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91歳noteで挑戦◇オマージュで学ぶ

尊敬する師がいれば、独学であっても少しずつ進歩を遂げると言うことを私は母を見ていて感じます。91歳の母の挑戦は今日も続いています

イラストを始めて9ヵ月、母は行き詰まると尊敬する画家たちの図録を隈なく見て、その中から描くヒントをもらっています


先日は歌川広重の図録を見ながら数枚のイラストをオマージュで描き上げました。今日はその作品をご紹介させていただきます。母の私への説明コメントも添えました。



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「日本の浮世絵は世界で認めらた日本文化じゃけん、あのゴッホも模写したらしいけど、特に雨を線にしたんは世界で広重が初めてらしいけんね、私も僭越じゃけどゴッホに習って、リスペクトで描いてみた、これはもう、とにかく難しいわい、まだまだじゃね」




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「人の動きが一人一人違うけんね、登場人物が多いと大変なんよ、平面的な中に凧があるんで風を感じらいね、流石、広重じゃ」



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「描写が細かいんよね、さりげなく描いとるけど、計算されとるんよ、風景の中の人の配置がええんよ」



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「91歳には本当に大変な作業なんよ、ものすごく細かいけんね、広重はようみとらい、本当に勉強にならい」





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「面白い構図じゃわい、鳥の目と、爪は特に難しいんよ、広重にちいとは近づけとるかな、今はこれが私の精いっぱいじゃわい」


作品一つ一つをじっくりみて、自分のカラーも加えながら描く作業は大変でもあり、また違った時代を生きた師に近づける、たまらなく愛おしい時間のようです。

母は投稿前に私に何度も絵のnote上での映り具合を聞いてきました。特に雨の出来が一番気になったようです。きっとこれからもオマージュは何度も描いていくと思います。


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【毎日がバトル:山田家の女たち】

《やり続けていることで分かってきたよ》


イラストの制作に忙しいばあばとの会話です。


「本当に細かい人の動きは難しいんよ、91歳には、なかなか厳しい作業なんよ、とにかく没頭すると力になるんよ

「そりゃそうじゃと思うよ」

「今まで人の動きが分からんかったけど、やり続けてていることで少し分かってきたんよ、対象物をじっと鑑賞しよったら見えてくるもんがあるんよね」

母の執念とも思える努力で間違いなく母は成長しています



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【ばあばの俳句】

初セミの今日の命を見守りぬ


朝起きて、母は今年の初セミを見つけました。地面にいたセミが飛び立つまでじっと見守っていたようです。セミは成虫になってから一週間程度の命と言われていることを聞いた母はそのセミが飛び立つのがどうしても見たかったようです。


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ちなみにセミが成虫になるまで土の中で過ごすのは7年と言われているそうです。そう思うと成虫からは儚い夏の命ですが、長生きな昆虫なのかもしれませんね。


▽「ばあばの俳句」「毎日がバトル:山田家の女たち」と20時前後には「フリートークでこんばんは」も音声配信しています。お聞きいただければとても嬉しいです。

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私のアルバムの中の写真から

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また明日お会いしましょう。💗

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