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令和になっても歌われているあの"いなせ"な曲から考えてみる?

毎度の需要無視シリーズ

毎年のように言ってる感はありますが、「今年の夏は暑い!」

本当に暑いのだけはマジ勘弁なのですが、こんな夏にピッタリのあの曲、私の中にありますよ。今回は、山田(仮名)が夏の代表曲だと勝手に思い込んでいる曲の一つ「め組のひと」を取り上げてみたいと思います。

今を遡ること、1983年4月1日に「ラッツ&スター」の1枚目のシングルとして発売されました。

当時、資生堂のCMにも使われていました。CMを見ていた時はそれなりに子どもでしたから、テレビでカッコ良さが印象に残っていますね。

やっぱカッコ良さだよね

リリースされてから、38年経ちました。昭和58年になります。

38年前をググりながら振り返ると、

浦安にネズミの国がお目見えし、
任天堂からファミリーコンピュータを発売され、
甲子園では清原和博・桑田真澄のKKコンビが1年生ながらチームを引っ張ってPL学園が優勝し、
ミスターシービーが三冠馬になり、
NHK朝の連続テレビ小説でおしんが大ヒットし、
原田知世主演の時をかける少女がお披露目され、
のちの死刑の判断基準となる永山事件が最高裁で東京高裁に差し戻され、
大韓航空機がソ連に撃墜され、
今では考えられない昼間からのリアクション芸や熱湯風呂…スーパーJOCKEYが放映開始 etc.

というような年でした。

しかし、前述の話が吹き飛ぶくらい、め組のひと大人の色気タップリの香りを漂わせます。そして、その色気は現在のでも全く色褪せてないと思います。

もちろん、私の子どもの頃の曲なので思い出補正は否定しませんが、今の鈴木雅之が歌っていても、

ビーチにちょっとお高い感じの女性がひとりでいたら…

というシーンを容易に妄想できるますね。

これは、麻生麗二=売野雅勇による歌詞の小粋さ、井上大輔によるオトナの色使いの曲調、Martinのセクシーな歌唱力のすべてがハマって、ちょうどギリギリのエロくないエロさが醸し出された楽曲、それがめ組のひとだと言えるでしょう。

くぅちゃん…そしてTikTok

マーチン以外でこの曲をこなすアーティストが生まれるのか?

出てくるんですよ。倖田來未です↓

2010年のアルバム「ETERNITY〜Love & Songs〜」で発表しましたが、この色気がある曲を倖田來未がダンサブルにカバーすることで、昭和の1ページだった曲に、尖りながらも新しいテイストを加えたナンバーとなりましたね。このカバーは完全に原作をリスペクトしながら、倖田來未のイカした色香を最大限に引き出してると思います。

そして、このダンスを2018年頃から女子高生がTikTokに投稿して、一気に拡散! 色気からかわいらしさ全開のめ組のひとが一気に配信されて注目をあつめました。

め組のひとは38年経った今でも当時のオトナのフェロモンを持ちつつ、聴いた人を惑わせる名曲へと受け継がれていったと思います。

もしかすると何かのきっかけで脚光をあびることも

ラッツ&スター・鈴木雅之倖田來未、そして現代の女子高生と、世代は違えども、クールで興味を惹くアーティストの楽曲を(大人の事情は考慮しつつも)受け継がれるのは良いことだと思います。また受け継がれる過程で、また新しいファンの獲得やアーティスト自身の進化も起こりうるので、好循環が進むと考えます。

日本の名曲が、色々な形で、色々な媒体で、色々な世代が継承していけると日本の文化がより豊かになるのかしらと、暑い夏を迎えての今になって、そのような思いに至った次第です。(了)

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