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読書の記録

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2021年の目標に「本を100冊読む」というのを掲げてます。今まで目標なんか掲げたことなかったのに 急に2021年は掲げてみました。 ってことで。
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#小説

51/100『嚙み合わない会話と、ある過去について』辻村深月

51/100『嚙み合わない会話と、ある過去について』辻村深月

辻村深月さんの短編集。

最初のお話『ナベちゃんのヨメ』から
思いっきり引き込まれた。

「ナベちゃんの嫁がヤバイらしいという噂が立つ」

という1文から始まる物語。
マジでナベちゃんの嫁にイライラした。
読み始めてわずか数ページで
私はもう物語の中にいた。
そしてそのあとぎゅっと胸を締め付けられた。

その後も
「もう勘弁してくれ!」というくらい
苦しくなるほど胸をえぐられ
恐怖を感じた。
だけ

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44/100『木曜日にはココアを』青山美智子

44/100『木曜日にはココアを』青山美智子

私は学生時代 ドトールでバイトをしていた。

休憩中 好きな飲み物が
タダで飲めたんだけど
当時の私はコーヒーもカフェラテも飲めなかったし
メニューも今みたいに多くなかったから
私は いつもオレンジジュースかグレープフルーツジュースを飲んでいた。
ある日 たまには違うものをと選んだのがココア。
上にクリームがのっていて
甘くて濃くて
ココアってこんなに美味しいんだ!
と衝撃を受けたのを今でも覚えて

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34/100 『君は永遠にそいつらより若い』津村記久子

34/100 『君は永遠にそいつらより若い』津村記久子

西加奈子さんの『まにまに』というエッセイで西さんが大ファンだと言っていた津村記久子さんの作品。
『まにまに』で紹介されていたのは
『これからお祈りにいきます』という当時の津村記久子さんの新作だったけど
こちらのタイトルに惹かれてポチった。

大学生の主人公の日常が描かれていて
読みながら
専門学校時代のことを思い出した。
私が一番楽しかったと思う時代。
(束縛男と付き合う前まで)
小学校とかも遊ん

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