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2024年6月の記事一覧

今日は父の誕生日(一分ぐらいで読めるエッセイ)

今日は父の誕生日(一分ぐらいで読めるエッセイ)

今日は父の誕生日。
生きていたら何歳になるんだろう。
父が居て、母が居て、僕が生まれた。
僕が居て、妻が居て、息子が生まれた。
息子が居て、その嫁が居て孫が生まれた。
当たり前の事だが、深く考えると不思議な事だ

父の生まれたのは昭和4年。
戦前である。戦中、戦後の中を生き抜き
私達には解らない苦労もあったであろう。

敗戦を知った時父は、悲しみにくれたらしい。
もう少し戦争が長引いたら、父は特攻

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フクちゃんに送る(他の人にはどうでもいい話)

フクちゃんに送る(他の人にはどうでもいい話)

今回のフクちゃんに関連する事件は、個人的な恨みから発生したもので、SNSを使って公表するものでは無いはずである。個人的にコメントを送ることが出来るのに、
何故かbanadelはしなかった。
しかも、サブアカまで取ってフクちゃんを公の場で批判し罵った。
それだけ取ってみても、banadelの異常性が解る。
個人的な恨みで
フクちゃんを公の場で非難し
フクちゃんをノートの場から追い出そうとする行為は

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同志として(同志でない人にはどうでもいい話し)

同志として(同志でない人にはどうでもいい話し)

人の痛み、苦しみなど所詮他人には解らない。
私もそうであろう。肉体的な痛みだと、経験した事であれば、
少しは理解できるかも知れない。
だけど、精神的な苦痛は、私には経験が無いので、
痛みを想像するくらいしか出来ない。

精神を病み、自死する人もいる。
他人に虐められて、引き篭もりになり健康を損ね
人間不信に陥る事もある。

虐めがSNS上で起こり多くの人達からのバッシングを受け
反論もできず、悲し

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雨音はショパンの調べ(一分で読める小説)

雨音はショパンの調べ(一分で読める小説)

窓打つ雨の調べは、ショパン?
静かに奏でるのは、別れの曲なの?

私の心の中に想い出を刻んで、
消えてしまったあの人。
今は何処にいるの?
元気なら顔見せてよ!

もう直ぐ一年経つね、
君が居なくなってから。
もう、君は僕の元には帰らないの?

雨音が変わったよ。
激しく窓を叩くよ。
君は怒っているの?あの日の事を。
誰にだってあるよ、間違いぐらいは。
でも、それは許されない間違いだったの?
悔や

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「いやん、ズレてる」と言う彼女は(一分で読める小説)

「いやん、ズレてる」と言う彼女は(一分で読める小説)

「ズレてる!」は、
私にとっては、馴染みの言葉。
別段気にすることも無い。
でも、ズレてるの前に「いや〜ん」が付くと凄く気になる。
特に女性の色っぽい声で言われると、尚更だ。

今日、見知らぬ女性が私の顔を見て
「いや〜ん、ズレてる」
と、甘い声で言う

…一体何がズレてると言いうのだ…
気になって、若い見知らぬ女性に聞いてみた。
女性は恥ずかしげに、目を逸らし、逃げる様に私の元を去って行く。

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紫陽花の華(1分で読める小説)

紫陽花の華(1分で読める小説)

紫陽花を見る。
花達が寄り添い咲いている。
苦しく無いのかな?
でも仲良く咲いてて羨ましいよ。
兄妹仲良くてさ、羨ましいよ。

人間の兄妹何て、他人の始まりさ。
大人になったら、寄り添う事も無い。
骨肉の争い。
醜い争い。

人間って愚かな生き物さ。
兄妹なのに他人よりも憎しみ生きている。
同じ母親から産まれ出たのに、
全く、違う性格。
全く、違う色。

紫陽花は、みんな同じ色だね。
家族仲良く欄

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友情の重さ(1分で読める小説)

友情の重さ(1分で読める小説)

私は他人に愛された。

母親には見捨てられ、
妹からは、誤解され裏切られた。
妹の言葉に従った親戚からは縁を切られた。

でも、真実を知る他人には愛された。

私を理解してくれた人達。
本当に感謝の想いでしか無い。

友情の重さを量る秤は無い。
友情は無量無辺。
人の心も無量無辺。
限り無く重く、限りなく広い。

でも、心は一瞬にして変わる。
無量であるが故に、一瞬で無くなる。
無辺であるが故に、

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復讐(一分で読める小説)

復讐(一分で読める小説)

「愛の反対語は無関心よ」と、
今日友達に言われた

私は「愛」の反対語は「憎しみ」
と、想っていた。

私を虐め紙屑の様に捨てたあの人を、
私は今も恨でいる。

私の中にある怨恨の炎は、
消える事なく燃え盛っている。

だけどそれは虚しいことだわ。
恨んでいても問題の解決にはならないわ。
「憎むことでアイツに縛られている」
それは悲しい現実。

あの人の事はもう忘れよう。
忘れ無ければならない。

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一輪の紅い花(一分で読める小説)

一輪の紅い花(一分で読める小説)

目覚めると紅い花。
誰も訪れる事も無い私の病室に
そっと置かれた紅い花。
…誰が飾ってくれたのだろう?看護婦さんかな…

牛乳瓶の中で佇む一輪の紅い花。
…この花の名前は、何て言うのだろう?…

私は今まで、花には興味は無かった。
見ていても、心を動かされる事も無かった。
花の美しさに心を留めずに生きてきた。

…綺麗な花。一輪でも凛々しい…

この花は何処で咲いていたのだろう?

今、振り返る、

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復習Tシャツ(1分で読める小説)(410字)

復習Tシャツ(1分で読める小説)(410字)

久しぶりにユニシロに顔を出した。
あまり知られてはいないが、ヘンテコな物を扱う雑貨屋である。
この店で以前「放課後ランプ」を購入した。

店の中をぶらついていると、店主が揉みてをしながら近づいてくる。

「お客様、このTシャツはお買い得ですよ。
なんとリバーシルになっていて
裏返しすれば、表とは違う別の絵が出てくるのです。
当店では、このTシャツを『復習Tシャツ』と名付けました。
一枚で二度美味し

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君を忘れ無い(1分で読める小説)➕ツッコミ

君を忘れ無い(1分で読める小説)➕ツッコミ

君を忘れる事ができないよ。
あの日の喫茶店
君との出会い。

君とは初めてだったね。

君のあの感触、僕には強烈な想い出になったよ。

前から君の事は知っていたけど、
あんな風に姿を変えるなんて、
すごい驚きだったよ。

君と出会ったのは、あの喫茶店。
思い出の喫茶店。
想いでの君。

今ではコーヒーゼリーは何処にでもあるけれど、
僕が初めて食べたコーヒーゼリー。

僕は君を忘れ無いよ、
あの喫茶

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君に届かない!(一分で読める小説)

君に届かない!(一分で読める小説)

命を宿す。
元気な君の胎動。
その胎動感じながら、喜びの日を待つ。
こんな私が母になるなんて!?
私の喜びは不安に変わる。

その不安を感じているのか、最近君の胎動を感じない。
「だらしないぞ!私
我が子が不安を感じているぞ!
しっかりして!」
と、叱咤激励を私にしながら、お腹をさする。
だけど、君は動かない。
どうしてなの何故動かないの?
前はあんなに動いていたのに!
私のお腹を蹴っていたのに!

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