見出し画像

まさか自分が? IT企業で働く私が20代前半で子宮頸がんにかかった話。

私、子宮頸がんにかかったことがあるんです。

本当は誰にも話すつもりのない話だったけど、でも自分と同じ経験をして悩んでいる人が今日もどこかにいるはずで。。。そんな人たちが自分だけじゃないってことを知って、少しでも気持ちが楽になればいいなと思い、発信してみることにしました。

婦人科検診で引っかかったときのこと

画像1

社会人3年目くらいの健康診断で、婦人科検診を受けたときのこと。再検査となって産婦人科へ行ったら、軽度〜中度の子宮頸部異形成と診断されました。

病名を告げられた時はとにかく頭が真っ白。。。

がんっていう治らない病気にかかっちゃったの?まだ20代なのに。。。っていう泣きたくなる気持ち
とか、
誰に相談していいかわからない不安
とか、
両親への申し訳なさ
とか。

とにかく色んな気持ちが押し寄せてきて、怖くてたまりませんでした。人に相談しづらい内容の時って、とりあえずググりますよね。私も例外なく、帰り道の電車で自然とこのことについて調べていました。

女性の10人に1人は子宮頸部異形成にかかっている

ネットで「子宮頸がん 異形成 原因」と検索すると、例えば徳州会グループのページでは次のように説明されています。

子宮頸がんの多くはヒトパピローマウイルス(HPV:Human Papilloma Virus)というウイルスの感染によって生じることがわかってきました。性経験があれば、だれでもこのウイルスに感染しますが、多くの人では自分の免疫力でウイルスが排除されます。しかし、約10%の人は感染が長期間持続し、いわゆるがんの前の段階である子宮頸部異形成をきたします。さらに、そのなかの一部の人が高度異形成を経て子宮頸がんに進行するといわれています。

つまり、子宮頸がんの原因は性行為の際に感染するHPVにあります。基本は自分の免疫力でウィルスが排除されるけど、10%の人が(10%も!!)がんの前の段階である子宮頸部異形成になるんだと。

病院でお医者さんが説明してくれたのは、子宮頸部異形成には軽度、中度、高度があり、それが更に進行すると子宮頸がんになります。

画像3

私は軽度〜中度になりかけ。と診断されたので、なんとか中度で食い止めて、高度以上に進行させないことが重要となります。

ドラマの見過ぎなのか、がん=どんどんステージが進行していく病気というイメージが強すぎる。異形成を食い止める自信が全然ありません。

子宮頸部異形成の治療方法とは

ということでまたGoogle先生に頼ってみることにしました。「子宮頸がん 異形成 治療」と検索。病院の出している記事がいくつか出てきます。やっぱりさっきのHPがわかりやすい。

子宮頸部異形成は、軽度・中等度の場合は通常、定期的な経過観察を行います。高度異形成(上皮内がん)の場合は、LEEP(Loop Electrical Excision Procedure)や円錐切除という方法で病変を切除することを基本とします。

この病院の治療方針によると、中等度までは経過観察。高度異形成の場合は、病変を切除するという治療方法があるよう。

中度までは経過観察。。。

いや、不安すぎるでしょ。放置してたら軽度が中度になっちゃったんだから、自然治癒よりも何か確実な方法で治療したい。。。高度の治療法、病変切除を中度でもやってもらえないのか、、、?

窮地に追い込まれた私はだんだん冷静さを取り戻します。そして奇跡的に(!)昔、同期が子宮頸がんの治療をしていたときの話をぼんやり思い出しました。

癌細胞をレーザーで焼く治療をしてるんだけど、毎回めっちゃ痛いんだよね〜(涙)ちなみに、○○ちゃんと通ってる産婦人科が一緒なの!

これだ!!!!

痛くてもいいから、中度異形成を治したい!

しかも友達2人が通ってる産婦人科なら安心そう!!

週末、ランチに誘って早速詳細をヒアリング。

私:この間ね、婦人科検診で引っかかっちゃって。。。子宮頸がんの中度異形成って診断されたんだけど、都内で治療できる病院知らないかな?(涙)

友人:その病気にかかってる人、同じ会社の中だけでも何人も知ってるよ!都内だとXXの産婦人科が有名。それに私も○○ちゃんも、もっとステージが進行してたけど、ちゃんと通って治療したら大丈夫になったよ!!そんなに心配しないで!

ううう(涙)やっぱり持つべきものは友。ようやく希望の光が。そして励ましてもらって、元気も出てきました。

っていうか一人で悩んで死ぬほど怖かったけど、勇気を出して相談してよかった。一人で悩まなくていいって幸せだ。

週明け早速教えてもらった産婦人科に行ってみました。


友人よ、教えてくれて本当にありがとう(涙)婦人科の情報なんて普段生活してても全然触れないし、これ自分で探すのは到底無理だった。実績あるお医者さんに出会えて、それだけで救われた気持ちになりました。

私の場合は通院を数回繰り返し、無事ことなきを得ました。今のところ治療後の婦人科検診ではずっと異常なしでパスしています。

子宮頸がんは早期発見が命!

私の場合は自覚症状がなく、たまたま受けた婦人科検診で異常が見つかってこの病気と向き合うこととなったので、改めて真面目に定期検診通っていて本当によかった。。。と痛感しました。

人は誰でも体が資本なので、美味しいごはん屋さんや大好きな洋服、美容代のお金は削れても、健康診断のお金はケチっちゃいけないですね。

画像5

残念ながら日本の子宮頸がん検診の受診率は42%と、欧米諸国の70~80%代に比べて、すごく低いのが現状です。こちらによると、特に若い世代にとって(私もそうだった)、自分は「がん」にかかるかもしれないという危機感が薄いので、20代のがん検診受診率は更に低い。。。

子宮頸がんは、高度異形成から進行癌になるのに潜伏期間が10〜20年と言われているので、早期に発見してしっかりと治療をすればほぼ100%防げる病気です。

がんが進行してからでは遅い。

子宮頸がん検診の場合は、20歳以上になると市区町村の補助制度で2年に1回受けられるので、定期検診しっかり受けていきましょう。


Top画像の引用元


 

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?