初心を忘れない◇純白が好き
私のテーマカラーは断然、白です。
白には何色にも染まる、柔軟さを感じます。
様々なものを拒まないで受け入れる素直で大らかなイメージを感じるからです。
人それぞれに好きな色があると思いますが、私は純白が好きなのです。
おしゃれが好きな私は、洋服にテーマカラーを取り入れています。
色のバリエーションがたくさんあるアイテムで悩んでいても、気が付けば白を手に取っています。
コーディネイトは白を基調に、ブルーを合わせて爽やかなイメージに組み合わせるのが私流です。
カジュアルなファッションで出かける時は、白いTシャツに白いシャツを羽織って、ブルージーンズを履いています。
足元はもちろん白のスニーカーです。
家電製品で白、黒、赤があれば、間違いなく白を選んでいます。
自宅の壁紙も白です。白に囲まれていると心地がいいのです。
白はどんな色とも相性がよく、後で考えても後悔がないからです。
私にとって白は純粋なイメージです。その純粋さにあこがれているのかも知れません。白は私が求める人間像に近いような気がします。
私は白をイメージする時に、忘れられない出来事があります。
現役のアナウンサー時代に、キー局でアナウンス大賞の授賞式があり、晴れの舞台に何を着ていこうかとさんざん悩んだ末に、白のスーツに決めました。
その時から、私の勝負服は白になりました。
スピーチでこんな言葉を語りました。
「私は、ちょうど入社10年目になります、この賞を頂いたことで、これからまた新人の頃の純粋な私に戻って、一からスタートするつもりで、白いスーツを着てきました、これを励みに真っ白な気持ちで、再び仕事に臨んでいきたいと思います」
挫折をして悩むことがあると、私は真っ白なスーツ姿で式典に臨んだ自分の事を思い出します。
私にとってその出来事は忘れられない人生の誇らしい一瞬です。
真っ白な気持ちになって、何色にも染まると言う心構え、そして純粋な気持ちを忘れないために、私はその時から、白を纏うことが多くなりました。
定年退職の日も意識して、純白の洋服を選びました。
これからまた私の新しい人生がスタートするんだと言う心構えでした。
後輩から「先輩、新婦みたいですよ」とからかわれたのを覚えています。
それからもう2年が経ちました。
私は、これからも特別な日には、何色にも染まれることを意識して、純真無垢な気持ちで物事を吸収できるように、白い洋服を身に纏うと思います。
歳を重ねて肌のくすみが気になる時も、白の洋服がレフ板代わりに、私を明るく照らしてくれます。白の意外な効果です。
私のテーマカラーは白です。
何色にも染まる事が出来るように、そして私をリセットできるから。
【毎日がバトル:山田家の女たち】
《私は黒から赤になった》
「私のテーマカラーは黒じゃった、若い頃はほとんど黒で、せいぜい黒と白の水玉で変化をつけるぐらいじゃった、おしゃれした時は全身黒じゃったんよ」
「お母さん、ヘップバーンに憧れとったんよね」
「ベレー帽も黒にして、黒のセーターに黒のパンツ、かっこよかったんよ・・・、私は白は似合わんのよ」
「最近は、お母さん赤も多いねー」
「歳と共にテーマカラーも変わってくるんよ、最近は赤にエネルギーをもろとるんよ」
91歳の母のテーマカラーは黒から赤に変わったようです。そう言えば最近の私は赤にも魅力を感じいます。赤いバンダナや赤いマスクをポイントカラーに使うことも。自分にとっての色、本当に面白いなと思います。
純白に勝るものなし若葉風
私にとってのテーマカラーの白を母がイラストと俳句のコラボ作品で表現してくれました。
やっぱり私は白が好きです。どんな色にも勝る清楚な華やかさを感じるのです。白には若葉風のような爽やかで心地いい印象があります。
母も言っています、あんたは白が一番似合うと。私もそう思います。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
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