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【詩】ブルーバード



雨に濡れた生の本の匂い
埃っぽい図書室の空気
壁面を泳ぐ真夏の速い雲

古ぼけたコンビニの看板
ビニールハウスばかりの街
浮きあがるノートの罫線

おとなになっても
青い鳥ばっかり追いかけてるよ
私はできるだけかんたんな言葉で
祈りを込める


ひととはちがう かたちになっても
じぶんのことばで 伝えたいよ

ひととはちがう 結論になっても
じぶんの意思を 込めたいよ

ただ目の前にあるものを
あるがままに描きたいよ

ほんとうに知ってることを
そのまんま捉えたいよ


ビルの屋上
そっとつつんだ両手から
いまブルーバードが飛び去った



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