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小説書き方クイズ「ふたり、この夜と息をして(題材)」

いつもお世話になっております。

Webライティング大学校です!

唐突ですが、noteでは小説を書く人もたくさんいますよね。

ブログというWebページで執筆する以上、その活動はWebライティングだといえないでしょうか。

Webライティング大学校としても、小説を執筆する方のお役に立ちたいとの思いがあります。

そこで、小説の表現を学べる「小説書き方クイズ」のコーナーを立ち上げてみました。

ちなみにこのコーナーは、学習コーナーとしてだけでなく、小説を簡単に紹介するコーナーとしての役目も果たせればと思っています。

小説の概要から紹介するので、面白そうな作品を探している方もぜひ最後までお読みいただけるとうれしいです。

それでは、今回の小説の概要から紹介していきます!

※Webライティング大学校はAmazonのアソシエイトとして適格販売により収入を得るプログラムに参加しています


小説:ふたり、この夜と息をして


今回取り上げるのは「ふたり、この夜と息をして」という青春小説です。作者情報とあらすじ、注目ポイントをご紹介します。

~作者情報~

作者は北原一 氏。
1995年生まれ。
東京出身。
武蔵野美術大学卒。
2019年に同作で第9回ポプラ社小説新人賞特別賞を受賞。

~あらすじ~

主人公は、顔の痣(あざ)にコンプレックスを抱いている男子高校生の夕作まこと。
祖母から教わった化粧で痣を隠して、なるべく人と関わらないように学校生活を送っていた。
ある日、新聞配達のバイト帰りに、夜明け前の公園でクラスメイトの女子  槙野と出会う。
彼女の意外な姿を目撃し、槙野にも秘密があることを知った。お互いに秘密を隠しながらも、2人の距離は近づいていく。

~注目ポイント~

カバーに使われている写真は、NHK連続テレビ小説「らんまん」で主演を務める俳優 神木隆之介さんがカメラマンとして撮影したものです。

同作の重要なシーンである夜明け前の公園をモチーフとした写真になっています。私は、まったくこの作品について知らなかったのですが、写真のきれいさに惹かれて手に取り、あらすじを読んで面白そうだと思い、購入しました。

神木さんが撮影した写真だとは知らなかったので、とても驚いています…!

神木さんは作品に対して「こんなにも、切ない秘密があるのだろうか」というコメントも寄せています。

このコメントを読んで内容が気になった方も、かなり多かったのではないでしょうか。

参考:
ふたり、この夜と息をして ポプラ社

「こんなにも、切ない秘密があるのだろうか」――ポプラ社小説新人賞特別賞を受賞した小説『ふたり、この夜と息をして』が10月刊行!カバーには俳優・神木隆之介が撮り下ろした写真を起用! ポプラ社

小説書き方クイズ

早速、メインテーマである小説書き方クイズを考えてみました。小説では、どのような表現が用いられるのか、楽しみながら解いてみてください!

問題

下記の各文が同じ意味になるように(   )に当てはまる言葉を埋めてください。

【小説の文をリライトして作成した文】

秘密を知られた不安は拭い切れたわけではないが、それ以上に疑問が勝って理由を考え続けてしまう。

【小説の文をリライトせずに一部を空欄にした文】

”秘密を知られた不安は拭い切れたわけではないが、それ以上に疑問が勝って頭の中の(   )が止まらない。"

参考:ふたり、この夜と息をして p44 ポプラ社



※以下解答が表示されます。



解答

なんで

正解文

秘密を知られた不安は拭い切れたわけではないが、それ以上に疑問が勝って頭の中のなんでが止まらない。

引用:ふたり、この夜と息をして p44 ポプラ社

解説

高校生の主人公が使う表現として、しっくりくる解答だったのではないでしょうか。

ひとまず「なんで」という言葉の意味を三省堂国語辞典で調べてみました。

なんで【(何で)】((副))

「なぜ」よりもくだけたことば。
どういうわけで。

「―できないのか考えてみた・―そうなるの?」

引用:三省堂国語辞典 第八版 【小型版】p1124

クイズを解くとき「なぜ」という言葉が思い浮かんだ方もいるかもしれません。

ただ、辞典で調べると「なぜ」よりも「なんで」のほうがくだけた表現であることがわかります。

私の主観ですが、作者の方も高校生が使う表現を意識して「なんで」という書き方をしたのではないでしょうか。

小説では、登場人物にふさわしい表現を考えることが重要なのかもしれませんね。


以上で、今回の小説書き方クイズはおしまいです。

また紹介したい小説が出てきたらクイズを作成してみたいと思います。

次回もぜひ楽しみにお待ちいただければ幸いです。

今後ともWebライティング大学校を何卒よろしくお願いいたします!



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