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ライティングにおける「感情の同期」について

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こんにちは、にょびたです。

6月からnoteのアカウントをプレミアムにアップグレードしました。

なぜかというと、一番やりたかった「予約投稿」ができるようになるからです。

今までは、記事を公開したい時間まで待って、PCやスマホでわざわざ手動で公開していたのですが、公開し忘れて翌日に公開したりということも度々ありました。

好きな時間に記事を公開できないのはプチストレスでしたし、私にとってはその作業や、公開するためだけに私の時間を合わせないといけないのが超面相くさかったのです。

しかし、これからは予約投稿ができるようになったので、記事公開に関してのストレスから解放されたので、少しスッキリした感じがしますね。


さて、

人気Youtuberや、テレビのバラエティに出演している芸人さんなどが、

「自分達が心から楽しまなければ、面白いと思ってもらえない。」

と言っているのをよく聞きます。

これは、人の「感情」が視聴者に伝わることを経験的に理解しているからだと思います。

詳しくは後述しますが、「感情」が自分以外の人に伝わると、脳科学の分野でも考えられています。

また、昔からコピーライティングの世界では、

「人は感情で買い、論理で正当化する」

という言葉があります。

この言葉が意味することは、「感情」が「論理」に先駆けて、購入するかどうかの決断において、決定権を持っているということです。

さらに最近の研究では、「感情」が人の決断や選択で決定権を持っていることは、何も購入の場面だけではなく、全ての決断や選択においても「感情」で決定していることがわかっています。

このように、「感情」が人の行う全ての決断に大きな影響があることから、ライティングにおいても、「読者に文章を読む」という決断をしてもらう為にも、人間の「感情」について考えておかなければいけないのです。

そこで、今回は「感情」が人にどのように伝わるのか。そして、読者に文章を読んでもらう為には、何をすべきなのか考えていくことにします。

この記事を読めば、あなたは「感情」が文章を書く上で重要なことはもちろん、あなたが文章を書く時の「情熱」が重要なことがわかるでしょう。


人の決断は「感情」によって行われる

先ほど人間が「感情」によって決断しているということを述べましたが、それについて、もう少し詳しくみていきましょう。

以前にもご紹介したのですが、認知心理学の分野では「システム1・システム2」という話があります。以前の記事はリンクからご参照ください。

この「システム1・システム2」は、認知心理学者でノーベル経済学賞の受賞者である、プリンストン大学名誉教授のダニエル・カーネマンさんの著書「ファスト&スロー」の中で、

・「システム1」は自動的に高速で働き、努力はまったく不要か、必要であってもわずかである。また、自分のほうからコントロールしている感覚は一切ない。

・「システム2」は、複雑な計算など頭を使わなければできない困難な知的活動にしかるべき注意を割り当てる。システム2の働きは、代理、選択、集中などの主観的経験と関連づけられることが多い。

ダニエル・カーネマン著「ファスト&スロー」(早川書房)より引用

と説明されています。

「システム1・システム2」はその速度の違いから、必ず「システム1」が高速で働いた後、「システム2」が働くという順になっています。

さらに、「システム1」は「直感的で感情的な速い思考」「システム2」は「論理的で理知的な遅い思考」という特徴があります。

このことから、

人間は「感情」的な思考の後に、「論理」的な思考が行われる事がわかります。つまり、「感情」が「論理」に先立つのです。

よって、

人間の行う「決断」という思考も、まず「感情」が結論を出した上で、「論理」での結論を出すのです。

ここで重要なのは、最初に「感情」で結論を出していることです。

その為、「感情」がYesと言わなければ、常にNoという決断になるのです。

このように、人の決断は「感情」によって行われるので、「読者に文章を読む」という決断をしてもらう為には「感情」でYesと言ってもらう必要があるのです。

以前に書いた「文章で共感を呼ぶために必要な事とは」も参考になると思いますので、良ければお読みください。


感情は同期する

それでは、「感情が人に伝わる」ことについて、脳科学的な観点から見ていくことにしましょう。

神経学者でプリンストン大学のウリ・ハッソン教授の研究によると、

人間は言語によるコミュニケーションを行うときに、コミュニケーションが円滑な状態だと、話し手と聞き手の脳波が同期する現象が見られたとのことです。

この脳波の同期は、話し手と聞き手の2者間だけでなく、複数の聞き手の場合にも同じように脳波が同期します。

その同期には、言語の"意味"が必要で、意味がわからないように逆再生した音や、単語の羅列を聞かせても言語野の一部で脳波が同期するものの、脳の深い部分までは同期しないのに対して、

意味がわかるような一文を聞かせると、言語野全体の脳の深い部分にまで脳波の同期が見られました。

また、脳の深い部分には前頭葉が含まれ、前頭葉は「感情」を司る部分でもあります。

詳しく知りたい方は、下記の動画を見てください。

ところで、最近「ミラーニューロン」と呼ばれるものが話題になりました。

ミラーニューロンはWikipediaによると、

ミラーニューロン(英: Mirror neuron)とは、霊長類などの高等動物の脳内で、自ら行動する時と、他の個体が行動するのを見ている状態の、両方で活動電位を発生させる神経細胞である。他の個体の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように"鏡"のような反応をすることから名付けられた。

WIkipediaより引用

とのことです。

つまり、目の前にいる人がタンスの角で小指をぶつけたのを見ると、見た人の脳内で小指をぶつけたような擬似体験をするということです。

以上のように、言語コミュニケーションを行う時、人は「感情」を司る前頭葉を含む言語野に脳波の同期が見られることと、ミラーニューロンの働きの2つを考えると、「感情」は言語を通じて同期すると考えられます。

しかも、プリンストン大学の研究では「音」でしたが、言葉の"意味"が脳波の同期に重要なファクターであることから、文章においても「感情」は同期すると考えられるのです。

従って、

人は言語(文章を含む)を通じて、「感情」を司る前頭葉の脳波が同期すると共に、ミラーニューロンが働くことで、人から人へと「感情が同期する」ため、「感情」は他人に伝わっていくのです。


書き手がどのような「情熱」を持っているのかが重要

ここで文章における「感情の同期」を考える上で、直接「面白かった」とか「苦しかった」とか「感動した」などの感情表現以外にも、「行間を読む」という言葉があるように、直接表現されていない書き手の「情熱」や「感情」や「想い」も私は同期すると思います。

特に、日本語という言語は古来より言霊があると言われるように、世界の言語と比べても不思議な力があります。

ここで日本語が少し特殊である事がわかる、あるエピソードをご紹介しますね。

今から数十年前、南極観測隊が日本にいる家族と連絡を取る手段は、現在ならインターネットがあり高速で通信が行えますが、当時の通信手段と言えば「電報」でした。この「電報」というのは、文字数に制限があったそうです。

そこで、ある隊員の妻が夫に宛てた電報には、

「あなた」

と、たった3文字だけ書いてあったそうです。

それを読んだ隊員の夫は涙を流し、その光景を見ていた仲間の隊員も皆涙したのです。

このエピソードを聞く度、思い出す度に、私も目頭が熱くなるのですが、日本人なら多くの人がこの「あなた」の裏には、

「あなた、元気ですか?」
「あなた、無事に帰ってきてください。」
「あなたがいなくて心寂しいです。」

など、いろんな意味が含まれていることがわかります。

しかし、あるアメリカ人の言語学者がこの話を聞いた時、日本語の「あなた」にあたる英語の「you」では、絶対に涙を流すことはできないそうです。

つまり、英語の「you」には、2人称である「あなた」以外の意味はなく、それ以上でもそれ以下でもないということです。

このように、日本語は世界的にも特殊な言語であると同時に、実際の言葉以上に書き手(南極隊の話では妻)の「想い」や「情熱」や「感情」を伝える事ができる言語だという事がわかります。

つまり、あなたが書き手として、どのような「感情」や「情熱」や「想い」を持って文章を書いているのかということが、行間や文章の何がしらから読者に伝わるということなのです。

そのため、コピーライティングなどの「技法」や「テクニック」に頼りすぎると、胡散臭くなったり、上滑りするような文章になったりするので、「技法」や「テクニック」以前に、その文章を書くにあったっての「感情」や「想い」や「情熱」を持つことが大切になるのです。


情熱を持つためにも「なぜ」が大切

先ほど、書き手の「情熱」や「想い」や「感情」は読者に伝わるので、「情熱」を持って文章を書く必要があることを言いましたが、

・「情熱」と言われても、どうやったら持てるの?
・私は冷静なタイプなので、「情熱」を持つのは苦手

と思った人もいると思います。

では、どうしたら「情熱」を持って文章を書く事ができるのでしょうか?

その答えは、

「なぜ」

です。

どういうことかというと、

「なぜ、あなたは文章を書くのですか?」

と聞かれて、どのような答えが出てきますでしょうか。

あなたの中で、明確な答えが出てくるまで、これを自問自答するのです。ただし、「お金が欲しい」とか「お金を稼ぎたい」というのはNGです。

というのも、「お金が欲しい」と多くの人が思っているのですが、これは適切な「情熱」にはならないからです。

世界的ベストセラーの書籍「Whyから始めよ」(日本経済新聞出版社)の著者であるサイモン・シネックも、

「お金を稼ぐため」というのは理由に含まれない

と言っているように、「お金が欲しい」というのは適切な「情熱」には繋がらないのです。

もし「お金が欲しい」という「情熱」で文章を書いたとしても、特に日本人の読者には「お金にがめつい」とか、「強欲」とか、「拝金主義者」といったネガティブなイメージを持たれるだけです。

その為、「お金が欲しい」は、書き手から伝わるメッセージとして適切ではないので、それ以外の明確な「情熱」を持つべきなのです。


まとめ

今回は、人間の決断は「感情」によって行われており、しかも、人の「感情」は他人に言語を通して伝わることをご紹介しました。

その為、書き手の「情熱」や「想い」は、読者に文章の何がしらから伝わるので、どのような「情熱」や「想い」を持って文章を書くのかが大切です。

そして、「情熱」を持って文章を書くために、「なぜ、文章を書くのか?」という問いを、何度も何度も自問自答し明確な答えが出るまでやることが重要だという事です。

「なぜ、文章を書くのか?」という問いに対する答えを明確にすることで、あなたが今まで漠然と感じていた文章に対する「情熱」が言語化され、健在意識ではっきりと認識する事ができるようになります。

なので、一度ゆっくりと時間をとって自問自答してみることをオススメします。


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