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Agust Dの’D-2’ミックステープでの凱旋をBTSのシュガが語る

2016年の8月、BTSのSugaは最初のミックステープAgust Dをリリースした。ラッパー・ソングライターはAgust Dのアイデンティティーを用いてキャリアや人生を生々しく伝え、バンドがキャリアの崖っぷちにいた際にミュージシャンとしての個人のアイデンティティーを率直に世界と共有した。BTSは翌年以降、リリースするたびに次々と記録を破っていった。そして4年後の今、5/22の金曜日に彼はサプライズでD-2のミックステープをリリースした。 「デチッタ」に先行されるこのコレク

    • BTSのMVによってセウォル号の悲劇を知ったイタリアのARMYが送る「団結」

      "会いたい"という歌詞で始まり、画面ではジミンがビーチに座っている。彼は持ち主のいなくなったスニーカーを手にして静かに海を眺めている。その後には "You Never Walk Alone" と書かれたメリーゴーラウンドが出てきて誰も載せることなく黄色いリボンがはためいている。画面は一瞬暗くなり、積まれた服の上に座ってSugaがラップを始める。”君は去ったけど、たった一日も僕は君のことを忘れた日はなかったよ。” 2017年の2月に発売されたBTSのMV "Spring Da

      • Speaking of Jung - Episode 54: The Ego (Part II)

        Laura: 強いegoと大きなegoの違いを教えていただけますか? Dr. Stein: egoが大きいという表現は普段使われますよね。わがままで、自己中心的な人をあの人のegoは大きいと言います。大きなegoというのはユング心理学では使われない言い回しですが、強いegoという言い方はします。では弱いego の反対の強いegoというのは何なのでしょう?弱いegoは苦しみへの耐性があまりなく、強いegoは苦しみへの耐性があります。強いegoは苦しみに耐え、それを乗り越える

        • 巨大化していくBTSのファンダムはティーンだけじゃない。お母さん達もなのだ。(Part2)

          なぜBTSなのか? 7年間にわたり、BTSはカムバックのたびに内面を育んでいく実のある仕事をしてきた。Love Yourselfの時代は誰かを愛するより自分を愛することがいかに難しいか、ということをメンバーが歌った。Map of the SoulではBTSは自分たちが打ち出すイメージ、付けている仮面、夢をかなえることの意味や、人生にまだ影があることを伝えている。誰でもどんな年になっても何かに夢中になれるが、BTSの普遍的な魅力は普遍的なメッセージを時間をかけて表現してくれる

        Agust Dの’D-2’ミックステープでの凱旋をBTSのシュガが語る

        • BTSのMVによってセウォル号の悲劇を知ったイタリアのARMYが送る「団結」

        • Speaking of Jung - Episode 54: The Ego (Part II)

        • 巨大化していくBTSのファンダムはティーンだけじゃない。お母さん達もなのだ。(Part2)

          巨大化していくBTSのファンダムはティーンだけじゃない。お母さん達もなのだ。(Part1)

          35歳以上のBTSのファンたちはバンドのストーリーの一部になろうとしている。 去年の夏、とても暑い日に57歳のNan Paturzoは南カリフォルニアの自宅の庭でパーティを開き、26-57歳の女性が参加した。プールで泳ぎ、ゲームをして、ダンスをして、手作りのTシャツを作った。一日中共に過ごし、近況をキャッチアップをしたり昔話をして絆を深めた。 その日に撮られた写真には1つの大きなグループが太陽の下で笑って映っている。さっと写真を見ただけでは見逃してしまう事があるかもしれな

          巨大化していくBTSのファンダムはティーンだけじゃない。お母さん達もなのだ。(Part1)

          Speaking of Jung - Episode 54: The Ego (Part I)

          Laura: 今回のエピソードではユングのegoについて話していただけますか?shadowやpersonaとの違いだけではなく、普通に使われているegoとどう違うかもお話しいただけますか? Dr. Stein: 普通に使われてるegoとは全然違うんですよね。まずはそこから始めましょうか。誰かのegoについて話すとき、わがままな人だとか、狭い物の見方だとか、ナルシストだ、など批判的に使いますが、ユングにとってegoは中立的な言葉です。Egoはラテン語でもともと「I (わたし

          Speaking of Jung - Episode 54: The Ego (Part I)

          とても穏やかな7人、BTSの ‘Map of the Soul: 7’から合理的に得られるもの

          The RingerのBTSファンが新アルバムを聴いてみたところ、彼女はパ二ックに陥ることなく完全に冷静だった。 2日前にBTSの厳しかった初期のころからWingsやLove Yourselfのようなアイコンの時期までのそれぞれの時代についての記事を書いた。そしてざっくりとランクもつけてみた。その記事を書くために何時間、何週間、何か月も要し、すべてのBTSのビデオを見て(事実確認は無用です)、すべての曲を聴いた(こちらの事実確認も無用です)。その作業に私の血汗涙を使ったと言

          とても穏やかな7人、BTSの ‘Map of the Soul: 7’から合理的に得られるもの

          NMEアルバムレビュー: BTS ‘Map Of The Soul: 7 (4 stars)

          グローバルな韓国のビッグスターは成長し、巨大になったレガシーを顧みている。これは豊富なアイデア、強い信念、無防備な感情に満ちたアルバムで、自分たちの軌跡を誇りに思って当然であるべきであるバンドによって制作された。 オーストラリア人の哲学者Rudolf Steinerに言わせると人生は7年のサイクルで動いている。自分の個性に気付く前は誰かに完全に頼りきり、成長して思春期が来るとホルモンに支配されティーンによくあるドラマ(聞いたことあるよね?)を体験する。感情が成熟して自我と格

          NMEアルバムレビュー: BTS ‘Map Of The Soul: 7 (4 stars)

          Episode 53: Shadow Interlude

          Laura: ユングのShadowのコンセプト、そしてPersonaとの関係というのは何なのでしょう? Dr. Stein: Personaは他人に対してや社会に対して持っている顔です。ただその顔も誰と一緒にいるかということで変わってきます。親しい人といる場合は親しみあふれるpersonaになるし、フォーマルの場に行けばフォーマルなpersonaが出てくるはずで人は様々なpersonaを持っています。言い換えればたくさんの自分を持っているとも言えますね。一方、shadowは

          Episode 53: Shadow Interlude

          Episode 44: Map of the Soul – Persona (pt.4)

          Laura: では6曲目に移りましょう。 Dr. Stein: Jamais Vu Laura: 聞いたことのない言葉でした。フランス語ですよね? Dr. Stein: 私も知らない言葉だったので調べてみました。フランス語が分かる友人にも聞きてみました。Jamais Vuは精神医学の言葉で、Deja Vuと関連します。Deja Vuは、経験したことがないことをすでに経験したことがあるように感じる現象ですが、Jamais Vuはその反対で、すでに経験していることを初めての

          Episode 44: Map of the Soul – Persona (pt.4)

          2020年グラミー賞プレビュー: BTSが歴史的な1年、ドリームコラボについて語る

          K-popの先駆者がHalseyやEd Sheeranとのコラボと、来年のグラミーへの希望も語った。 10月10日まで続くグラミーの第一回目の投票が始まった。2020年のグラミー賞プレビューでは、一連の候補者に過去の授賞式での経験、将来の展望、来年2月に受賞するかもしれないアルバムやシングルについて話を聞いている。 BTSファンは拡大する一方だ。昨年の10月、7人のK-popグループは初のUSスタジアムコンサートを開催した。今年の夏のLove Yourselfのアンコール

          2020年グラミー賞プレビュー: BTSが歴史的な1年、ドリームコラボについて語る

          Episode 44: Map of the Soul – Persona (pt.3)

          Laura: Make It Rightはテンポのいい曲ですよね。大好きな曲です。いくつか歌詞を選んでみました「But all of this is about reaching you (すべては君に届くために) 」「 I am singing to find you (君を見つけるために歌う) 」「 All of this to go back to you (すべては君の元に戻れるように) 」 Dr. Stein: Youとは誰なのでしょう? Laura: 同じこと

          Episode 44: Map of the Soul – Persona (pt.3)

          Episode 44: Map of the Soul – Persona (pt.2)

          Laura: そこで女性が出てきますね。MVの中でアメリカ人のHalseyが登場します。 Dr. Stein: 曲の最初に7人がステージに立ち、彼女はチケット売り場にいますが、突然呼ばれたことに気づき、売り場を離れて立ち去ります。その後7人が最初のパートを歌い、後に彼女が登場します。なぜアメリカ人をこの役に選んだのかという質問をする人もいましたが、私は彼女がこの役に選ばれたことに非常に感銘を受けました。韓国人の彼らが国際的に有名になり、アメリカでコンサートを行いましたよね。

          Episode 44: Map of the Soul – Persona (pt.2)

          Episode 44: Map of the Soul – Persona (pt.1)

          Stein博士とのインタビューはLaura London氏によって4/14に収録されました。 Dr. Stein: まずはじめに、これは歌詞に対する解釈だということを説明しておきます。音楽は大好きですが、モーツアルトやベートーベンなどのクラシックを主に聴きます。だからこのアルバムの音楽性に関して説明することは難しいですね。7曲それぞれの歌詞についてコメントし、曲に沿って展開していくというテーマで追っていきたいと思います。なお、翻訳されたものに対してのコメントなので、韓国語で

          Episode 44: Map of the Soul – Persona (pt.1)

          K-popセンセーションBTSの立役者による音楽業界の改革

          ファンアプリWeverseとコマースプラットフォームWeplyのローンチにより、Bang Si-Hyuk氏は音楽業界での「スーパーアプリ」を作成 Big Hit Entertainment社の創立者であり共同CEOであるBang Si-Hyuk氏は2013年に韓国のボーイバンドBTSを作った人として音楽業界では知られている。しかし、彼の野望はK-popセンセーションを起こすだけにとどまらない。音楽を制作してバンドをマネージするだけでなく、2018年に188億円の売り上げ、5

          K-popセンセーションBTSの立役者による音楽業界の改革

          バンタンの’父‘ BigHit社のBang Si-Hyuk氏が音楽、ファン、新たなベンチャーを語る

          Ban Si-hyuk氏はファンの間ではスーパースターBTSのマスターマインドと知られているが、プロデューサー、エグゼクティブ、起業家としてやってきたKpop界のベテランである。彼の偉業はBig Hit EntertainmentのCEOとして世界的な規模に成長している。会社は消費者のエコシステムをまとめるためにeCommerce、ゲーム、テクノロジー分野に幅を広げている。そして今朝新たなガールズグループを発掘するためのオーディションをSource Musicが開催すると発表

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