見出し画像

【Woven Work Design】日本独自の組織マネジメント

最近、ある大手ITベンダーでフェローをしていた私の元上司の方から、これは我々の言いたいことが書かれているとても良い本があると、一冊の書籍を紹介されたのでご紹介します。

これは、今の日本の少し情けない状況を我々実務の側から見ても非常に正しく紹介されており正しくマネジメントを学ぶべきところがどこにあるかをはっきりと示唆してくれています。日本は経営技術には優れているが、アメリカには経営技術の抽象度をあげてコンセプト化で負けている。私もそう思うのです。

ノーベル賞で日本の化学、物理の基礎技術が評価されてきたように日本には経営技術も高いものがあったし一部では今でも健在なのです。

Woven Work Designというコンセプトは、この経営技術をコンセプト化して組織を変えるための理論として体系化したものなのです。

本の中から私がこの10年間同じように考え、非常に共感した多くの部分から一部だけを抜粋します。

「ユーザー・イノベーションやフリー・イノベーションを取り入れたい企業がまず向かうべきは、勉強会や都心にあるコンサルタントのオフィスではない。ヒントは日々QC活動にいそしむ自社工場の製造現場にある。」

「本書全体の議論の出発点として、近年ビジネス界で注目されているバズワードのいくつかが、実は日本企業由来であることを示す。」

「そして今、同じようにアメリカ式の組織モデルの対案が、ティール組織として提案されている。それは日本的経営にもよく似ているのだが、むしろ日本はそれを捨ててアメリカ式に移行しようとしている。日本は自分の強みを捨ててアメリカ型の経営に近づき、アメリカは冷静に自らの弱みを分析して日本の経営技術をも着々と取り入れる。日本企業は、根拠なき悲観論から、まるで自己破壊ともいえるような行動を起こしているのである。」

Kindle 版. 岩尾俊兵. 日本式経営の逆襲 (Japanese Edition) 

これは、渋沢栄一さんも欧米から入ってくるものは一見新しいもののように見えるが実は昔から日本にある古いものだという話と同じなのです。

リーンについて、別の機会に寄稿しようと思うのですが、日本でマネジメントの勉強をされてる方で、もし、リーンについて知らないとすれば、まずリーンとは何かを正しく学んで頂きたいというのが私の切実な願いなのです。

リーンを知らずしてマネジメントは語れずです。

過去の事実を知らずにマスコミに惑わされている状態から脱却しましょう。

本屋さんに山積みになっているマネジメント本の大半は読む必要がなくなることを体験することができます。

人生の貴重な時間の削減につながります。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?