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ステキな歌がいっぱいつまった映画『52hzのラブソング』台湾、2017年。


『海角七号』とか『KANO』とか、ずっと台湾の歴史にかかわる映画を撮ってきた魏徳聖(ウェイ・ダーション)監督の最新作。今回は、日常ミュージカル映画です。

私はミュージカルはよくわからないので、それほど期待していなかったですが、おもしろかったです。単純に楽しかったというか、台湾らしくて、でも今風で、ユーモアたっぷりで。

いつも思いますけれど、ウェイ監督の映画は音楽がとてもいいです。出演者も、当然のようにみんな歌が上手い。今回はミュージカル映画ですが、どの曲も歌いたくなるようなものばかり。セリフばっかりだと無理がありそうな設定も、ミュージカルだといけちゃうみたいなのは不思議。

物語は、4人の恋の物語。結婚に焦っていたり、人生にちょっとやさぐれたりしている若い男女だけじゃなくて、彼・彼女たちのおばさんとおじさんの出会いとか、台湾ならではの合同結婚式の女性同士のカップルとか。脇を固める人達も、いちいちチャーミングでした。

ストーリーがどうのというより、共感できる歌や小さなエピソードの積み重ねで、見終わったあとにほんわかできる映画。心がやさぐれているときにおすすめかもしれません。

そうそう、確か、私の友人カップルも台北市の動物園(?)だったかで、節約のための合同結婚式で挙式したらしいです。映画では、河原の公園みたいな場所で、当時の台北市長、柯文哲ご本人が自分の役で登場。これは、笑いました。

陳水扁とか馬英九が市長だった時代には無理だけど、元医者で無党派の柯文哲だから、政党色強くなくていけたよなと。

邦題:52Hzのラブソング(原題:52Hz, I Love You)
監督:ウェイ・ダーション
主演:莊鵑瑛、 Chung-Yu Lin、 Mify Chen、 シンディ・チャオほか
制作:2017年(109分)台湾

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