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最高に笑える、ハッピーな四人のお婿さんたち。映画『最高の花婿』フランス、2014年。


仕事の一区切りがついたので、夫や娘と大笑いしながら見ました。やっぱり、いい映画はいい。何度見ても笑えます。

舞台は、フランスの郊外に住む裕福な一家。4人の娘たちには自分同様、フランス式のカトリック教会の結婚式を夢見ていた夫婦。でも、娘たちが結婚相手に選んだのは、アラブ人、ユダヤ人、中国人、そしてアフリカ人。ノイローゼになるほど悩みつつ、それでも娘の婿たちを迎え入れる努力をするけれど……。

とにかく、いろんな場面に笑える要素があって、それがいちいち本当におかしくて楽しい。アラブ人、ユダヤ人、中国人、そしてアフリカ人の文化的地雷をギャグにしてしまう脚本がお見事。

映画のラストで、末娘とアフリカ人の彼氏の結婚式のために、アフリカの家族がやってくる。張り合うフランスとアフリカのオヤジたち。本当に、ありがちなくらい子供っぽい。世界共通の困ったオヤジ。あきれた奥さんたちが、すぐに意気投合するのもめちゃくちゃ共感できる。

いがみ合ってたオヤジ2人が、最後にはお互い譲り合ってハッピーエンド。フランスでイスラム系への差別問題が深刻だった時期に、こういう映画がつくられることこそ文化の価値だなあと思う。もちろん、現実が大変なのはいろいろわかっているけれど、せめて映画の中くらい夢みて笑いたい。

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ちなみに、つい最近、続編『最高の花婿アンコール』ってのがつくられて、感想をTweetしたおかげでフランスのスパークリング・ワイン&次の映画のパンフレットを公式様からお贈りいただきました。おいしくて、楽しい。映画大好きです。

邦題:最高の花婿(原題:Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu ?)
監督:フィリップ・ドゥ・ショーヴロン
出演:クリスチャン・クラヴィエ、シャンタル・ロビーほか
制作:フランス(97分)2014年



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