感じのホットドックと何度も書いているけれど、それがなんなのかを解説する必要があると思う。私の思う安い感じのホットドックとあなたの思う安い感じのホットドックは違うわけで、私が思うのはスーパーに売ってる安いパンに炒めたキャベツと細いソーセージというかウインナーを詰めてケチャップやらなんやらをかけて焼くといった食品である。

週末にそなえて、キャベツは前日に炒めておいた。塩と胡椒を少し強めにきかせておく。

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ウインナーはこういう細いやつがいい。

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ポールウインナーは関東では販売されていないらしいので、関東で作るのであれば魚肉ソーセージを買うしかないだろう。というか魚肉ソーセージのほうが安いホットドックに近い感じがするんだけど、ちょっと贅沢に安い感じのショボいホットドックを食べたくてポークウインナーにした。ちょっと贅沢な安くてショボいホットドックってのが微妙なところで、こういう個人的な感覚って他人にとっては心底どうでもいい話だと思われるから、詳しく解説はしないけど、とにかく私はそう思いポークウインナーを選択したというわけである。

で、週末に食べたんだけど感想としては、パンが甘くてあんまり好みではなかった。キャベツでベチャってならなかったのは良かった。それでショボい。これだよこれってなったものの、土曜だけで良かったなとも思った。

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でもまあ子供の頃にこういう安くてショボいホットドックよく食べたよなーって思ったんだけど、よくよく考えてみると別にそんなに頻繁に食べてない気がする。というか子供の頃には2回くらいしか食べたことがない。大人になってから食事が面倒クセーってなった時にキャベツを炒めまくって、ソーセージとパンを大量に買っておいて3日くらいショボいホットドックを食い続けたことが何度かあり、それが子供の頃によく食べた思い出に変換されたという感じだと思われる。だからさっきの子供の頃によく食べたよなーといった感情は偽りでしかないのかと思ったんだけど、まあどうでもいいかといった感想である。

そんなことを思いつつ食べながら、私が好きそうなホットドックについても想像してみた。多分だけど固めで強い感じのパンに、これまた強めの味のソーセージだけはさんで、マスタードだけかけるといった感じだと思う。野菜とかはいらない。私にとってホットドックは、ソーセージでパンを食べるような食品なんだと推測することができる。ちょっと作ってみようかなと思ったものの、パンを焼いたりソーセージ探したりするのが大変そうで、そんな大変な思いをするくらいなら天麩羅をあげて酒を飲みながら食ったらいいやってなったので作るのは止めたわけだけど、それでこの話がなんなのか説明すると、最近こういった完全に無駄で面白くもない文章をインターネットであんまり見ないよなって思い、試しに書いてみたんだけど、完全に無駄で面白くもない文章になって良かったと思う。

私について https://ichibeikatura.github.io/watashi/