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かわいすぎるロボットのハートフルな冒険映画『ウォーリー』アメリカ、2008年

ものすごく有名なので、名前だけは知っていた映画です。見るのは初めて。小学生になったばかりの娘も、予告編は見たことだけはあるというので、家族そろって見ました。で、見始めたら、かわいくておもしろくて、とまりません。あっという間に引き込まれましたた。

舞台は西暦2805年。人類は、汚染しつくされた地球を捨てて、全ての企業を統合した巨大企業の主導で、宇宙船アクシオムで生活しています。ゴミの星になったした地球で、ただ一つ動くものが主人公のウォーリー。量産型のゴミ処理ロボットのウォーリーは、人類が地球を去ってから700年間、仲間が壊れて動かなくなっても、ただ黙々とゴミを圧縮し、積み上げていました。

そんな彼はその過程で、システムエラーを起こして、なんと感情を持ってしまいます。ロボットが感情を持つって、ものすごく20世紀的な感じですが、絵柄がかわいいので全てが許されてしまう感じです。

もちろん、お話も凝っていて、ディテールがきちんと積み重ねられているので、本当に良く出来ています。一応、未来設定のSF的な話なのに、素材が身近なゴミの話だから、イチイチ「ありそう!」「わかる!」な小ネタでかわいいです。

しかも、このかわいい律儀なロボットのウォーリーが、新型ロボットに恋をして、彼女を追って地球を出て冒険するんです。かわいいし、とにかく、いじらしい。なのに、最終的にウォーリーが人類を助けちゃうことになるから、これもまた驚きです。

ゴミをちらかしっぱなしにして、全てをロボットに任せて、ただ楽に生きることだけになった人類が、いつの間にかロボットに支配されるストーリー。これも、20世紀的なロボット観ですが、地球だけじゃなくて、宇宙もゴミだらけっていうのはなんだかありえそう。

人間がロボットと協力して、自分たちでもなんとかしようとするストーリーは子供にもおすすめ。直前に「よかれ」と思って娘にみせたディズニー映画の『クリスマス・キャロル』を「怖い!」といった娘なので、これくらいの映画が良かったようです。

邦題:ウォーリー(原題:WALL・E)
監督:アンドリュー・スタントン
製作総指揮:ジョン・ラセター
制作:アメリカ(97分)2008年


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