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まいふな誌面コラムより 地域でお金を回す事 コラムVol.51

社会変化から生まれるカスハラ

中高年から高齢男性によるカスハラ(=顧客が企業やその従業員に対して行う不当な要求や迷惑行為)が増えているそうです。きっと女性でも若年者でもカスハラを起こしている人はいるでしょう。

「威圧的に接してくる」「企業や従業員に対し度を超えた対応を求める」「従業員に嫌がらせをする」など内容は多岐にわたりますがいずれにしても、従業員がストレスを抱えて退職したり、シフト拒否があったりするので仕事が回らなくなったり…と、企業の経営環境が脅かされる深刻な問題に発展しています。

カスハラ側は、「良かれと思って」教えてあげていると考えている場合も少なくないようです。社会変化のスピードが速すぎるので、自分たちの常識が、社会の常識からズレ始めている事に気が付かない…そのまま自分の常識を振りかざして自己主張する大人が増えているのかも知れません。

商売の変容

「お客様は神様」という昭和の時代とは根本的に商売の仕組みが変わってきました。世界を驚かせた高品質な「ジャパンブランド」。不良品がほぼゼロの品質管理をしてきた日本企業に効率よく就職させるための「日本独自の教育」は国を挙げて推奨されてきました。

しかし、不具合があればすぐに返品・交換に応じてくれる海外商品が店頭に並ぶ令和の時代では、ビジネスはアイディアとスピードが勝負になります。

新しい商品やサービスは安全性こそ問題はないけれど、「未完成な状態」で市場リリースされ、スマホのアプリやゲーム、IOT家電、電気自動車などオンラインで繋がるものはリリース後に修正を繰り返し、完成に向けてアップデートされていきます。

こうした社会では「完全な商品」よりも際立った特長が先行する側面があります。欠点があってもサービスが走り出してから修正可能なので先行するほうがメリットが大きいようです。

アイフォンの新しいOSがリリースされてもすぐにアップデートする人と、少し待ってネットで評価を確認、バグが修正されるのを待ってからアップロードする人も少なくありません。

今の時代、社会が常に変化していることを理解し、社会変化に則して生きていく事が求められます。こうした社会では至る所に「解決すべき課題」が埋まっているので小さなビジネスのタネは無限にあると言えます。

地域で起きている問題や課題を深堀りしていくと今まで当たり前だったものが「変えられる」ものだと気が付くことがあります。それがビジネスの中ではキラリと光る宝物になるのです。

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