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家猫【今日の短歌】【ショートストーリー】


先月末から、なぜか予定がビッシリと埋まっている。
会社勤めではなくて自営だから、仕事が入っているのはありがといことだ。
だけど疲れやすい方なので、ちょっと疲れてしまっている。
何日かおきに家でゆっくり過ごす時間がほしい。
個人的には三日おきくらいが理想。三日動いて一日休んでまた数日働いて一日休むというのがいい。
以前勤めていた会社は平日が仕事で週末が休みだったが、そのペースでは途中で疲労が溜まってしまってキツかったのだ。思えば学生の頃も週半ばで疲れていた気がする。
会社を辞めて今の働き方に変えて、この方が自分に合っているなと思った。
働かなくて良ければ働きたくないけど、そんな身分ではないし。今の仕事は好きだ。
それに何日も家でごろごろしていたら、それはそれで動けなくなるのがわかっている。

ここ十日ほどが特に忙しい。
何も予定が無ければ家から出たくない人間が、数日おきに一歩も家から出ない日が必要だと思っている人間が、十日以上外に出て働いている。
もっとハードワークない人がいることは承知しているけど、自分の体力やベストの体調維持を考えると、ここ数日の状態はなかなか頑張っていると言えるのだ。

今日もお客様の家に来ている。製品の説明をするために。
明日は人に会う予定は入れていないから、外に出ないで雑務をしたい。そう思いながら今日のお客様の家でカタログを開く。
この家には何度か来ている。長毛の大きな猫がいて、モフモフ具合がたまらなく可愛い。
人見知りせずにいつも足下でじゃれてきたり、甘噛みしてきたりするのだが、今日は玄関に姿が見えなかった。
人が好きな珍しい猫で玄関に人が来ると出迎えてくれるのだが、今日はいなかったので少し残念だった。
「今日は猫ちゃんはお休み中ですか?」
一通り説明を終え、今回の注文もいただいたところで家主に問うと、笑いながら冷蔵庫の方を指さした。
指された方を見ると、冷蔵庫の上に置かれた何かのケースの上で大きな猫が気持ちよさそうに寝ていた。

見上げたらすやすや眠る姿あり多忙な時期は猫になりたい


こんにちは。羽根宮です。
先日、知り合いの家に行ったらモフモフ猫ちゃんが寝ていました。
仕事だけではないですが、羽根宮もちょうど予定が一杯入っていたときだったので、寝姿を見て家猫になりたいなあと思いました。
野良猫のハードな生活は耐えられないと思うので、優しい飼い主さんの家で飼われたい。
眠くなったら寝て、たまにスリスリしたら可愛いと言ってもらえて、ちょっといたずらしても許してもらえる。
そんな猫生活を妄想しました。そんなに甘くないかもしれませんが。


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読んで下さってありがとうございます。
羽根宮でした。

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