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ヤスコ親をする

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いても地獄いなくても地獄の、子育て、結婚。なるようになった。または、なっていない。そもそも覚悟が?つじつま合わせか。  詩、エッセイ。
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#子どもの成長

物悲しい、小さい子供のための作品(4) ディズニー映画 「バンビ」

物悲しい、小さい子供のための作品(4) ディズニー映画 「バンビ」

これは、平成前半に、若くなくして親になった私の、子育て中の思い出です。

バンビ

「ダンボ」と同様、ディズニー初期作品の名作「バンビ」も、私はじっくり通して見たのは、子どもができてからです。

私が知らなかっただけなのでしょうが、バンビには親がいたことは驚きでした。母親がバンビが幼い頃に死ぬということも。母鹿は、人間に撃ち殺されました。

人間に追われて逃げるバンビ一家とほかの鹿たち。おかあさん

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思い出の、物悲しい、小さい子供のための作品 (3) ディズニー映画 「ダンボ」

思い出の、物悲しい、小さい子供のための作品 (3) ディズニー映画 「ダンボ」

ダンボ

ダンボは、耳の大きい、空飛ぶ象さん。私も子供の頃から知っていましたが、その映画は、子どもを持つまで見たことがありませんでした。昔のディズニー映画の、美しい画面、動きの繊細や音使い。楽しい作品でした。

私は、ダンボがどう誕生したのか初めて知りました。コウノトリが、サーカスにいる動物に毎夜赤ん坊を運んでくる。待ちかねるメスの象。そして、やっと届いた包み。メスの象は、かわいい我が子を自慢に思

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[詩]   そのままでいてとは思わない

何でだろう
一人で起きるようになった子供に
ほっとして
でも、ちょっとさびしい

初めてのアルバイトでお金をもらう子供が
ほほえましく
後輩のめんどうを見る子供が
頼もしく
車の運転をしたいと言い出す子供が
心配で
そして、ちょっとさびしい

そのままでいてとは思わない
変わるのが当たり前
変わらないと、きっと心配

ほんとに思ってるから
心から
たぶん

[詩]  中距離ランナー

[詩]  中距離ランナー

あのこが
はんぶん
行ってしまった

長いストライドの
背は高くない
しまった体の彼が
フォームをくずさず
かけぬける

脇見もせず
ゆるやかな風をおこしながら
走り去っていく

はんぶん
行ってしまった
私の子どもだった少年が
知らない人になっている