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#5 僕の人生は今何章目だろう?【書評】LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略

◾️要約

100年時代ではこれまで社会が規定してきた教育、就業、引退の3ステージを前提とした生活はなりゆかない。あらゆることを考え直す必要がある。自分がどうありたいか、何がしたいか、考える(戦略を立てる)ことが重要になる。それに基づき動いた人から長寿化時代は恩恵になる。

https://www.amazon.co.jp/LIFE-SHIFT-ライフ・シフト-リンダ-グラットン/dp/4492533877

◾️感想

これからの人生、どうしよっかと色々考えさせられた本です。変身資産を構築しないといけないし、高度なレベルで習得するにはまとまった期間が必要だし。
なんとなくやり始めていることを戦略とどうリンクさせようかとか、そもそも戦略(家族含めて、色々話しながら)考えよっと。と思いました。

◾️オススメ

全ての方にオススメ。特に人生の転機の方に。ライフプランのセミナー行くのと同等。人によってはこちらのほうが影響力あるかも。

◾️要約(詳細)

◆序章 100年ライフ
 今、途方も無い変化の只中にいる。その恩恵を受けるためには変化を正しく理解する必要がある。変えるべきは時間の組み立て方である。よい人生を送りたければ金銭的要素と非金銭的要素、経済的要素と心理的要素、理性的要素と感情的要素のバランスが重要。長寿化を厄災ではなく恩恵に変えるための本である。

※”厄災”って言葉、マンガでしか見たことなかった。なんか新鮮。


◆第1章 長い生涯
 人類はテクノロジーの進化や生活習慣における啓蒙、病気に対する治療薬の開発などにより、長く生きる(平均寿命が伸びている)。この流れは今後も変わらない。

※この前のFACTFULLNESS的には直線本能、ですね。疑おうw


◆第2章 過去の資金計画
 人生が長くなるとこれまで一般的だった教育、勤労、引退の3ステージでの人生を前提にした資金計画は立ち行かなくなる。引退後にどんな生活を想定するか、どれだけの期間を想定するか。100歳まで生きることを前提にすると60歳で引退するとすると(当たり前だが)40年もある。そのため、これまでの考え方を変える必要がある。

※うん、長い、長いよねー。引退したら好きなことやるって幻想は捨てないと。。


◆第3章 雇用の未来
AIによる雇用代替の波は収まることはない。高スキルであってもしかり。機械にできない、苦手なことを人間がやるべき。一方、人間はそうした変化をたくさん経験することに備える必要がある。

※いつ何が起こるかわかりません。普通に満員電車の中で通勤してた日々、どこいった?


◆第4章 見えない資産
 100年時代には目に見える資産(現金など)だけでなく、目に見えない資産が重要になる。それにより金銭的な資産を継続的に確保することにも繋がる。スキルや評判といった生産性資産と愛や友情など活力の源となる活力資産、そしてステージが変わることが多くなる中で必須の変身資産。特に変身資産は自分をよく知り、多様性のあるネットワークを持っており、変化を受け入れやすくすることが構築するために必要。

※激務をずっと(20年、30年と)は続けられない。しみじみ。

◆第5章 新しいシナリオ
 3ステージでは立ち行かないため、追加のステージをあるシナリオを検討する。それは無形資産と有形資産のバランスをとることが必要。例えばステージを0.5増やし、有形資産が増やした人生を仮定する。すると次のステージへの移行のための無形資産(コミュニティなど)が増えるかもしれない。逆にその間、忙しい仕事をしまくると家庭という無形の資産は壊滅的になるかも。つまり、大切なのは自分にとって魅力的な未来について考え、行動していくこと。どのような未来が可能かを創造的に考える必要がある。

※この辺から自分の未来を考えよう、と言うメッセージが出てくる。(と僕は思いました。)


◆第6章 新しいステージ
 3ステージの時代ではなくなる。人生が長くなり、ステージが増えるだけでなく、新しいステージが出現する。エクスプローラ、インディペンデント・プロデューサー、ポートフォリオワーカーなどだ。これらのステージへの変身には準備が必要。活力資産、生産性資産を高め、変身資産をためておくことで、多様な選択肢が可能になる。重要なのはちゃんと考えて自分なりの生き方は何か、何をするためにいつから計画するか、準備が大切。 

※いい準備が大事。ケイスケホンダだ。


◆第7章 新しいお金の考え方
 長寿化すると必要なお金も増える。確固とした人生計画と金融リテラシーに基づき、計画に従い続けることが大切。人は目先の利益に飛び付きがち、長期的な指示を司る前頭葉と短期的な欲に走る辺縁系とでは後者に分がある。上手く仕組み化して計画を実行することが大切。

※人間の本能を把握して、仕組みに落とし込む。仕組み化、仕事でもそうだ。


◆第8章 新しい時間の使い方
 時間は二十四時間で昔から変わらないが、その使い方には社会が大きく影響する。テクノロジーの進化や多様性を受け入れる個人の要望により、人生はマルチステージ化してくる。そのための移行期間が必要になる。個人もマルチステージのために余暇をレジャーで消費する(レクリエーション)のではなく、移行期間として自分への再投資(リ・クリエーション)に使う時間として使うことが増えてくる。時間の使い方はこれまでより多様化する。

※社会が規定する時間を変えるためには、様々な実験が必要。実験していこう!


◆第9章 未来の人間関係
 長寿化によりマルチステージが当たり前になるとそのパートナーとの関係がより重要に。長期間ともにいることになるため。互いの人生プラン、ステージ、によって役割を替えることも。一方、家族で共に、ということは友人と共に、に替わっていく。ただ同世代で集まり、アイデンティティを築くと世代間格差(高齢者差別)につながるので、より幅広い世代との交流を当たり前にすることが大切。

※この辺で世代間格差、高齢者差別について論じておる。(次の世界のキーワードですね、世代)


◆終章 変革への課題
 教育機関、企業、政府の対応が変革へ重要になる。

教育機関:マルチステージを前提とした教育(人生の初め、だけではない)が必要。

企業:優秀な人を確保するためにこそ、画一的な3ステージを前提としたキャリア設計を捨てる必要が出てくる。

政府:かなり遅い。変化はゆっくりと、そして成果は見ることができないくらいのタイムスパンで来るため。ただゆっくりと確実に変化している。法律は新しいテクノロジーをベースとした社会に適合していく。
 個人がこうした企業や政府のルールに反目し、自ら行動していくことで社会全体が変わっていく。その行動、実験をする人が増えることが100年ライフの恩恵(厄災ではなく)が社会全体として増えていくことにつながる。


◾️読みやすさ

★★★

結構長いのでスラスラって感じではない。ジャック、ジミー、ジェーン(あえて”ジ”始まりなのだろうか)の3人をモデル化しているが、ごちゃごちゃになるw

◾️ハッシュタグ

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