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【体験談】パニック障害克服と断薬で気づけたこと

自分の事を話すというのはとても勇気がいる。
尚且つ自分の問題と向き合うと心が痛い事もある。


奥底に眠っている感情を掘り起こすのは時間がかかるけれど、いつまでも地下深くに沈めておくと何が原因で生きづらいのかわからない。いつまで経っても自分の人生に責任を持てない。


最初はパニック障害や不登校になったのは『自分が悪いから』と思っていた。病院に通って親を悲しませる自分。16歳でメンタルクリニックに通い始めた時、母親に「自分の育て方が悪いからって責められている様で嫌だ。先生に会いたくない。」と言われ『本当は怖いから一緒に行きたい』とは言えなくなってしまった。よくわからないまま発作が起きるので薬で抑える対処療法が主軸だった。

通院している事は怖くて友達に話せず、いつも通りの明るく素直で活動的な自分でいれば治るものと思っていたけれど、いつも身体はサインを出していた。

「このままじゃ、苦しいんだよ。」


地元から離れて1人暮らしを経験して、発作を乗り越える自信が出たので15年以上飲んでいた薬を減薬した。そしたら長く飲み過ぎて依存状態だったのか離脱症状から体調を大きく崩した。


薬を飲まなかった年月より、飲んだ年月の方が長くなってしまっていた。身体に大きな負担がかかっていたし、もし妊娠する事があったらどうなるのだろう。薬を飲んでいない大人の自分を見てみたかった。病院の先生に『薬を辞めたい』というと『絶対に辞められない』と喧嘩になり私は泣いてしまった。でもそこから5年程経って私は完全断薬しても生きている。(断薬方法は下記の記事に書きました。薬を飲んでも安全に出産されている方もいらっしゃいます。)

薬を辞めて思ったこと。

薬を辞める事はゴールではない。完全断薬して1年が経ち、思考がクリアになったり副作用による体調不良(倦怠感、胃痛、眠気)はものすごく減り、疲れにくくなったと思う。

でも明るく素直で活動的という、誰が決めたのかわからない建前の自分、それが望まれる姿だと勝手に思っている自分を辞めたいのに辞められない。
発作は出なくなったものの見えないものに対する不安。こうじゃなきゃいけないと自分を縛る不安。
さて、これはどこからやってくるのだろう???


カウンセリングは昔受けてみたものの、相性があるし自分に合うカウンセラーを見つけるのは至難の業だ。私は聞き上手だったのか、カウンセラーの先生がプライベートで疲れていて泣き出してしまいどちらが患者かわからなくなる関係になった事がある。
ここ数年心理学に対する沢山の本を読み、ネットでも調べた。今、自己啓発と共にそういう分野はブームなのか、もの凄い情報が入ってくる。どれも行き着く先は大体同じで『夢中になれるもの』と『安心できる環境』を見つけるのが大半な気もする。HSPと言われても「まぁ、そうだよな。繊細なのは確かだよね。」と思うし、夢中になるものはあっても前より没頭できずいつも虚しく制限する自分がいる。



1年程前、インスタで知りピンときた自己啓発系のネット講座を購入した。コーチングがつくと莫大な費用がかかるので手が出せる範囲の自主講座だ。そこで自分の気持ちを毎日書く事を命じられた。最初は何がなんだかわからない。これがどう意味があるのかもわからない。1年のうち書けない数ヶ月もあった。でもなるべく書くようにしていた。

最近、ふと気づいた。

体調に波があって仕事が続かなかったり塞ぎ込む自分。職場の人間関係に悩んで気力が無くなる自分。それが当たり前だと思っていたけれど本当は違う。
答えは自分の中にある。周りが悪いのではなく自分の考え方に歪みがある。さてそれはどこから来ている?小学校に入るもっと前、我慢した事はなかった?傷ついた事は?何で自分の感情を抑えるようになったの?その時家族に話したらどう接してくれた?どう接して欲しかった?

「それ位みんなあるよ、みんな誰だって傷つく事はあるし家庭環境が悪い人は沢山いる」と言う人もいる。
けれど人と比べないで。その時の自分の悲しかった気持ちを外に出してあげないといけない。その気持ちはあなたにしかわからないのだから大切に扱って。



全ては自分の中にある。
その意味がやっとわかってきた。


きっと前から気づいていた。でも見るのが怖いし相手を悪者にしたくなくて我慢してしまっていた。向き合う覚悟がやっと出来たのかもしれない。
どんな感情も抑えずに受け止められた時、きっと自分は生きやすくなっている。


もし今不安感が強かったり体調が優れないのなら、感情を書く事をおすすめしたい。簡単に見えても客観視するにはかなり時間がかかるので諦めずに続けてほしい。続けているとふっと理解できる瞬間が来ます。私も続けて、さらに他の方法を試してレベルアップする予定です。きっとみんな人生をより良いものにしていけるはずです。

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