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「自分は何もできない」 と思う人へ

こんにちは。あすぺるがーるです。


発達障害当事者さんのTwitterや、リア友のSNSを見ていてよくあるのが、

「自分は何もできない」

「周りのみんなは頑張っているのに、自分は周りに何もできてない」

という投稿です。


実際、私も前の大学のサークルに所属していたとき、そのように感じていたことがありました。


私にできることは何もない。

私は足を引っ張ってばかり。

ここにいても迷惑なだけだ──


そう思って、前の大学での唯一の心の支えだったサークルでさえ、行くのが億劫になってしまっていたのです。


『居場所づくり』特別授業にて

そんなことを考えながら、私は8月11日にメムで行われた渡辺龍太さん
(@wr_ryota) のイベントに行ってきました。

この授業の序盤で、

「人間関係には、『お題』があり、そこから自分の役割を見つけてようやく行動ができる」

という説明を受けた時、私はこう質問しました。


「与えられてばかりの役割って嫌じゃないですか?」

「それはいい質問だね」


そういって渡辺さんは、本来尺の都合で省く予定だった部分を、急ぎ足で紹介してくださりました。


そのときに答えてくださったこと+α、その他「何もできない」からの解放術を、渡辺さん本人の著書『自分の居場所はどこにある?』をもとに書いていこうと思います。

ギブは確かに大事なこと

人間関係はギブ&テイク。

使い古された表現ではありますが、これは本当です。


片方がギブしてばかり、片方がテイクされてばかりの関係は、ギブしてばかりの方が疲れ切ってしまって長続きしないのは、言うまでもないでしょう。


『自分の居場所はどこにある?』で、居場所のなさを感じる4つの要素のうちにも「ギブ&テイク(GIVE & TAKE) のバランスが崩壊している」が挙げられています。

ギブ&テイクのバランスが悪くなると、不満が募り、その旨を周りに主張しはじめるものです。そして、それが聞き入れられない場合は、それを泣く泣く自分が受け入れるべきなのか、それでも文句を言い続けるべきなのか、あるいはすべてを受け入れた上で利用されるのが自分の役割なのかなど、困惑してしまいます。(p.20)

ギブすること自体が重要なのが分かったところで、次は「何をギブするか」が問題となります。


そのギブ、相手は求めてる?

アメリカでは、ホームパーティーの際に手間暇かけた料理を振舞うなど、手厚いおもてなしをするのが常だそうです。

それは、あまり親しい間柄でもない日本人ゲストに対しても同じです。


そして日本人側が「いつも悪いから」と思って、距離を置いてしまい、ホスト側を悲しませてしまうことがあります。


この場合の日本人の脳内を再現してみると…

これについて、『自分の居場所はどこにある?』には、以下のように書かれています。

その手厚いおもてなしに対して、同レベルのお返しが自分にはできないからといって距離を置くことは、仮に相手のための行動だったとしても、相手の親切を 「重荷」 と思うなど、独りよがりで自分勝手です。これは、相手をハッピーにする行動ではありません。(p.73)


この例では、日本人は既に 「外国からの客」 という役割を与えられています。


ホストから 「外国からの客」 として求められているのは、決して皿洗いの手伝いや日本土産などではないのです。


最適なギブの見つけ方

それでは、どうすればもてなしてくれたホストに最適なギブをすることができるのでしょうか。


それは、

・「外国からの客」 という役割に徹し
・自分のできる (無理のない) 範囲内で
・相手の求めるもの (相手がテイクしたいこと)

をギブすることです。


アメリカ人にもてなされた日本人の例だと、こんな感じ。


これは、どちらか一方が 「ギブ」 をし、他方の人が 「テイク」 をする関係ではなく、二者の間に双方向のギブ&テイクが同時に起きています。この状態の中につくられる人間関係には、とても心地よいお互いのための居場所が生まれます。(p.74)


どんな小さなことでも、ギブになる

自分が与えたギブと、相手からもらったテイクの大きさが等しくなれば、それに越したことはないでしょう。

しかし、それはとても難しいことです。


「自分ができること」や「相手の求めていること」を無視して、「ギブとテイクを釣り合わせること」を追求し続けてしまうと、かえって人間関係が上手くいかなくなってしまう可能性があります。


それなら、たとえギブとテイクが釣り合わなくても、小さな、自分に無理のない大きさのギブを積み重ねていく方が、はるかにいいと思います。

もしそこにあなたの居場所があると感じる人間関係であれば、仮にギブ&テイクのバランスが取れていなくとも、「自分ばかり損している」といった損得勘定は働きづらいものです。(p.79)


だから、「自分は何もできない」と悩む方は、「お礼を言う」とか「人として最低限のマナーを守る」という、小さなギブを積み重ねて、それが達成できたら自分を誉めてほしいのです。

仕事で圧倒的な成果、つまり会社にギブを出すのはとても難しいものです。しかし、帽子を取るという単純なマナーをギブと評価してくれたり、少なくとも、こちら側がテイクしていると解釈される可能性がないのなら、やっておいて損はありません。もし、誰かを解雇しなくてはいけない状況で同じ実力であれば、常識があったり、マナーを守る人のほうを人は庇いたくなるものです。(p.96, 97)


「塵も積もれば山となる」とのことわざの通り、小さな日ごろのアクションで、大きなことが起きる可能性は、十分にあるのです。


さいごに──”孤独” な2人へのメッセージ

私がこの文章を書いた理由の一つに、私から見たらとっても頑張っているのに、「居場所がない」「自分イタいやつだ」と思っている子が身近に2人いるからです。

どちらも真面目で優しくて、場のリーダー的存在として活躍しているとともに、課外活動にも積極的に参加している子です。


みる* へ

みる* が「友達」として接してくれていることで、私は本当に助かってるし、今一番私の心の支えになってるのは、間違いなくみる* の存在です。


数年後、そう遠くないうちに離れ離れになってしまうかもしれないことが、今から悲しいぐらいです。

いつも、本当にありがとう。


仮に、みる* の今いる居場所が全部なくなっても(そんなこと絶対ないと思うけど)、私だけはみる* の居場所だからね。

忘れないで。


あっきーへ

もしこのブログを見てたら、あっきーに伝えたいことがある。


まず、あっきーが撮った写真に「ありがとう」とか、感謝の言葉がかけられた回数を数えてほしいんだ。

私が見ただけで、少なくとも5~6人はいたよ?

少なく見積もっても、それだけの人に、あっきーは感謝されてるの、しっかり記憶に刻んでおいてほしいんだ。


あと、あっきーがペアワークのときに最後の1人になった子と組んでたり、食事会のときにみんなの分の食器を片付けてたりするの、ちゃんと見てるからね?


行動の自由が利かない私から言わせてもらうと、いつも行動し続けられるって凄く大きな価値だと思うんだ。


いつも行動し続けてれば目立つし、目立てば叩かれるかもしれない。

けどそれ以上に、あっきーの行動に感謝してたり、あっきーの力を必要としている人は、私以外にもたくさんいると思う。


普段話す機会がなくて伝えられてないかもしれないけど、私はあっきーに何回も、私の知らないところでもきっと、たくさん助けられているよ。

いつもありがとう。



2人はきっと、思っているよりたくさんのギブを与えていて、たくさんの「ありがとう」をもらって過ごしていると思います。

出会った人全員に好かれることはないかもしれないけど、たくさんの人に必要とされていると信じています。


だから、みる* やあっきーには、みる* らしく、あっきーらしく、もっと自信をもって過ごしてほしいと、私は思っています。



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